こんにちは、ちゃむです。
「悪役なのに愛されすぎています」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
127話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 淡い期待②
クロードが変身薬を飲んだことなどお構いなしに、「ハンサムな青年が神殿で薬を煮ているらしい」という噂が、瞬く間に村中に広まっていった。
村人の中にはわざわざ見物に来る者もいて、鍋をかき混ぜるクロードを見ては感嘆の声を漏らしたり、祈りを捧げて帰る者もいた。
何はともあれ、頼もしい助っ人が加わったおかげでメロディの重労働はかなり軽減された。
そして、すべての作業をどうにか終えたころには、すでに夕日がほとんど沈みかけていた――。
クロードは大きな赤いバスケットを抱え、メロディの後ろをついて歩いていた。
本当ならのんびり歩いてもよかったのだが、なぜか今は、こうして彼女の後をぴったりとついていきたかった。
『メロディ、メロディ……』
彼は声に出さず、唇の形だけでそっと彼女の名を呼んでみた。
するとちょうどその瞬間、メロディが振り返り——彼は思わずびくりと身をこわばらせ、その場で立ち止まってしまった。
まるで、自分の心の声を聞かれたのではないかと不安になって。
「どうしたんですか?そんなに驚いて」
「あ、いや、その……えっと……」
彼はしどろもどろになりながら、何を言えばいいのかわからず、ただ気まずそうに視線を泳がせるだけだった。
「ふふっ」
バツが悪そうに頬を赤らめる彼の様子が可笑しかったのか、メロディは小さく吹き出した。
初対面の人に対する警戒もいつの間にか解け、彼女はリラックスした様子で笑顔を見せている。
メロディが自分に向けて笑ってくれるのは、クロードにとってたまらなく嬉しいことだった。
だが同時に、ほんの少しだけ——胸の奥に不安の影も差していた。
『……もう少し警戒してくれてもいいのに。』
突然この片田舎の村に現れた、身なりの整った若い貴族風の男。
この時代、ろくに食べられず荒れた連中も多いというのに、どうしてこんなに簡単に境を越えられるのだろう。
『とはいえ、もしメロディが僕を避けるような態度を取ったら……それはそれで、きっと傷つくだろうな。』
そんな複雑な思いを抱えながら、クロードは彼女から渡されたスカーフを意味もなく指でいじった。
「そういえば、もうすぐ夕方ですね。今日は本当に助かりました。ありがとうございます。」
――つまり、“神殿での仕事はもう終わったから、そろそろお帰りください”ということだろうか。
たしかにメロディは礼儀正しい淑女であり、遅い時間まで見知らぬ男性を自分の生活圏に置いておくのは好ましくないと理解しているはずだった。
「いえ……。」
クロードは、ほんの少し寂しさを滲ませながら小さく微笑んだ。
『あいさつ……どうやって切り出せばいいんだ……』
別れたくない、という気持ちをそのまま言葉にすることもできず、クロードはただマフラーの端を指先でいじりながら逡巡していた。
そんな彼に、メロディがふっと微笑みを浮かべて一つの提案をする。
「えっと……もしよければ、うちで夕食を一緒にどうですか?」
「え、ええっ?!」
クロードは裏返った声で思わず聞き返した。
家に行って一緒に夕食を食べるなんて——それはあまりにも魅力的な誘いじゃないか!
いや、魅力的すぎて逆に混乱するくらいだ!
「あ、えっと、その……え、う、うん……」
彼は何度も言葉を詰まらせながら、同じような声を繰り返すばかりだった。
そんなクロードの様子をじっと見ていたメロディは、肩をすくめて小さく笑う。
「……やっぱり、困らせちゃいましたよね」
――ええ、めちゃくちゃ困ってます。
クロードは、言いかけた言葉をぐっと飲み込み、口をつぐんだ。
――まったく、このお嬢さんはどういうつもりなのか。初対面の男を、どうしてそんなにあっさりと自分の家に招き入れられるのだろう?しかも昼食ではなく、夕食に誘うなんて!
