こんにちは、ちゃむです。
「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。
今回は128話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
128話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 誕生日パーティー
三日後、ペステローズ邸ダリアの部屋で小さなパーティーが開かれた。
3日で急いで準備した日程なのに、みんなすぐに来てくれた。
ダリアが招待した人は、邸宅の人々とヒーカン、メルデン、セドリックとアドリーシャだけ。
先日、ついに30個の善し悪しを逹成したベオルドは、急激に怠けて来ないと言った。
彼らが渉外した建築家が周囲の部屋を3つ開けてパーティーホールのように改造する。
3段ケーキ、ノンアルコールシャンパン、軽食が用意されていた。
ダリアの期待よりはやや派手だったが、それでも悪くなかった。
ダリアは部屋を点検し、客を迎えるために玄関に出る。
すると・・・。
「ダリアちゃん、本当に寂しいね。いくら私に失望しても、どうやって私を除いて誕生日パーティーを開くことができるの?」
皇帝アレクサンドロが100本の花束を持って玄関に立っていた。
隣に立っている補佐官は、上官にため息をつかないように上唇で下唇を完全に覆っている。
そしてその横は。
「・・・こ、皇后陛下!」
「ダリアさん、私もただ一緒に来てみました。18歳のお誕生日おめでとうございます」
「お二人ともどうして分かったんですか?」
「全部知ってるよ」
「その通りです」
二人は全く似ていないと思ったが、今見るといたずらっぽく笑う時の姿はそっくりだ。
他の知り合いが見つからないように二人を早く屋敷に入れる。
ところが、後ろにお客さんがもっといた。
「皇后陛下がいらっしゃるのに、侍女がどうして随行しないわけにはいきませんか?」
「メリダさん?」
皇后より淡い赤毛のメリダが明るい笑みを浮かべて立っていた。
彼女は自然にペステローズの使用人に贈り物を押し付けながら挨拶する。
「こんにちは、ダリアさん」
「ど、どうぞ、お入りください!」
ダリアは慌てて彼女を導き、心の中で冷や汗をかく。
半年間でメリダとかなり親しくなったが、彼女をここに招待しなかったのには理由があった。
メリダとアドリーシャが最近、顔を合わせると唸るからだ。
(・・・後でアドリーシャが来ると思うんだけど)
やはり、メリダまで入れてみたらセドリックとアドリーシャが到着した。
セドリックもヒーカンのように半年間で大きくなった。
そのため、ダリアが最初から大きくなかったわけでもないのに、2人の間の身長差はさらに広がる。
驚くべきことに、彼の外見はますます美しくなった。
ダリアもよく彼を見ていたが、たびたび横顔を見てびくびくした。
以前は端正な少年美があったとすれば、今は顔のラインが太くなり、赤い瞳が与える特有のカリスマのおかげで危険な雰囲気を漂わせている。
舞踏会ごとにダリアをパートナーに連れて行くのにも多くの貴族のお嬢さんたちの連署が殺到すると聞いた。
もちろんセドリックなのでダリアは全く心配していない。
(もう秋になると、セドリック様も20歳になるんだね)
訳もなくダリアは変な気分になった。
明るく笑いながら登場したセドリックは、入ったばかりのお客さんの話を聞くやいなや急激に表情が暗くなる。
「・・・私じゃないよ。信じて」
「はい・・・」
彼はため息をついて早足で中に入った。
彼はまだダリアが何の力を持っているのか知らない。
その間に頭が痛くなったり、悪い気がしたりはしないかとそっと探ってみたが・・・。
「君がいるのに私が何の心配があると思う?」
こんなに笑った拍子に、言おうとしたこともぐっと飲み込んでしまった。
その上、ダリアの能力は彼女だけでなく多くの人々と絡まっていて、彼女が言いたいとすぐに言えるものでもなかった。
