家族ごっこはもうやめます

家族ごっこはもうやめます【113話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。

今回は113をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【家族ごっこはもうやめます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

113話 ネタバレ

家族ごっこはもうやめます【112話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 今回は112話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 4年後

一層成熟した目鼻立ち、同年代よりはるかに高い身長と完璧な比率を誇る体つきの少年が手紙を読み上げた。

けしからんクリードヘ。

あなたが最初の休みの時、たった30分だけ顔を出して忽然と去ってしまってから
もう4年が経ったね。

そうだよ。

あなたの顔を見なくなってもう4年も経ったってことだよ!

手紙はきちんと書いているのに、なんで休みの時は会いに来ないの?

学業が忙しいのかな?

うん、理解するよ。

だけど、昨年卒業しておいて、いきなりカラディス王国との戦争に参戦してしまった「あなた」を、私はどう理解すればいいだろうか?

私が憎くなったならそのまま言って。

あなたの優しい手紙と君の冷たい行動の乖離が大きすぎて混乱しすぎるから。

今回用意したデパートと自動車運転の試演式を必ずあなたに見せたかった。

私はあなたが大人の時に乗って通う車をもう準備しているよ。

どう、気にならない?

だからお願いだから家に来てくれ。

あなたは顔も見せないくせに私の肖像画を送ってくれという面白くもない要求ばかりしないで!

でも、最近描いた肖像画を一緒に同封するよ。

あなたも写真でも肖像画でも何でも送ってくれ。

戦争が終わるまで会えないだろう。

怪我しないで、危険なことは他の人にやらせて。

分かった?

私はあなたの安危が何より重要だよ。

いざとなったら私を呼んで。

そこがカラディス王国にでも行くよ。

会いたいよ、クリード。

本当に、あまりにもあなたが恋しい。

返事待ってるね。

君の心配で眠れない、ナビア。

 



 

ナビアの手紙は愛と心配に満ちていた。

美しい字に似合わない可愛い恨みの言葉が、手紙を読んでいた少年の口元にずっと笑いが離れないようにした。

少年クリードはすらりとした体で屈んでしばらく顔を覆った。

「ああ、やばい、本当に・・・」

心配がこんなに甘くて嬉しいなんて、自分は悪い弟に違いない。

彼はナビアがこんなに自分を望む言葉をたくさん書いておく度に好きで狂いそうだった。

実に奇妙な加虐心だ。

ただ、ナビアよりもっと懐かしさに浸っている人はクリード、本人だった。

高級な木製の樽に入ったくるくると乾かした肖像画を広げると、16歳になったナビアが見えた。

時間が経つほど、過度に美しくなる姉を見る時は、不安と悦惚感に包まれて気がもんだ。

すぐにここを飛び出して、自分を待ちながら開いておいたはずの窓を乗り越えて、驚いた目で自分を見つめるナビアをぎゅっと抱きしめたかった。

それから「帰ってきたよ」と優しくささやきながら炎のように美しい両目に、そして両頬に、はためいて膨らんだ唇にキスしたかった。.

白い泡沫を巻き起こす夏の海のように、清明な青い瞳が喉の渇きに染まって濃くなっていく。

彼は肖像画を手で注意深く撫でて、懐かしくて苦痛に聞こえる声で話した。

「私も会いたい」

あなたが私を恋しく思うよりもずっと。

「本当に会いたい」

声は愛がたっぷりにじみ出ており、肖像画の上に軽く合わせる唇は懐かしさがにじみ出ていた。

間違いなく恋に落ち、どうしていいか分からない少年の姿だ。

クリードは肖像画の姿を目をつぶっても描き出すことができるように執拗に眺め、ふと視線が自分の手首に触れた。

もともと魔力制御の腕輪がかかっていた場所だったが、今はがらんとしていた。

ブレスレットが割れたのだ。

ラルクが眠る前に、自分を呼んでしてくれた話が思い浮かんだ。

『このままだと、魔力制御の腕輪は4年後には割れるだろう』

『では、新しいブレスレットに交換すればいいんじゃないですか?』

『意味がない。ブレスレットに寿命はないから。これは単に魔導具なんかで君の魔力を抑えきれないという意味だよ』

『・・・魔力制御器が壊れたら私はどうなるのでしょうか?」

『暴走するだろうね』

暴走は死を意味した。

『だから、割れる頃にカラディス戦に参戦するんだ。そして思う存分暴走しろ。魔力を絶えず吐き出せば大丈夫だろう』

『じゃあ、その間お姉さんに会えないじゃないですか』

『ナビアが8回目で君を見たと言ったじゃないか。だから生き残れ』

クリードは小さなため息をつく。

片思いも大変なのに、その対象をそばで見られないのは地獄のようだった。

彼はナビアヘの返事を書いた。

できるだけ彼女を安心させる言葉を選び、選び、自分の感情をばれないように言葉を選び、また選び。

ナビアさんへ。

私の行動が冷たく感じられたなんて、それは本当に誤解だ。

お姉さんは信じがたいと思うけど、私が世の中で唯一優しく接することができる人がお姉さんなんだ。

ここでもっと仲良くなったら、お姉さんは遠くに逃げてしまうかもしれない。

そして私もお姉さんに会いたいけど、魔力制御ブレスレットの問題ですぐ参戦するしかなかったんだ。

魔力を制御することができなくて。

•あ、心配することはないよ。

戦場は大きな力を使うことが多くて、制御力をつけやすい環境なんだ。

だからわざと参戦したんだよ。

・・・こうしたらお姉さんの方が心配かな?

私は本当に大丈夫なんだけとね。

さて、ここでもエセルレッドをはじめとする色んなニュースが聞こえてくるよ。

お姉さんが仕事をしすぎているようで、それがもっと心配だ。

お姉さんが私にプレゼントする車だなんて、それはとても耳寄りな話だね。

運転が上手くなったら、お姉さんと一緒に海を見に行きたい。

戦争が終わって首都に行くことになったら、私と一緒に海を見に行かない?

いや、どこでもいいよ。

車に乗って行かなくても大丈夫。

星が出るところなら、その下のとこでもいいと思う。

私もお姉さんに会いたい。

本当に、とてもたくさん。

もっとたくさん・・・。

次に私が先にまた手紙するよ。

お姉さんがもっと心配な、あなたのクリード。

 



 

手紙に赤い蝋を落として封じたとき、ノックが聞こえた。

「入れ」

すると、門が開き、副官が丁寧に礼を尽くした。

「大公殿下、参謀陣が皆集まっています。移動しましょう」

クリードは、ナビアからの手紙と彼女の肖像画を引き出しに入れて席から立ち上がる。

『戦場で暴れれば、あなたの狂った魔力をある程度コントロールする方法を身につけることができるだろう。まあ・・・4年くらいでいいんじゃないかな? 』

『どうかそうだったらいいですね』

「行こう」

カラディス戦に出征する時間だった。

 



 

クリードのナビアへの愛が大きいですね!

二人が再会できる日が待ち遠しいです。

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