いくら薬をただで渡したとはいえ、自分が信頼できる人物だという証拠などどこにもないのに――。
「でも、帰り道が遅くなると仰っていましたから。では……。」
「えっ。」
メロディが“お見送り”のつもりで別れを告げようとしているのかと思い、クロードは一瞬言葉を失った。
彼女の誘いは多少危うくとも、それを断る気にはどうしてもなれなかった。
「し、招いてくださってありがとうございます。」
「ふふっ。豪華な料理は出ませんけどね。では、ご一緒に。」
メロディは再び先に立って歩き出した。
『まったく……このまま本当にメロディ嬢の家までついて行ってしまうなんて……。本当に……?』
そう考えた瞬間、なぜか胸の奥から緊張がじわじわとこみ上げてきた。
しかも、心臓がやけに早鐘を打ち始める。
実のところクロードは、ろうそくの灯りを挟んでメロディと向かい合いながら、二人きりで夕食をとる……そんな場面を、ほんの少し期待していた。
……が、30分後——
「…………」
クロードは、自分の脳内に巣くっていた甘い幻想を潔く認めざるを得なかった。
メロディの「夕食のお誘い」は、彼が想像したようなロマンチックなものではまったくなかったのだ。
「お肉、たくさん焼きますね!クライドさん!うわっ、ミンディ!ソースついた手、服で拭かないの!」
「大丈夫です。お昼に煮込んだものがまだありますから!私もお肉、もう少し食べたいです。」
「皆さん!食事の前にお祈りを忘れちゃダメですよ!」
……クロードは、好き勝手に話し出す食卓の面々をぐるりと見渡した。
神官、管理婦人、ミンディとその両親、
それにワイリー、ニール、そしてメロディ。
彼らはミンディの母親が作った料理を和やかに分け合い、笑い合っていた。
まるで忙しく疲れた一日をこうして少しでも忘れようとしているかのように。
クロードはその様子を見て、メロディがすっかりこの人たちの中に自然に溶け込んでいることを感じた。
一緒にいる姿からは、少しのぎこちなさも感じられないほどだった。
そして、その光景を眺めるうちに、クロードの胸の奥にほんの少しの――嫉妬のような感情が生まれた。
もちろん、メロディが幸せであることは彼にとって何よりも大切なことだ。
それでも、ごくわずかな独占欲が、心の片隅で静かに疼いていた。
――ほんの少しでも、その幸せの中に自分が混ざっていたら。
……ほんの、ほんの少しだけでも。
そんな身勝手な思いに、クロードはふっと寂しげな笑みを浮かべた。
『……やっぱり、早めに帰った方がいいな。』
メロディに再会できたことは嬉しかった。
けれど、これは……違う。
自分の気持ちを隠してごまかすことも、彼女の新しい幸せを心から喜ぶことも――今の自分にはできなかった。
『メロディが首都に戻れるよう準備を整えて……ちゃんとした姿で、改めて会いに来よう。』
そこまで考えたとき、メロディとニール、そしてミンディのあいだから、楽しそうな笑い声が響いてきた。
三人の冗談がよほど楽しいのだろう。
『……もし、そのときのメロディが、首都に戻ることを拒んだとしたら……?』
胸の奥でドクンと心臓が跳ねた。
その想像に、彼はもう食事を続けることができなかった。
「大丈夫ですか?」
向かいの席から、村の神官が心配そうに声をかけてきた。
クロードは軽く凍った両唇を湿らせるように一度舐め、落ち着いた声で答えた。
「ええ、少し考え事をしていただけです。ご心配をおかけしました。」
「クライドさんを気遣うのは当然のことですよ。私たちに親切にしてくださったのですら。
改めてお礼を申し上げます。それから……」
神官は何か言いかけて、クロードの様子をうかがうように視線を向けた。
「もしご迷惑でなければ、今夜はここに泊まっていかれてはいかがでしょう。夜に村の外を歩くのは危険ですから。」
「いえ……。」
クロードは、先ほど心に決めた通りこの申し出を断ろうとした。
「だ、だめです、神官さま!」
――ワイリーとニールがまたしても勢いよく割り込んできたではないか!
