こんにちは、ちゃむです。
「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。
今回は119話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
119話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 魅惑的な姿②
「あの・・・クリード?」
ナビアはクリードがしっかりできるように優しく言い聞かせるように名前を呼んだ。
クリードは、ナビアが体を少し離そうとすると、急いで胸にもっと引き寄せて抱きしめて、カーペットの上に倒れる。
ナビアの髪の毛が銀色のカーテンのように彼の上に降り注いだ。
「はあ・・・」
クリードは目を丸くして、ナビアの髪の間に指を絡め、後頭部を包み込む。
ナビアはこの行動の後に何が起こるかをすぐに予測した。
「んむ・・・!」
彼女がすぐにクリードの唇の上を手で覆うやいなや、彼は頭を上げる。
唇を飲み込むためにねじれた頭と濡れた息と広がった唇が手のひらに乗って赤裸々に感じられた。
「・・・」
ナビアは手の甲にキスをしていた。
なんとかキスを防いだのだ。
クリードはその事実をまともに認知できず、舌でナビアの手のひらを掃いた。
「ふっ・・・!」
その奇妙な感覚に手が少し縮こまる。
(危ない)
ナビアは全身がドキドキするのを感じ、緊張した。
体の内側が引き締まって、この湿っぽい雰囲気に気分まで染まっていく。
このままでは本当に大変なことになりそうだった。
クリードの誘惑に応えられるような気がして・・・。
クリードはナビアの手が重苦しいように首を横に振り、歯を立ててあまり痛くない程度にぎゅっと噛んだ。
ナビアはその間に床をついて上半身を働かせて言った。
「しっかりして、クリード」
乱れた髪の毛、ふくらはぎが丸見えになったスカート、赤く上気した頬などがゆっくりとクリードの視野に入り始める。
「・・・」
そして、後になって自分が何を犯したのか悟った。
「ごめん。ごめんね、姉さん」
彼はすぐに上半身を起こして、再びナビアに顔を近づけるとぎょっと後ろに下がった。
クリードもこの状況にかなり困惑しているかのように真っ赤に熟していた。
ナビアはこのような状況にとう対処すればよいのか全く分かっていない。
(何でもないふりをした方がいいよね?そしたらぎこちなくないと思うよ)
ナビアはできるだけ自然に見えるように体を離して尋ねる。
「体は、大丈夫?」
「あれ?あ、うん・・・大丈夫」
ただ言っているだけではなかった。
彼女を30分以上も抱いていたから。
グラスにいっぱいになって外に溢れた水が、さらさらと満たされた程度に収拾されたに過ぎなかったが、これだけでもクリードは新しい生命でも得た気分だった。
「ありがとう」
これは本気だった。
ナビアは初めて見た瞬間から彼の救いであり、今のようにまた新しい危機が生じても自分を救った。
神が自分を哀れんで、ナビアという人を授けたように、彼女は生の最大の賭り物であり宝物だ。
(これじゃ私がもっと恋に落ちざるを得ないじゃないか・・・)
クリードはすでに完全に陥落した城だった。
ナビアは彼の神であり全て。
それでもナビアは、それで満足できないかのように、さらに自分の心から大きくなった。
このままだと、きっとどうすることもできないという確信がある。
今はそう断言できた。
(私たちが家族になる方法は一つしかない)
夫婦になること。
その他の関係は受け入れられなかった。
それは欺隔だから。
クリードは少しため息をついたまま,ナビアを支えて席から立ち上がる。
その時、ふとナビアから慣れた香りが感じられた。
「あれ?」
クリードは思わず彼女の首筋に顔をうずめて匂いを嗅ぐ。
ビクッ!
ナビアが緊張で身を震わせた時、クリードがどこか緑豊かに解けた顔で低く詠んだ。
「お姉さんから私の匂いがする」
これは自分の匂いだった。
ナビアの全身から森の匂いが爽やかに漂ってくる。
まるで獣の領域表示のように、彼女が自分のものになったように。
それが目のくらむように悦惚とした。
ナビアはスカートの裾をぎゅっと掴む。
首筋は赤く染まっていた。
「うん、あなたの魔力を吸収したから・・・」
ただそのような理由に過ぎないのに、クリードの反応が妙だった。
ナビアは乾いた唾を飲み込んで一歩後退する。
クリードは思わず彼女の腰のあたりを腕で包み、接触しないように素早く取り除いた。
まだこの気持ちを表す時ではない。
告白というのは、忍耐してまた忍耐して確信の瞬間にするものではないだろうか?
