こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は138話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
138話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 友達
「可愛い姿であなたを惑わそうとするに違いありません」
いやいや、惑わされたら駄目なの?
可愛いからいいじゃん!
その時、ヴェリテが寛大な声で言った。
「いや、いいよ。違うというのにどうしようもない。男の嫉妬は怖いからね〜」
鏡の中のハリネズミがニヤリと笑いながらセイブリアンを眺めていた。
茶目っ気たっぷりの口調でヴェリテが言葉を続ける。
「心の広い私が理解してあげないとね。じゃあ、これはどう?これなら満足できるかい?」
瞬く間にハリネズミが消えた。
そして、その場に人の形のヴェリテが現れる。
正確に言うと、すごく小さい?
ヴェリテ本来の姿とそっくりだが、年齢はブランシュの同年代ぐらいに見えた。
悪童のような顔で笑っている姿がかなり可愛い。
ヴェリテがセイブリアンに向かって言った。
「さあ、どうだ。この姿なら不満はないだろう?」
「・・・許諾する」
セイブリアンも子供には弱いようだ。
このようなちびっ子のヴェリテと話を交わしていると、何だか不思議な気分になる。
ヴェリテが視線を感じて、ブランシュの方に首を傾げた。
年も同じで背も同じで、目線もほぼ同じ。
まるで兄妹のようであり、友達のようでもある姿。
その姿を見て、一ついい考えが浮かんだ。
「ブランシュ、お願いがあるのですが聞いてもらえるかしら?」
ブランシュは魔法から目覚めたようにビックリして私を見つめる。
「はい、お母様。どのようなお願いでしょうか?」
「実はヴェリテの能力がとても優れていて、他の人には正体を言えません。なので、いつも一人で過ごしているんです」
前からヴェリテに友達がいたらいいなと思っていた。
様子を見るとセイブリアンは相手にしてくれなさそうだし・・・。
でもブランシュはどうかな?
ブランシュも宮殿に同年代の友人がいないので、お互いに良い話し相手になってくれそうなのだけど。
「もしよかったらブランシュがヴェリテの友達になってくれませんか?」
「私とヴェリテが?」
ヴェリテは私の提案にかなり驚いた様子だ。
それはブランシュも同様に。
大きくて青い目が一度、二度点滅して、すぐに優しくなる。
ブランシュは微笑みながらうなずいた。
「は、はい!もちろんです!私も友達がいたら嬉しいなと思っていましたから」
良かった、こんなに嬉しそうな姿を見ると、胸がいっぱいになった一方で、心が少し痛くなる。
これだけ喜んでくれる姿を見ると、ブランシュも友達が必要だったようだ。
私も友達がいなくて寂しかったが、幼いブランシュはもっと寂しかったはず。
ヴェリテは突然友人ができたので面食らっていた。
ブランシュがヴェリテに近づく。
鏡の外にいたら抱擁でもする勢いだった。
「ヴェ、ヴェリテ。私と友達になってくれますか?」
「・・・私と遊んでも退屈だと思うんだけど?私は鏡の外に出られないから、外に出て遊ぶこともできない」
ヴェリテが動揺しながら話す。
嫌がっている様子はないが、申し訳ない様子だ。
しかし、ブランシュは気にしないように話しかける。
「大丈夫です。私が毎日ここに遊びに来ますから。そして、ヴェリテが外に出られないのなら、私が外を見てきて話を聞かせてあげます。だから・・・」
ブランシュがヴェリテの顔色を伺って慎重に尋ねた。
焦っているのか手をギュッと握ったままだ。
「だから私と友達になってくれませんか?私はヴェリテの友達になりたいのですが・・・」
ブランシュはお願いの上手い子ではない。
他人が嫌がる気配を見せれば、強引に進むよりも退く方だった。
それなのに、そんな子がここまで頼むなんて。
本当に友達になりたいようだった。
ブランシュが不安げな目をヴェリテに送る。
あの目つきの攻撃を受けて耐えられるような人は多分いないだろう。
そして、私の予想通りヴェリテはうなずいた。
「・・・そうだね。友達になろう、これからよろしくね」
鏡の中の子供が照れ臭そうに後頭部を掻いた。
鏡の外の子供は明るく微笑んだ。
「はい、よろしくお願いします!」
ブランシュとヴェリテが友達になりましたね!
ブランシュも大人っぽい子供なので、ヴェリテとは話が合うのではないでしょうか?
二人の交流が非常に楽しみですね。