「クライドさんはとてもお忙しいと伺っています。これ以上“私たち”が引き止めるのはご迷惑でしょうね。」
“私たち”だと……?
その言葉に、クロードの目がわずかに細められた。怒りを堪えるように――。
「すでに“私たち”のためにこれほど助けていただいたのに、さらにお願いするなんて、さすがに申し訳ないです。ねぇ、メイさん?」
「それは……そうですけど、夜は危険ですし。」
メイがワイリーと意見を合わせないだけでも、クロードは少し救われた気がした。
彼はその隙を逃さず、静かに口を開いた。
「確かに、夜はとても危険な時間です。」
クロードは、もうここを発つべきだと気持ちを切り替え、食事のことも忘れて、神官とメロディに丁寧に頭を下げる。
「もしご許可いただけるなら、一晩だけ宿をお借りできれば幸いです。」
もちろん、神官はそれを快く承諾した。
クロードは一瞬、ささやかな勝利感を味わったが、それに対する罪悪感を覚えるまで、そう時間はかからなかった。
清らかな神殿の隣には、かつてある神官と村人たちが共に建てたという大きな宿舎があった。
神殿で働く人々の住まいとして使われており、今はメロディと管理婦人、そして村の神官とニールが暮らしていた。
それぞれが自分の部屋を持ち、クロードには空いていた一室が用意された。
メロディのすぐ近くに滞在できるのは嬉しいことではあったが、彼には一つの懸念があった。
――変身の魔法薬の効果は、そう長くは持続しないということ。
以前、ジェレミアが説明していたのだ。
クロードはこれまでの経験から、ときどき魔法が予定より少し早く解けてしまうことがあるのを知っていた。
『……ちゃんと読んでおけばよかったな』
もし最初からベルホルド周辺の魔力の性質を把握していれば、変化のタイミングも予測できたかもしれない。
「無駄な知識なんてないものだな……」
そう自嘲しながら、クロードは寝台に横になった。
いつの間にか夜が明け、空は薄明るい朝焼けに包まれていた。
彼は少し不安な気持ちのまま部屋の鏡を確認し、そこに見慣れない男の姿――変身した自分の姿――が残っているのを見て、胸をなで下ろした。
まだ魔法は解けていないようだ。
薬を飲んだのは昨日の午後だった。
少なくとも今朝までは効いているはずだ。
『ともかく、今日という日にメロディに会えるだけでも感謝すべきことだ。』
そう思いながら、クロードは肩を回し、壁にかけてあったシャツを手に取った。
その時、ノックの音がした。
――こんな早朝に誰だろう。神官だろうか?
