公爵邸の囚われ王女様

公爵邸の囚われ王女様【56話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「公爵邸の囚われ王女様」を紹介させていただきます。

今回は56をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【公爵邸の囚われ王女様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「公爵邸の囚われ王女様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となって...

 




 

56話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 機嫌の悪い外壁卿②

「鐘塔に何かあったんですか?」

クラリスは心配そうな顔で尋ねる。

外壁卿があんなに仰天しながら叫ぶくらいだったら、一体どんなに恐ろしいことが起こったんだろうと思って。

「とてもいいことがある」

「え!?いいことが起きたんですって?」

「そうなんだ。このニュースが広がれば、この邸宅全体が喜び、暴れることになるだろう。それくらいのことだなんて!」

クラリスはほっとした。

先ほと外壁卿が叫んだのは何かの誤解のようだから。

いつの間にか彼らは鐘塔の一番高いところに到着した。

「あぁ、早く知りたいです」

「そうでしょ?君にも役に立つ知らせだからね」

「ドキドキします。どうしたんですか?」

「まさに、あの時計を修理することになったんだ!」

彼は鐘塔の前についている時計を指差す。

クラリスがここに来て以来、一度も動かなかった壊れた時計のことだ。

彼は誇らしげな顔で説明を付け加えた。

「この時計が直れば、今は庭でも簡単に時間がわかる」

「それは素晴らしいことです!これ以上ロザリーが私を探しに来なくてもよさそうです。私は時計をよく見るんですよ」

「立派だね?そして他のメリットもあるんだ。そこまで聞きたい?」

クラリスの楽しい反応が良かったのか、そのの声もつられて高まっていた。

「もちろんです!」

「そう、それはね」

彼は期待を膨らませようとするかのように言葉を長くする。

「いよいよ、いよいよだ!あの役に立たない鐘を取ってしまうことになったんだ!」

 



 

クラリスは彼の話が始まるやいなや急いで手を叩いていた。

もちろんすぐに不思議を感じ、両手を曖昧に開いたまま止めたが。

「・・・は、はい!?」

「だから、鐘塔の上で席を占めるだけのあのアザミの金属を、ついに剥がしてしまったんだ!本当によかったよね?」

彼は手を叩いて、満足そうな笑みを浮かべている。

「あ、あ・・・」

しかし、クラリスはクエンティンと一緒に喜ぶことができなかった。

鐘は外壁にとってシェリデンを守る巨大な盾であり、彼の長年の誇りだ。

ところが、鐘を奪ってしまえば、彼が非常に傷つくことは明らかだった。

「はぁ、でも、ええと・・・おじさんがこの前、シェリデン邸はむやみに修理できないとおっしゃいました。貴重な場所なので・・・」

「それで私がちょっと苦労した。「このままでは古物の塊を捨てておくだけだ」と首都文化財管理部署に毎日手紙を送った。今日になってやっと担当者が現場を見に来たんだよ」

「あの方々は鐘を持って行って何に使うんですか?」

「それこそ王都ハイドンの歴史博物館に展示されるだろう。役に立たない骨董品の言葉にしては贅沢なほどだそうだ」

「博物館ですか?公爵様がそうしようとおっしゃいましたか?」

「うん・・・それは、公爵様にはこれから報告をしなけれはならないだろう。文化財管理部署から急に連絡が来て、まだ許可はもらっていない」

クラリスは公爵がこんなことを許すはずがないと思った。

絶対に。

「しかし、公爵も反対はしないだろう。王都にこの鐘を持っていけば、シェリデン邸の偉大さを知らせるだろうから」

「・・・こ、公爵様が承諾しそうですって!?」

「もちろんだよ。私は誰だ?公爵様の思いと心を読む最高の補佐官!クエンティン・サンクレアじゃないか!」

クラリスは巨大な岩に頭をぶつけられたような気がした。

しかし、早く気を取り直して外壁を擁護する。

このまま鐘を奪われるわけにはいかなかった。

「しかし、鐘が消えたら、誰がシェリデン邸の危機を教えてくれるでしょうか?北の城壁に魔物が近づくことに最初に気づくのは、他の誰でもないシェリデン邸の鐘だと歴史書に書かれていました。」

「まあ、ゴーレムマスターがいた時代になってこそ確実にそんなことができたかもしれないね」

「ゴーレムマスター」という言葉にクラリスはしばらく身じろぎした。

「しかし、これからはそのような能力者が現れそうにないと言って・・・何よりもこれからはここに烙火を設置する予定だ」

「焙火ですか?」

「そう、今まではシェリデンの居住区域の向こうにある城壁の入り口まで人を送って烙火焚いたが、今はここですぐに火を上げることができるようになるだろう」

シェリデンは地域ごとに焙火を置き、緊急なことがあれは焙火を焚いて知らせたりもした。

北側の城壁から魔物が現れた時も奉化で直ちに状況を伝えられ、マクシミリアンが素早く騎士たちを率いて出動したりもしている。

 



 

「そういう点では、確かに屋敷にも焙火を置いたほうがいいとは思いますが・・・」

「そうなれば、公爵様の意思をもう少し早く外部に知らせることができるんだ。とても素敵なことじゃない?」

彼が両目を輝かせて渡した問いにクラリスはどうしても否定する答えができなくて、そっとうなずいてしまった。

何だか外壁が怒る音が聞こえるようだった。

 



 

鐘の撤去なんて!

マクシミリアンの許可は得ていないので、まだ可能性はある?

外壁卿が心配ですね・・・。

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