そうやって過ごしていたら、また時間がたくさん流れる。
本当にその間に大変そうに見えるとダリアがこっそりでも浄化してあげようとしたが、原作でも最後まで理性を維持していた人らしく、セドリックはそれほど大変そうに見えなかった。
その次はアドリーシャだ。
「お誕生日おめでとう、ダリア」
アドリーシャもメリダが来たという知らせに少し微妙な表情になったが、たちまち笑いながらダリアを抱きしめた。
そして、予想通りパーティー開始時刻を5分残して、メルデン・アルトスが到着する。
荒い素材のシャツとズボン姿ではなく、正服をきちんと着た彼は驚くべき美男子だった。
彼がにやりと笑うと、ダリアにプレゼントをあげた。
「お誕生日おめでとうございます、お嬢さん」
今でも彼は約束通りダリアを「お嬢さん」と呼んだ。
他の人たちの前では、ただ「ダリア令嬢」と呼ぶことで合意したが・・・。
彼のそばには思いがけないパートナーがいた。
「こんにちは、小さなペステローズ。お前はどうしてそんなに小さいんだ?」
ベオルドだった。
彼女はまだ少し耳の下の髪だけ出して、短い髪を打った。
ズボンのポケットに手を突っ込んだぎょろぎょろした姿勢も相変わらずだ。
少年のような外見は、もう20歳を過ぎたメルデンよりもっと幼く見えた。
「いらっしゃらないと言っていたのに!」
「退屈で。来るついでにシオルドにも来るように言ったんだ」
(この人が犯人だったんだ!)
それに身長に対する人身攻撃まで。
ダリアは首筋をつかんだ。
ヒーカンは執務室にいて、時間に合わせて現れた。
そしてダリアと同じく招待されなかった客を見るやいなやため息をつく。
それでもどうやって人がみんな集まったのか。
予想より人員が多すぎたが・・・。
「私、今日やってみたいことがありまして」
ダリアは集まった人々を見て回り、手を合わせて握る。
彼女は次第に計画を説明した。
みんな初めてのやり方に妙な表情をしたが、すぐに納得した。
しばらくして、ダリアは3段ケーキがのったテーブルの一番端に座る。
ケーキを真ん中に置いて、みんなで囲んで座った形だ。
ヒーカンはダリアの年齢と同じくらい誕生日ケーキにろうそくを差して火をつけた。
誕生日の歌は歌おうかと思ったが歌わないことにした。
それまで教えるには、ほかでも恥ずかしかったから。
ダリアは水玉模様の三角帽子をかぶり、ケーキに体を近づける。
そしてろうそくの火をふうっと吹き消す。
みんな楽しそうな表情でパチパチと手をたたいた。
「皆さん、ここに来てくださってありがとうございます。これから一緒に楽しく遊びましょう」
ダリアは満面の笑みを浮かべた。
しかしいくらも経たないうちに喧嘩が始まる。
紅茶をすすっていたメリダはダリアに話しかけた。
「ダリアさん、成人式の舞踏会の時に着るドレスと装身具は選びましたか?」
「はい。アドリーシャが手伝ってくれました」
「私も一緒に見たいのですが、大丈夫ですか?」
メリダは微笑みながら言った。
彼女は毎年社交界で最も洗練されたレディーに選ばれている。
新年の舞踏会の時は、初めて流行を8センチ以上のハイヒールから短靴に変える業績を成し遂げた。
甚だしくは乗馬服姿で舞踏会に登場した時も。
当時は無理をしたという評価を受けたが、乗馬服の変形ドレスが舞踏会場に現れたのだ。
そんな彼女の提案だから、ダリアも内心惑わされた。
「そうしましょうか」
「はい、こちらへどうぞ」
メリダは特有の豪快さで自然にダリアを起こす。
他の人と話をしていたアドリーシャが恐ろしくその場面を捉えた。
彼女は席から飛び起きた。
「私も一緒に行きます!」
「そうですか。別に役に立ちそうにないんだけど」
すると、メリダが笑った。
アドリーシャの口は少し動いたが、彼女はすぐに落ち着きを取り戻す。
その代わり、ダリアの腕を組んだ。
「行きましょう、ダリア」
メリダはもちろん、鼻で笑うこともなかった。
身内だけの小さなパーティーのはずが、結局主要人物が集合しましたね。
これもダリアの人徳のせいでしょう。