できるメイド様

できるメイド様【164話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は164をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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164話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 生と死が交差する戦争②

幸い手術は成功に終わった。

アンスは自分の目で見ても信じられなかった。

一生を医学に精進し、名医とも言われる彼だったが、考えたこともない境地の実力だったのだ。

「いったい閣下は・・・」

「・・・」

マリは答えられなかった。

説明する言葉もなかったし、それより急な患者があまりにも多かったからだ。

最初の2人以外にも他の重患者に対する応急処置をした後、はるかに遠い夕方だった。

「ふう」

マリは壁に寄りかかって疲れたため息をつく。

無我夢中で仕事をしたら疲れた。

そんな彼女にアンスは躊躇いがちに近づいてきて、パチンと頭を下げる。

「閣下、本当に申し訳ありませんでした」

「あ、いえ・・・」

マリは突然の謝罪に当惑した。

「最初に閣下の真心を無視して生意気に振舞いました!本当に申し訳ありません!この罪は厳に治めてください!」

「だ、大丈夫です」

マリは首を横に振る。

彼が最初彼女を無視したのは事実だが、実際は当然の反応だった。

「大丈夫ですよ。あまり気にしていないから」

「いいえ。間違いは間違い。正当な罰を与えてください」

どうやらこの医者、頑固なところがあるようだ。

マリは困った表情をしているうちにいい考えを思いついた。

国民にもいいし、彼女にもお得な方法が。

「それでは、私の頼みを聞いてください」

「何ですか?」

「これからも、時々私がこの病院で患者の世話をすることをできるようにしてください」

「・・・」

アンスは驚いた表情をする。

「難しいでしょうか?」

「そんなことないですよ!むしろ私がお願いしたい話です!ありがとうございます!」

今日彼女が見せてくれた医術の境地は、アンスをはるかに超えるものだった。

そんな彼女が病院に来てくれれば、アンスはもちろん患者たちにも大きな助けになるだろう。

「はい、それではこれからよろしくお願いします」

こうしてマリは、アンスの病院で時間を割いて患者の世話を始めた。

ちょうどアンスの病院は、城内でも指折りの規模であるため、すぐに噂が出回り始める。

「新任総督が医院で患者を治療する仕事をしいるって?」

「そうだよ、ずっと働くわけじゃなくて、時々来て診療するんだって」

「どういうつもりなの?」

「さあ?」

噂を聞いた彼らの反応は半分に分かれた。

疑問に思う人が半分、見せかけの宣伝だろうと貶める人が半分。

とにかく、彼女が本当に患者のために立ち上がったとは誰も思っていない。

しかし、時間が経つにつれ、少しずつ人々の考えが変わり始めた。

彼女に直接治療を受けた人たちが噂を立て始めたのだ。

「ヒルデルン子爵はそんな陰険な方ではない。むやみに言うな」

「何だって?」

「私はあの方のおかげで生きることができた。あの方のことが信じられないなら、直接病院に行ってみなさい。あの方の診療を受けたくて待機する人が一人や二人ではないから」

人々は信じられないという表情だったが、一人二人と彼女を擁護する人が増えた。

全員が彼女に直接治療を受けたり、彼女が治療することを目撃した人々だ。

彼女が本当に他人のことを思うのを見た彼らは、以前のようにマリの悪口を言うことができなかった。

 



 

「大変ではないですか?」

診療後、官邸に戻る馬車の中でウィンター伯爵がマリに向かって尋ねた。

「大変ですよ」

マリは疲れた声で答える。

「私は正直、閣下が病院の診療までするのは反対です。あまりにも体に無理がかかり、突発的な危険にさらされる可能性があります」

彼の言うことは正しかった。

しかし、マリはこう答える。

「それでも、このようにして国民の心が少しでも解けるなら、十分にできることだと思います」

「・・・」

「そして、ただ民心をなだめる目的だけでなく、他の人たちを助けることができるということだけでも価値のあることですから」

マリは最初に能力を手に入れたときのことを思い出す。

当時、あらゆる面で無能だった彼女は、能力を得ることを望み、その能力で他人を助ける人生を生きたがっていた。

最近は、少しは当時の目標を達成して生きているような気がする。

だから彼女は体が壌れるくらい疲れたけど気分がよかったのだ。

「・・・分かりました」

伯爵がため息をつく。

「それでも、このままだと体が痛めそうですね。シェフに特大の保養食でも作っておくように言わなければなりません」

「いや、スタミナ食は昨日も食べたのですが?」

「今日も食べてください。明日も食べましょう」

「ふ、太っちゃいます!」

「太っても綺麗ですよ」

無愛想な口調ですっと入ってくる彼の言葉に、マリの顔が赤くなった。

この伯爵と一緒にいると、しきりに一人の人物が思い浮かんだ。

(なんでこんなに似てるんだろう?)

正直、顔以外はみんな同じじゃないか。

実は顔も似ていた。

最初は分からなかったが、全体的な顔のラインの感じが彼とびったりだった。

(まさか?本当に?)

マリは目を細めて彼を見る。

「何か?」

「あ、いいえ」

首を横に振った彼女は機会を見て数日以内に彼の正体を確認することにし、他の用件を取り出した。

 



 

「伯爵様、皇居に連絡をお願いします」

「皇居?陛下に申し上げたいことがあるのですか?」

「いいえ。皇帝陛下じゃなくて他の方に」

「それでは誰に?」

「バハン卿です」

「・・・バハン?」

怪謗な表情をしていた彼は、すぐにバハンが誰なのか思い出したようだ。

彼は彼女の意図に気づいた。

「皇居楽団のマエストロですね。もしかして?」

「はい、お察しの通りです」

マリはうなずく。

「音楽会を開くつもりです」

「音楽会を通じて人々の心を癒すつもりですね」

「はい、その通りです」

「いい考えではありますが、すぐに目につく大きな効果はないでしょう。反発する人も多いと思います」

マリは彼に同意した。

「ええ、そうかもしれませんね」

「それでは?」

「一度に人々の心を変えようとしているのではありません。それでも少しずつ、少しずつ小雨に濡れるように人々のためにあれこれ努力してみれば、いつかは意味のある変化があるんじゃないかと思います」

そしてマリは言った。

「そして、音楽は聞く人に幸せを与えるから。それだけでもやってみる価値は十分だと思います」

彼女がクローヤン王国に戻ったときに決心したことがある。

いろいろな複雑な事情は忘れて、王国民を幸せにすることに力を入れよう。

他は2番目の問題だ。

彼女はその誓いを忘れていなかった。

 



 

少しずつ国民の心を開いているマリ。

久しぶりのバハンの登場。

マリもピアノを弾くのでしょうか?

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