家族ごっこはもうやめます

家族ごっこはもうやめます【104話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。

今回は104をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【家族ごっこはもうやめます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

104話 ネタバレ

 

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 黒い悪魔

ラルクが眠って以来、わざと存在感を殺して静かな日々を送っているエセルレッド公爵家とは違って、世の中は騒々しく転がっていった。

エデン帝国は強力な軍事力を武器に、バキアとの戦争で堂々と勝利し、多くの賠償金を得る。

ユリッヒは勝利を記念した祭りを開いた。

「偉大なるエデン帝国にふさわしい英雄を選ぶ!」

そうして戦闘大会が開かれる。

ところが、強力な魔法使いたちが我先に参加したコロシアムに黒いローブと仮面で顔を覆った少年が現れたのだ。

見物に来た子かな?

みんなそう思ったとき、少年が口を開く。

「参加を申し込みます」

参加者を受けていた担当職員が眉間にしわを寄せた。

「子供よ、ここは生死をかけて戦う人だけが参加できるんだ。見たところ魔法使いのようだが、あなたのような幼い子供は大人の魔法使いと能力値が比較にもならない」

それは妥当な話だ。

「どうせ生死決に同意するという同意書を書くはずなのに、関係ないんじゃないですか?」

少年の声は特別な高低なく淡々とした。

しかし、どこか浅はかな苛立ちが滲んでいる。

担当者は、「はっ」と鼻で笑いながら、生死の同意書を差し出した。

「死ぬのが願いなら止めないぞ」

この臆病な奴が自ら笑い物になって観衆を楽しませることができればちょうどいい。

「名前は?」

「クリード」

「苗字は?」

「ありません」

このように出身を隠そうと姓を名乗らなかったり、名前から仮名を使う人も多お。

そんな時、稗秘的なイメージができて人々の興味を引く場合が多かった。

(うわべだけいっぱい作ったようだね)

「一応手続きだから、魔力を測定する」

担当者はおそらくこの段階で少年が高い確率で脱落することになるだろうと思い、丸いボール型の魔力測定器を取り出した。

魔力測定器は、文字通り測定者の魔力がどれだけあるかを数値化する道具だ。

黒は魔力なし。

青色は下級魔法使い。

ここまではトーナメントヘの参加資格が与えられなかった。

赤色は中級魔法使い、黄金色は上級魔法使いだ。

クリードのように幼い少年は、魔力測定で黄金色になってようやく参加資格が与えられる。

それにしても老練な中級魔法使いにも一瞬にして死ぬことができるのが子供だったからだ。

クリードは他の人たちが深呼吸したり気合を叫んだりするのとは違って、測定器の上に何気なく手を置く。

そして。

「・・・銀色だなんて!」

まるで神々が遊ぶ雲の色のように神秘的な銀色が測定器からほのかに噴き出していた。

銀色、それは遠い昔、大魔法使いが出ていたという色だ。

クリードは手を離す。

静かな時間帯だったためか、受付にこの担当者を除いては誰もいなくて騒ぎはなかった。

「銀色だなんて、これが実在する色だったなんて・・・」

担当者は呆然とした表情で測定器を眺めていたが、クリードがじっと見つめるとびっくりした。

「さ、参加者の名札を受け取ってください」

彼の話し方はすぐに丁寧になる。

クリードは名札をもらった。

「出場番号は512番です。今すぐコロシアムに入場し、予選を行ってください」

 



 

クリードは黙ってコロシアムに向かい,名札を見せて入る。

コロシアム内部に黒いローブで姿を隠した少年が登場すると、どうしても注目を集めた。

魔法使いたちが眉をひそめる。

「あれはまた何だ?」

「どうして坊やが入ってきたの?」

なんとか優勝し、爵位はもちろん賞金を手にし、人生逆転のためにここに飛び込んだ彼らは、突然の子供の登場に目じりが綺麗ではなかった。

「ここが子供の遊びところでもないし・・・!ちっ!」

「・・・」

クリードは彼らの声が聞こえないかのように黙っていた。

やがて彼が予選を戦う番になる。

相手の魔法使いは、何度見ても経験豊富な者だった。

また、目つきがひときわ汚かった。

彼は予選の相手に子供が引っかかり、とても気持ちがよかった。

(適当に足を切ってくれれば、これから無駄な考えはしないだろう)

「死にたくて気が狂いそうなチビちゃん。帰って乳でももっと飲んで来い!」

魔法使いがちょうと魔力を上げた時、目の前の真っ黒な少年が消えていた。

彼の耳元で少年の冷ややかな声が聞こえる。

「口をむやみにからかって、歯が全部つぶされたくないなら、黙った方がいいだろう」

クリードはラルクの話し方にそっくりだった。

「え・・・」

クアドウク!

「・・・クアアッ!」

魔法使いは片足を骨折し、そのまま床に倒れる。

「・・・」

会場が一瞬で静まり返る。

とても信じられない光景だったからだ。

魔法使いを相手に単純に武力で踏みにじったと?

それは不可能なことだった!

「512番、参加者の勝ち!」

 



 

その後もクリードは圧倒的な実力で相手を一気に踏みにじった。

その上、手の中がとれほど非情なのか、クリードが相手にかかれば、戦いもせず棄権を叫ぶ者が続出し始める。

トーナメント16強からはコロシアム内部に観衆を集めた。

「・・・何だ、子供が挟まってるみたいだけど?」

彼らは予選を行って上がってきた戦士の中で、特に背の低い黒いローブの少年を発見する。

コロシアムの内部はあっという間にざわめきで埋め尽くされた。

そのざわめきが熱狂的な歓声に変わるにはあまり時間がかからなかった。

「ワアアアアー!黒い悪魔だ!」

「今日も全部ぶっつぶしてしまえ、黒い悪魔!」

いつの間にか観衆は少年にニックネームをつけた。

黒いローブと黒い仮面をかぶった、黒髪の少年だから「黒い悪魔」と。

本当に単純なニックネームだったが、この上なくよく似合っていた。

 



 

圧倒的な力で勝利するクリード。

彼が大会に参加した理由は?

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