「はい。」
彼はまだボタンを全部留めていないままドアを開けた。
そこに立っていたのは――盆を抱えたメロディだった。
「……あ。」
ボタンがいくつか外れていることに気づいた彼女は、一瞬で頬を赤く染め、顔をそらした。
「す、すみません……!お着替え中だとは知らなくて!」
「い、いえ……こちらこそ……!」
メロディは慌ててもう一度頭を下げると、「本当にごめんなさい!」と叫んで、ドアを閉めて去っていった。
クロードは呆然と立ち尽くしたまま、残っていた服を慌てて身につけた。
「……どうされたんですか?」
完璧に変装した姿でドアを開けると、メロディは少し緊張した様子でお盆を差し出してきた。
「えっと……神官様には、これをお渡しした方がいいかと思いまして」
彼女の差し出したお盆の上には、湯気の立つお茶と新聞が乗っていた。
新聞は角がきっちり折られ、何日か前のもののようにも見える。
「……神官様は、朝はお茶と新聞を欠かさないと聞いたので……」
その言葉を聞きながらお盆を受け取ると、クロードの胸に妙な感覚が走った。
それは、以前自分がメロディに話して聞かせたこととまったく同じだったからだ。
――『神官は朝、お茶と新聞を絶対に欠かさないものなんだよ』――
「……覚えていてくれたんですね」
「え?」
小さくこぼれた彼の言葉は、メロディには聞こえなかったようだった。
「お礼を言いたかったんです。ダイニングで一緒にどうですか?」
「ご一緒したいのはやまやまですが……すみません。ダイニングが今、ちょっと大変なことになってて。えっと……ゆっくり召し上がってくださいね。」
メロディは軽く腰をかがめて挨拶すると、早足で部屋を後にした。
クロードは茶盆を机に置き、まず彼女が入れてくれたお茶を口にした。
――味は、ほとんど感じなかった。
数秒で“優雅な朝のティータイム”を終えると、彼は慌てて靴を履き替え、メロディの後を追った。
メロディは窓を大きく開け放したダイニングで、昨日洗って干しておいた食器をひとつひとつ丁寧に拭き上げていた。
なるほど――「ダイニングが大変」というのは、この作業のことだったのか。
「いつもはここまでされないんですね?」
クロードは軽く声をかけながら近づき、干してあったシーツの端をつい掴んでしまった。
「えっ、どうして分かったんですか?」
メロディが両腕を広げた瞬間、真っ白な布が二人の間にぱっと広がる。
「片付ける手つきが、なんだか慣れているように見えたので」
「これは、一人暮らしの村の患者さんたちに分けるシーツなんです。日光に当ててよく乾かした方が、病気の治りも早いって聞いたので」
二人は自然と、両端を持ったまま一歩ずつ近づいていった。
ピンと張られたシーツの端がぴたりと合わさると、また別の端をつかんで、ゆっくりと離れていく。
「みんな、早く良くなるといいですね」
クロードが再び歩み寄りながら言うと、
「きっと治りますよ。もう薬もあるんですから」
メロディも距離を詰め、再びシーツの端が正確に重なり合った。
もう一人でも持てるくらいまで乾いたので、メロディは最後の拭き取りを終え、皿をテーブルの上に並べた。
その間にクロードは別の食器を手に取った。
「まだ手伝ってくださるんですか?」
メロディが新しい皿を受け取りながら尋ねると、クロードは少し照れくさそうに笑った。
「あなたが嫌でなければ。」
二人の間に広がった布越しに、何度も近づいたり離れたりを繰り返す。
そのたびに手が触れそうになり、自然と息を合わせて動く。
――まるで一緒に踊っているようだった。
「嫌だなんて、とんでもないです。でも……お茶もほとんど飲めなかったでしょう?」
「メイさんなら、きっとそう言うだろうと思ってちゃんと飲みましたよ。」
「……私が、そう言うと思ったんですか?」
メロディの手が一瞬止まった。
「まるで、私のことをよく知っている人みたいな言い方ですね。」
「ご迷惑をおかけしたなら、お詫びします。気に障ったなら……」
「あ、いえ。」
「……メイさん?」
クロードが表情を伺いながらそっと声をかけると、彼女は唇をわずかに引き結んだまま、視線をそらした。
その仕草だけで、クロードにはメロディが何かしら困っていることが伝わった。