彼の持つ心の大きさはあまりにも肥大していて、相手に丸出ししたら怖がって逃げてしまうかもしれない。
クリードは熟練していなかった。
ただ一人だけ好きで愛していた。
そのため、心を調節して表すのが容易ではなかった。
(だから隠さないと)
クリードは微笑みをかじりながら尋ねる。
再び彼女の優しい弟になる時間だった。
「じゃあ、私と同じ魔法が使えるのかな?」
ナビアは周囲をじっとさせていた雰囲気が一層和らぐと、表情をリラックスさせる。
「あなたの能力をそのまま吸収したんだから」
「でも、私は一般的な魔法使いとは違って、うまく使えそうかな?」
ナビアは首をかしげて魔力を上げた。
「ああ、そうだね。属性というものがなくてどう発現するかよく分からないわ」
「私が教えてあげようか?」
クリードは腰をかがめた。
「毎日。こうやって」
ナビアは生きていて、これほど当惑したことがあったのかと思うほど当惑し、しどろもどろだった。
「あ・・・もちろん、あなたの魔力を吸収することもあるんだから・・・うん」
クリードは嬉しそうに笑う。
「じゃ、明日も来るよ」
彼はそこまでして躊躇うことなく窓の方へ歩いて行き、さっと飛び越える。
ナビアは何か取り付かれて放り出されたように一瞬ぼうっとした。
そうするうちにクリードが飛び降りた窓に近づき、下を見下ろした。
「あ・・・」
クリードは帰らずにじっとナビアの部屋を見上げていた。
そよそよ、風が吹いた。
熱い頬を十分に冷やしてくれるほと冷たい4月の夜が今日に限って不思議と蒸し暑かった。
青白い月明かりがクリードの静かな顔の上にゆっくりと流れる。
二人の間に対話はなかった。
対話するのに適切でない高さでもあったからだ。
そうしてじっと唇を閉じたまま、お互いを凝視する。
再び見知らぬ気分が襲ってきて、ナビアは腕を抱えた。
それを見たクリードは彼女が寒さを感じたと勘違いする。
こう眺めるだけで幸せで覗線でとめとなく彼女をつかまえていた。
優しい姉は喜んで自分の甘えを支えてくれたのだろう。
彼はニッコリと笑った。
その瞬間、ナビアは彼が自分が元々知っていたクリードではないかのように不慣れになる。
無邪気な弟とばかり思っていたものは、すべてあなたの勘違いだと皮肉るような、お茶目な微笑だった。
クリードは手を振った。
「おやすみ」
同時に風が花びらをいっぱい乗せて吹き飛ばす。
まるで夢のような光景だった。
そして彼が去った。
ナビアはしばらく彼が姿を消した場所を見つめた後、静かに窓を閉める。
熱した頬がすっかり冷めなかった。
(そうだね、認めるべきことは認めよう)
クリードは非常に魅力的に成長した。
子供の頃の面影をそのままにしたままの非常に魅惑的な姿をしていた。
誰でも惚れる容貌、そのような容貌にかかった微笑、きちんとした態度。
しばらく不慣れで、それで私の心臓が震えるほどの要素だった。
ナビアは深呼吸をして気分を整える。
トントン。
びくっ!
「お嬢様、パジャマに着替えますか?」
侍女が手にパジャマを持ってきたのだ。
「うん。そうしないと」
ナビアは自分の服装を急いで確認した。
しわくちゃになったが、あまり変ではなかった。
その時、侍女が驚いて尋ねる。
「お嬢様?頬が赤いですが、もしかしてお体の具合が悪いのでは・・・?」
「違う、違う。少し暑くて・・・」
「え?暑いんですか?」
4月ですが・・・?
侍女は首をかしげて、大したことないと思って着替えを手伝う。
うちのお嬢様がそうならそうだろう、という表情だ。
ナビアはパジャマに着替える途中、静かにため息をついた。
(明日の勝利パーティーでも会うし、私の部屋にも訪ねてきたら・・・)
パーティーは早く終わることがないから遅い時間に来るんじゃないかな・・・それでいいのかな?
(いや、時間が何の関係があるんだ?ただ弟を見てるだけなのに)
「・・・どうしよう?」
明日いったいどんな顔で彼を見ればいいのか分からなかった。
クリードとの関係が急接近。
ナビアも弟として見れなくなってきましたね。