できるメイド様

できるメイド様【133話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は133をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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133話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 賞と罰④

一方、マリが知らないことがあった。

皇太子が、あの日のキスを気にしていないわけではないことを。

むしろあまりにも気になって無理に表に出さずにいるだけだ。

(やばいな)

皇太子は心の中で呟いた。

業務をしているのに書類が一つも目に入ってこない。

ずっとマリのことばかり気になっていた。

あの赤い唇に再び口づけしたい衝動が突然湧き上がって困窮するほどに。

(辛いね)

皇太子はマリに内緒でため息をつく。

彼女と一緒にいることは幸せで苦痛なことだった。

そのように二人の男女はお互いを前に、同じながらも違う考えをしていた。

 



 

一方、獅子宮と離れた行政府で深い苦悩に浸っている人物がいた。

オルンだった。

彼は執務室の山積みの書類を見る。

いずれも、マリとモリナ王女を調査した書類だ。

しかし、山のような書類の量とは違って、内容は特になかった。

<特異事項なし>

<追加で明らかにした事項なし>

これが調査結果の全て。

「二人とも同じ・・・」

組み合わせでもしたかのように、どれだけ調べても二人とも出てくるものがなかった。

(わざと情報操作でもされているようではないか?)

オルンの眼差しが重くなる。

「その二人が偶然クローヤン王宮のような場所に居住し、二人とも誰も知り合いがいないというのは単なる偶然に過ぎないのだろうか?それとも?」

オルンは硬くなった目で2枚の書類を調べた。

それぞれの紙にはモリナ王女とマリの名前が書かれている。

「マリの見識は、ある面では宰相の私より優れている時が多い。本当に一介の侍女にそんなことができるだろうか?本当に?」

音楽、料理など。

多方面で才能が多いのはあるかもしれない。

才能は身分を弁えないのだから。

しかし、見識は違う。

それは生まれ持ったものではなく、育てられるものだ。

平凡な侍女に、あんな見識を育てることができるのだろうか?

(顔のない聖女というモリナ王女ならともかく)

オルンはモリナ王女についての話を思い出した。

幼くして幽閉されていた中でも、密かに善行を行ったというモリナ王女。

彼女なら、こんな見識を持っているんじゃないだろうか?

「確かではない。可能性に過ぎないだけ」

証拠はない。

そして、二人が同一人物だということには、引っかかる点があった。

マリがモリナ王女なら、なぜ皇太子のそばに留まるのか?

(彼女がモリナ王女なら、とっくに逃げていたはず。正体が明らかになれば死ぬことが明らかに分かるのに)

クローヤン地方の状況は今も悪化の一途を辿っている。

皇太子は繰り返し善政を施そうと努力したが、日照りと洪水が交互に来て民生が悪化し、最近はモリナ王女を訪れる王室騎士団出身の反乱分子たちも問題を起こしていた。

(こんな状況で皇太子のそばに留まり、帝国に功を立てる理由がない)

しかし、釈然としない点があるにもかかわらず、彼はしきりに二人が同一人物である可能性が浮かび上がっていた。

二人が同一人物なら、今まで解けることのなかった多くの疑問が解決されるからだ。

(殿下は何を考えているのだろうか?)

誰よりも明敏な皇太子だ。

そんな彼が自分がした疑いをしなかったはずがない。

「マリがモリナ王女である可能性は考えていると思う。証拠がないから確信はできないが」

オルンは悩みに陥った。

 



 

「天気が本当に暖かくなったね」

マリは皇太子の命令で内務大臣に書類を渡した後、時間が余って庭を散歩し、のどかな日差しを見ながら呟いた。

本当に春が深まった。

(もう能力を得る夢を見てから1年が経つわ)

1年の間、本当に色々なことがあった。

多くの事件、事故を経験し、多くの人と出会い、皇太子とも出会った。

大切な友達のキエルハーンとも出会ったし、悪縁だけどヨハネフ三世とも出会った。

「私はこの1年間、楽しく過ごせたかな?」

彼女はおそらく初めて能力を得たきっかけ、囚人との会話を思い出す。

『あなたは能力を得るとしたら、どんな人生を生きたい?』

その時、自分はこう答えた。

『できれば、他の人たちに幸せを与える人生を生きたいです。それが私の願いです』

当時の望み通り、彼女は能力を得た。

ところがこの1年間、果たして当時の願いどおり助かったと言えるのだろうか?

正直、よく分からない。

ただ、夢中で人生に巻き込まれてしまったようだ。

「これからは望んだ通りに生きていけたらいいな」

しかし、率直に言って、これからもそのように生きていけるかどうか分からない。

自分の運命がこれからどんな方向に進むか見当もつかないから。

「・・・どうしたらいいかな」

マリは突然ラエルを思い出した。

彼への想いはますます複雑になっている。

(本当は、去るのが正しいよね)

クローヤン地方を安定させようとする皇太子の努力にもかかわらず、最近は日照りに続く洪水まで重なり、おかげで民心が悪化し、モリナ王女を探す声がますます大きくなっているという。

このような状況で皇居に留まるのは、彼女の立場では獅子窟にいるのと同じだった。

(だけど、私は離れたくない)

マリは膝の間に顔を埋め、もう一度つぶやく。

「多くを望んでいるわけではないのに。ただ一緒にいられたら、それだけでも満足できるのに」

そばにいて、彼の仕事を手伝い、彼と会話し、たまに彼と楽しくなること。

それが彼女の持つ小さな願いだった。

(方法がないかな?殿下のそばを離れなくても全てが上手く解決される方法は?)

マリはもどかしくて辺りを見回す。

落ち着かない気持ちとは裏腹に、庭には花が綺麗に咲き乱れていた。

 



 

ラエルも動揺を必死に隠しているのですね。

オルンもマリの正体をほぼ確信しています。

これからどうなっていくのでしょうか?

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