こんにちは、ちゃむです。
「公爵邸の囚われ王女様」を紹介させていただきます。
今回は57話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
57話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 機嫌の悪い外壁卿③
クエンティンと別れて鐘塔の下に降りてきたクラリスは、再び外壁の前に戻ってきた。
彼女は彼に手を上げようとしたが、躊躇ってしまう。
「どうしよう・・・」
どう考えても外壁がひどく怒ったようだった。
たとえクエンティンの気持ちを合わせてもらうためとはいえ、手をたたいたり、うまくいったとうなずいてしまったのだから。
(ただでさえ外壁卿は私を快く思わないよね)
少し怖い気持ちが押し寄せてきたので、クラリスは目をぎゅっと閉じて外壁の上に手を置く。
すぐ雷のような怒鳴り声が・・・。
[・・・]
降り注ぐかと思ったが、彼は静かだった。
「外壁・・・卿?」
クラリスは注意深く彼を呼んだ。
もし手をつけているという事実を彼が知らないのではないかと。
[・・・]
今回も返事はない。
「どうしたんだろう?寝ちゃったかな?」
でも、さっきは絶対に手を出すなって叫んでたのに・・・。
クラリスは念のため、荒々しい壁に向かって唇を近づける。
[・・・するな]
その瞬間、外壁から静かな警告が聞こえてきた。
今まで聞いたことがないほど悲しい声で。
[もう魔力なんていらないから]
「ご、ごめんなさい」
クラリスはすぐに謝罪した。
「少し前に手をたたいたり、うなずいたりしたのは、本気ではありませんでした。私は・・・」
[私に謝る必要はない。もう終わったからね]
「クエンティンおじさんも本気ではなかったはずです」
クラリスは荒々しい壁面を熱心にもぞもぞしていたが、何か良い考えが浮かんだように頭をさっと上げた。
「私がお手伝いします!あの、私は・・・」
ゴーレムマスターですから。
クラリスは自分の能力を誰にも聞こえないように小さな声で明らかにした。
外壁が悲しすぎて思わずそう告白してしまったのだ。
しかし、すでに知っていたように、外壁はこの事実について特に驚きもしなかった。
[君が何でも構わない]
「卿・・・」
[私は疲れた]
彼は少しためらったが、はっきりとした口調で答えた。
[もうこれ以上人間を好きにもならないだろう]
その言葉を最後に外壁は沈黙を守った。
クラリスは足を踏み嗚らしながら忙しく彼に話をかけてみたが、何の役にも立たなかった。
太陽が傾いて部屋に戻らなければならない時間になって仕方なく部屋に戻ったクラリスは、帽子を脱がずにすぐ内壁をついた。
[クエンティンはバカです!バカ!]
予想はしたが、内壁はクエンティンに怒っていた。
[顔色を伺っても砂粒の爪ほどもない!私は彼が一生友逹や恋人ができなくても驚かないでしょう!いや、そうなるに違いありません!クラリスもそう思いますよね?]
「あ、うう・・・」
クラリスは少し困ってしまった。
内壁が怒るのも理解できるが、そんな恐ろしい呪いのような言葉にうなずきたくはなかったから。
[・・・クラリスは人間の味方ですか?]
すると、内壁が少しがっかりした様子で聞いた。
「あ、いや!」
クラリスは素早く首を横に振り。
「いや、私は外壁卿にとって鐘がどれほど重要なのか知っている。でも、クエンティンおじさんはなんだか寂しがり屋みたいで・・・」
そんな彼に一生友逹や恋人ができないという言葉にうなずくことはできなかった。
[酷いです!]
「ごめんね。でも外壁卿を助けたいのは事実だよ。なにか方法があるかな?」
クラリスは少し期待の声で尋ねる。
なぜなら、今まで内壁は邸宅の中で起きた大小の問題を解決するのに適切な助言をしてくれたりしたから。
おかげでクラリスも公爵夫妻に少しずつ恩返しをしているほどだ。
[方法はあります]
「そう言ってくれると思った!」
クラリスは内壁に自分の頬をもたせかけた。
「何?私にできることなら何でもするよ!」
[簡単です。クラリスがシェリデン邸の主人になるんです]
「主・・・人?」
クラリスは内壁の言葉をゆっくりと真似し、びっくりして壁をもう一度固定した。
「そ、そんなことはできない!ここの主人は公爵様だよ。ところで、私がどうしてあえて・・・!」
[そんな世俗的な所有を話しているのではありません、クラリス。ゴーレムマスターのあなたの一生をかけて、私たちに魔力を提供してくれると宣言してくれるのです]
「宣言・・・?手を挙げて約束すること?」
「そうです。実質的な方法はゴーレムマスターによって違いますが」
相変わらずポケットにいたモチが首を突き出した。
「コー(浮気しないで、クラリス)」
[下品に言わないでください!モチ君はこんなに立派なゴーレムマスターを一生独り占めするつもりですか?]
「コー!(クラリスは私のものだ!)」)
「主人を所有しようとするなんて、恥ずかしいですね。とにかく・・・分かりましたか?モチ君に初めて魔力を与えた時と同じように、私たちにもしてくださればいいです。それがクラリスの宣言の仕方でしょうから]
「こう!(絶対に嫌だ!)」
モチはポケットからさっと抜け出て、内壁にぴったりくっついた。
小さな拳で壁をコンコン叩くのがまるで喧嘩でもするようだ。
「荒っぽい行動をしちゃ駄目!」
クラリスはすぐにモチを捕まえる。
その瞬間にはモチの体が粉々に散らばって平凡な砂利に戻ってしまった。
「・・・はあ・・・」
クラリスは静かになったモチを優しく撫でた後、慎重にポケットに入れておいた。
[クラリス、もしかして・・・できますか?]
「よく分からない・・・。モチはある日突然私の前に現れたの」
[よく考えてみてください。モチ君をゴーレムにするようになった時は、きっと何かの「宣言」があったはずです]
そんなことがあったのか?
クラリスは内壁に優しく触れ、しばらく考え込んだ。
外壁卿・・・。
クラリスがシェリデンの主人になれば解決するそうですが・・・。
モチをゴーレムにした時の「宣言」とは?