経験から、彼はそういう細やかな変化を見逃さない。
「……先に知ってるふりをしたのは、わたしの方です。」
おそらく、さっき彼に新聞やお茶を持っていった件を気にしているのだろう。
「……あの人じゃないのに。」
その言葉はほとんど囁きにも満たず、唇の動きだけで形を成した。
他の誰かなら気づくこともなかっただろう。
だが、相手はクロード・ボルドウィンだった。
彼の感覚は、彼女にだけ向けられるほど研ぎ澄まされている。
だからこそ、その微かな息のような言葉も、はっきりと聞き取り、意味を理解できたのだ。
その瞬間、クロードは――こんな茶番のようなやりとりをもうやめたい、という衝動に駆られた。
互いの手が重なり合い、その細く白い指先の曲線が、指先を通じてあまりにも鮮明に伝わってくる。
――この手を、離したくない。
この張りつめた空気を壊してでも、今すぐその手を握りしめ、もう二度と離したくない――そう思った。
『……だが、いったい何のつもりで?』
いまは何も変えられない。
魔塔主のもとで感じたあの「違和感」。
それが何なのか、どんな影響を及ぼすのか、まだ確かめようもない。
もしここで自分がメロディの居場所を知られでもしたら――彼女を危険に晒すことになる。
だからクロードは、その思いを抑え、わざと軽い口調で言った。
「そんな話……たまに聞くんです。ぼんやりと、ね。」
「そういう意味じゃなかったんです。他の人と混同してたとか、そういうことでは……」
言い訳しようとした彼女は、一瞬言葉を止め、そして小さく息を吐いた。
「……神殿で働く者が嘘をつくわけにはいきませんからね。すみません、ちょっと勘違いしてしまって。」
「ほら、ちょっと見慣れない顔立ちだったからですよ。」
彼が新しい布を持ってきながらそう言うと、メロディは軽く眉をひそめた。
「……外見のせいじゃないんです。」
「違うんですか?」
「説明するのが、難しいんです。」
ぱん、と布が大きく広がる音がした。
二人は再び手際よく、約束されたリズムで布を張っていく。
「まばたきの仕方とか、歩き方とか……説明するときの手の使い方も、なんだか似ているんです。」
「お、おお……ずいぶん具体的ですね。」
クロードは少し驚いて目を見張った。
彼女の観察眼が、思った以上に鋭かったからだ。
「でも、やっぱり一番似ているのは――声ですね。」
「こ、声!」
思いもよらぬ指摘に、クロードは思わずむせた。
そうだ、そういえば――幻影の魔法で姿形を変えても、声までは変わらないのだ。
「ま、まぁ……似た声の人なんて、この世にいくらでもいますから。そんなに驚くことでもないですよね?」
「ええ、そうですね。」
クロードは何でもないふうに微笑んだ。
ようやくメロディも、少し安心したような表情を見せる。
「ごめんなさい、つい言葉が……」
「大丈夫です。どんなふうに話しても。」
「だ、だから!その言い方が――!」
メロディが少し声を荒らげたので、クロードは慌てて咳払いをした。
クロードは布を持ち上げ、顔をすっぽりと隠したまま尋ねた。
「この人と……そっくりだって?」
それは冗談半分の軽口だった。
きっとメロディがすぐに笑って否定してくれると思っていた。
しかし――数秒経っても返ってくる言葉はなく、静寂が落ちた。
不安になったクロードは、ゆっくりと布を下ろして彼女の顔をうかがった。
「…………」
不機嫌そうな顔をしているのかと思いきや――そこにあったのは、涙をいっぱいにためた瞳だった。
驚いたクロードは思わず声を詰まらせる。
「え、あの……!」
慌てて何か言おうとした瞬間――
「皆さん、もう起きてたんですね。わあ、クライドさん!朝からお手伝いしてくださってたんですか?!」
突然ワイリーとニルが入ってきて、場の空気は一瞬で崩れてしまった。
メロディは布をその場に置き、ダイニングルームへと駆けていった。
メロディはその場を飛び出してしまい、クロードは追いかけることができなかった。
彼女の代わりにニールがやって来て、クロードと一緒に皿を片づけながら、二人の間に何かあったのではとしきりに探りを入れてきた。
だがクロードは「何もありませんよ」とだけ答えた。







