こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は322話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
322話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 甘い関係②
「ベリテ、ありがとう!この前から詳しく見たかったの」
「うちのお義母さんにあげようと私がちゃんと用意しておけと言ったんだ」
にやりと笑うベリテがとてもありがたかった。
いつの間にかセーブルも少し表情が和らいでいた。
「義母に気を配る姿が格好いいね」
ふぅ、こんなことで喜ぶなんて。
うちの夫は最高だ。
ベリテは満足そうな顔で言った。
「予備役のお父さんにも鏡をあげる。鏡があれば遠くにいても私を通じて連絡を取り交わすことができるから」
「あなたと連絡を取り合うことはなさそうだけど」
妖精たちが自分の体より大きな鏡をキャンキャンさせながら運んだ。
セーブルはちょっと不満そうな顔で口を開いた。
「とにかくありがたい。ブランシュとビビをよく気遣ってくれて」
「どういたしまして。もう家族なのだから」
セーブルは反論しなかった。
まだ養父ではなくても、家族として受け入れているようだった。
こうして徐々に新しい家族になっていくのだろう。
ほほえましい顔で二人を見守っていたところ、門のそばに立っていた妖精がちょこちょこ走ってきた。
「オベロン殿下、もう行かなければなりません。時間がかなり遅れました」
「もう少し後で行ってもいい?ここで魔導具の製作も手伝わないといけないじゃん」
「私たちがすればいいので、心配しないでください」
「でも・・・」
ベリテと一緒に来た妖精の一部が残って私たちを助けることにした。
本当にありがたいことだ。
これ以上対応する言い訳がなくなると、ベリテは結局諦めてしまった。
ベリテの肩がぐっと垂れ下がると、ブランシュがためらって手をぎゅっと握る。
「待っているよ。早く行ってきて、あなた」
そして、ベリテの頬にチューをしてあげた。
ベリテの顔が赤く熱くなって湯気が立ち上る勢いだ。
「うん!行ってくる!元気でいてね、シュー。戻ってくるときにプレゼントもたくさん持ってくるから・・・!」
キスを受けると、ベリテは元気を取り戻したようだった。
私の夫はショックを受けたようでしたが。
私は遅ればせながらセーブルの目を覆ってあげた。
2人の子供がしばらく別れの挨拶を交わした後、ベリテは妖精たちと一緒に去っていった。
ブランシュはベリテが去った後も、残念な目をしている。
その姿を見ると、なんだか妙な気分になった。
まだ幼い娘なのに、本当に大きくなったようだった。
セーブルも黙々とブランシュを見て口を開いた。
「もしかしてあなたも一緒に行きたかったのか、ブランシュ。王になるよりは王妃になることを望んだら・・・」
もしブランシュが王妃になることを望んだら。
心は痛いが、私たちは結局反対できなかっただろう。
ブランシュが悪い道を行くのではない限り、私たちはブランシュを信じて支持してあげるから。
ブランシュはその言葉に振り返った。
顔には明るい笑顔が浮かんでいた。
陰一つ無邪気な空のように。
「私はいつもここにいます。王になってこの国を、ママとパパを守るのが私の夢です」
その言葉はまるで堅い木のようだ。
強い意志が込められた声。
うちの子はいつの間にこんなに育ったんだろう。
小さな新芽がいつの間にか流木に育ち、長く枝を伸ばしているようだった。
私はブランシュをぎゅっと抱きしめて頭を撫でる。
ありがたいし、感心し、一方では申し訳なかった。
「もし去りたいのなら、去ってもいいですよ」
「嫌です。もっとそばにいたい」
ブランシュはわがままを言うように私の腕に食い込んだ。
ああ、可愛いね。
時間が経つほど愛嬌がもっと増えるようだった。
セーブルは泣きそうな顔になっている。
この人、最近になって涙もろくなったんだから。
ブランシュはそんな私たちを見てにっこり笑った。
それからセーブルもぎゅっと抱きしめた後、一歩後ろに下がる。
