できるメイド様

できるメイド様【138話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は138をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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138話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 変曲点の始まり②

「「・・・」」

マリは呆然として口をつぐみ、隣で何も言わずに会話を聞いていたロイスも呆然として口を開いていた。

ロイスの表情は「いくら自分の主君とはいえ、それはちょっと・・・」だった。

反応があまりにも冷たくなると、ヨハンが咳払いする。

「冗談です。そんなに睨まないでください」

「私は今冗談を言う気分ではありません」

「いや、実際は最初から冗談じゃなくて、本気なのですが・・・。キス一回で・・・」

話を続けるほど彼女の目つきがさらに激しくなると、ヨハンは肩をすくめた。

「分かりました。ちゃんとお話しします」

ヨハンは再びいつもの表情に戻り、口を開く。

「王女様、本当に私と一緒に西帝国に行くつもりはありませんか?」

「・・・!」

「私が望むのは、何度も話したように、あなたが私のものになることです。先日お約束した富と栄光を捧げることはもちろん、今回の災いに対する全てのことを話してあげます」

マリの顔がこわばる。

再考する価値もない言葉だ。

「お断りします」

ヨハンは彼女の言葉をすでに予想していたのか驚く反応はなかった。

彼女の拒絶に文句なくうなずく。

「ふふ、そうなのですね。残念です」

マリが睨みつけると、ヨハンはニコッと笑った。

「あまりにも執着する男は魅力的はありませんから、ここまでにしましょう。私はこれで東帝国を去ります。ただし、私の提案は私が去ってからも有効ですので」

「どういう意味でしょうか?」

「もし災いの解決策が必要ならば、いつでも私を訪ねてきてください」

「・・・!」

「いくら王女でも今回の災いだけは解決できないでしょう。私が考えても最悪の災いですから」

マリはヨハンの異常な発言に表情を引き締める。

「ですから、もし解決策が必要なら、いつでも私を訪ねてください。私を訪ねて来られたら、すぐに解決策をお知らせしますので」

マリは彼の真意に気づいた。

(ヨハネフ3世は解決策を見つけられなかった私が自分の足で自分に歩いてくることを願っているんだ!)

一体何の陰謀を企てたの?

ところが、その時だった。

ヨハネフ3世がマリの手をひったくって、彼女が反応する前に自分の口元に持って行き、キスをする。

手の甲に触れる感じにマリがびっくりした瞬間、ヨハンが口を開いた。

「もしお決まりでしたら、旱めに決めたほうがいいでしょう」

「それはどういう意味ですか?」

「時間があまりありませんから。あなたの決定が遅れれば遅れるほど被害は大きくなり続けるでしょう」

そう話す彼の声は、これまでのいたずらは跡形もなく重かった。

 



 

ヨハネフ3世との会話が終わった後、マリは皇居に戻る。

旅立つ彼女を見てロイスが口を開いた。

「訳もなく手掛かりを与えたのではないですか」

「そうかな?」

ヨハンはすでに姿を消した彼女の跡を追うように遠くを凝覗していた。

「もちろん、いくら彼女でも今回のことを解決することはできないと思いますが、敢えて乗り出して問題が起きると知らせる必要があるかと思います」

ロイスはこの前のように、訳もなく王女に手がかりを知らせ、物事が思い通りにいかないのではないかと心配しているようだ。

ヨハンはうなずいた。

「そう、ロイス、君の言う通り、あのモリナ王女なら奇跡を起こすかもしれない」

「それならどうして?」

ヨハンはかすかに微笑んだ。

「私の最後の良心というか?」

「・・・はい?」

「うちの宰相の意見によって今回のことを実行したが、私が考えても少しひどいようだ」

その言葉にロイスは西帝国の宰相である人形術師ラキを思い出した。

女性のように美しい外見をしているが、極めて残酷な心性を持った計略家。

手段を選ばないその手法の厳しさは、ヨハネフ3世さえも舌を巻くほど。

今回、首都で行われる災いもまさにラキが考案した作品だ。

「まあ、私が言うには面白い話ではあるが、あまりにも人倫を捨てたような気がして。モリナ王女が奇跡を起こしてくれたり、それがだめだったらあまり遅くならないように私を訪ねてきてほしい」

ロイスはうなずいた。

「分かりました。それでは、もう東帝国に・・・」

 



 

ところが、その瞬間だった。

ロイスは目を大きく開ける。

ヨハネフ3世が胸をつかんで激しく咳をし始めたのだ。

「陛下!大丈夫ですか?」

「ああ・・・、大丈夫。これくらいは」

しかし、ロイスは心配そうな顔を止めることができない。

口元を隠したヨハンの手もとで血を見たせいだった。

ヨハンは苦い顔をする。

「6か月は何事もないだろうという言葉があったが、予想より旱いね」

「陛下・・・」

ヨハンは大丈夫そうに笑った。

「大丈夫だよ。知らなかったことでもないし」

彼は西北に向かって首をかしげた。

「ただ計画を急ぐべきだね。予想より時間が足りなくなりそうだから」

彼が眺めた西北方向。

そこにはクローヤン州があった。

 



 

ヨハネフ3世が引くほどの災い。

それが既に東帝国に訪れているようです。

一体どのような災いなのでしょうか?

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