「私は授業があるので、もう行かないといけません。一生懸命勉強してこそ立派な王様になりますから。それでは先に失礼します。お母さん、お父さん」
「そうだね、よく聞いてきなさい」
「行ってきなさい、ブランシュ」
ブランシュは私たちの見送りを受けながら去り、使用人たちもすぐに外に退いた。
騒がしい執務室が静かになると、何だか虚しい気分になった。
なんだか私も少し涙が出そうだ。
セーブルが注意深く私の肩を抱きしめる。
「ブランシュが私たちのそばに残ってくれて本当によかったです」
「そうですね。結婚を考えただけでもこんな気持ちなのに、スレビエンに行っちゃったら・・・」
改めてあの遠い所から来てくれるベリテがありがとうと感じられた。
王位も、故国も後にしてここに来るのが簡単な決定ではなかったはずだが。
「ブランシュが良い相手に出会えて本当に良かったです」
「ええ、そうですね。私のように良い相手に出会いました」
セーブルはそっと私をおだてて言った。
彼が軽く私の頬にキスをする。
「それでもビピほど良い伴侶は世の中にいないでしょうが」
はあ、話が上手なんだから。
鬱陶しい気持ちが砂糖のようにとろけるようだった。
彼は私の気持ちを晴らそうと、何度も声に出してキスをした。
私はそれが好きで、乾かさずにじっと目を閉じていた。
「私も殿下が私の伴侶なので本当に嬉しいです」
「うん・・・」
彼はその言葉を吟味するようにしばらく音を立てた。
それから、そっと目を開けて、静かに私を見つめる。
「実は、さっきブランシュが言った言葉の中に、とても聞きやすい言葉がありました」
「どういう意味ですか?」
「あなた、と呼んでいた言葉」
照れくさそうな声で彼はそう言った。
あなた、という言葉が与える響きが、こんなに柔らかくて甘いものだったのかと思うほどに。
「殿下と呼ぶ代わりに、あなたと呼んでいただけませんか」
彼はそう言って私の目をじっと見つめる。
散歩に出かけようとせがむ子犬のようでもあり、初めてデートを申し込む少年のようでもある愛らしさと切実さで。
「もちろんですよ、あなた」
「ありがとう、あなた」
「ありがとう」と、「あなた」と言いながらかすかに笑う彼が可愛らしくて我慢できなかった。
私たちの口から出てくる単語が、花のつぼみのように柔らかくてくすぐったい。
夫が可愛くてどうしよう。
家も何も全部やめてデートでもしたい。
「セーブル、政務のために忙しいでしょう?」
「はい。以前よりは良くなりましたが、スレビイェンと交流するようになったら、仕事が少し多くなりました。人々の反応も少し分かれています」
ナディアが来た時のように、見知らぬ種族の訪問に宮殿の人々は混乱した。
さらに、今回は結婚まで取り上げられているため、ひそひそ話す人が一人や二人ではない。
「ブランシュの婚約を快く思わない人も多いと聞きました」
「ええ。どうもベリテが異種族だから」
人々の拒否感を理解できないわけではなかった。
例えばこんなものだ。
朝鮮時代、お姫様が鬼や西洋人の男性を夫として迎えるとしよう。
相手がどれほど良い人であれ、その結婚で得る利盆がどれほど大きくても、ひとまず拒否感が大きいだろう。
ベリテもちょうどそのような状態だ。
まだ戦争中で人々の心が不安なこともあったし。
妖精たちが連合軍に武器を売ったという事実に反感を持った人もいる。
「みんなでブランシュとベリテの結婚を祝ってくれたらいいのに」
ただ祝福だけがいっぱいの結婚ならいいのに。
セーブルは静かに私の耳元にキスをしてささやいた。
「今すぐではありませんが、そうなるでしょう。あなたが心配しないようにうまく処理しておきます」
私はそれを聞いて、そっとうなずいた。
冬が終わって春が来たように、戦争もまもなく終わるだろう。
少しずつ以前の温もりを取り戻すだろう。
ベリテが帰って来た時、誰もあの子を角張った視線で見ないでほしい。
そうなるほど頑張らないと。
私たちの子供たちのためにもっと良い世の中を作ると誓って、私はセーブルの手を握った。
ひたすらに甘い時間でしたね。
ブランシュとヴェリテに感化されたアビゲイルとセイブリアンも良いですね!