できるメイド様

できるメイド様【196話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は196をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 




 

196話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 王女の復活③

王城に戻ったマリは、すぐ御前に向かう。

御前にはバルハン伯爵をはじめとする王室騎士団の人員全員、そして過去の王国の主要大臣たちが集まって彼女を待っていた。

「殿下にお目にかかります!」

数多くの騎士と貴族がひざまずく場面はまさに壮観だった。

マリは御前の一番高い所、すぐに国王の座に上がる。

「この席に座る前に、あなたたちに一つだけ話します」

マリは彼らの目を一つ一つ見た。

「私は正直、この席に座ることを願ったことはありません」

「・・・」

「しかし、患難に包まれた王国を安定させるには、この方法が最善だと思うので、あなた方の要請を受け入れることです。もし私が国王になるより、クローヤン王国のためのより良い方法を持っている方がいたら、この瞬間すぐにおっしゃってください」

答えはすぐに出た。

「殿下が王になること!それがまさにクローヤンのための最善の道です!」

「私たちを導いてください!」

誰もが彼女が王になることを強く望んでいた。

切に王家の再建を望むこともあり、今まで彼女が総督としてクローヤン地方にしたことを知っているためだ。

彼女だけがこの難局を打開することができた。

「殿下こそ王国の真の主です!」

「どうか私たちの王になってください!」

みんながそのように心を一つにして彼女をもてなすと、マリは低くため息をついた。

御前にいる人だけではなかった。

民まで彼女が王になることを願っていた。

今は本当に受け入れなければならない。

「分かりました。王国民の意志を受けてモリナはクローヤン王国の王位を受け入れます」

彼女の宣言に貴族たちは感激の表情を浮かべる。

ついに王国に真の主人が帰ってきたのだ。

「状況が状況なので、すぐに懸案を論議します。今すぐここに進軍中の3軍団に対する対策を講じなければなりません」

貴族たちがすぐに声を上げた。

「対抗して戦わなければなりません!」

「そのとおりです!今、コモン城に集まってきた兵力なら、ー戦を繰り広げてみる価値があります!」

みんなが興奮して叫んだ。

しかし、マリは心の中でそっと首を横に振る。

(城に集まった兵力は約1万人程度だ。私の国軍と戦ったら必敗するに違いない)

現在、コモン城には王国貴族が帝国の目を避けて密かに集めてきた領地兵と自発的に集まった民兵を合わせて計1万の兵力がある。

少ない数字ではなかったが、帝国軍に比べて数字も質も劣勢だった。

(戦えば、とてつもない犠牲が生じるだろう)

彼女は王の被害をできるだけ減らしたかった。

(何か方法がないかな?)

マリが苦悩にふけっていた時だった。

思いがけない叫び声が大殿の外で響いた。

「殿下!急報です! 3軍団から使者を送ってきました!」

「・・・」

帝国3軍団が使者を?

皆が驚いて顔をそむけた。

伝令はますます驚くべき話をした。

「使臣として来たのは、ラキッド・ストールン伯爵だそうです!」

みんなの顔に驚愕が広がつ。

この場でその名前を知らない人は誰もいなかったからだ。

ラキ・ド・ストールン伯爵。

ベールに包まれた西帝国のナンバー2であり、「人形術師」というニックネームで悪名高い陰謀家だった。

「なぜ西帝国の宰相が直接?」

みんな、いぶかしげな顔をした。

そして使臣が姿を現した瞬間、その理由を悟るようになった。

「お久しぶりです、閣下。いや、これからは殿下と呼ばなければなりませんね」

彼の顔を見たマリの手がぶるぶる震えた。

「リン男爵!」

か弱い体と女のような美しい顔に淡い白金髪。

彼女を奈落に陥れたストールン伯爵が優しく微笑んで姿を現す。

 



 

突然のストールン伯爵の出現に場内が沈黙に陥る。

マリは彼の正体を知り,あらゆる状況に気づいた。

(そもそもこのすべてが西帝国の陰謀だったんだ)

彼女はがっかりした。

今まで彼が見せた忌まわしい姿が浮び上がった.

なぜその時、もう少し疑わなかったのだろうか。

身に染みて後悔したが、もう遅い後だ。

その時、ストールン伯爵が柔らかな口調で口を開いた。

「顔がずいぶん傷んでいますね。私も殿下のことをとても心配しました」

「・・・」

マリは表情を引き締める。

自分を奈落に落とし、微笑んでいた彼の姿が思い浮かんだ。

まるで悪魔のように鳥肌が立つような微笑だった。

ストールン伯爵はのんびりと大殿に集まった貴族たちを見回した。

「まず、クローヤン王国に真の主人が帰ってきたことをお祝いします。やっと宿願が叶いましたね。私たち西帝国も心から嬉しいです」

「心にもない話はしないでください。何のご用件でいらっしゃったんですか?」

「クローヤン王国に第3軍団、いや、西帝国の立場を伝えに来ました」

ストールン伯爵は、第3軍団が西帝国と結託したことを公式に表現した。

「クローヤン王国に伝えようとする伝言はこれです」

ストールン伯爵は口角を持ち上げて言った。

「私たち西帝国は不安定な状態のクローヤン王国を無視することはできません。ですから、ヨハネフ3世陛下は、慈悲深い気持ちで一定期間、クロヤン王国を保護して差し上げたいと思います。どうですか」

 



 

「・・・」

その場、みんなの顔が赤くなったり青くなったりした。

保護?それはどういう意味なのか?

「私たちクローヤン王国が西帝国の属国になれということですか?」

「クローヤンが安定するまで保護してあげるという意味に過ぎません」

同じ言葉だ。

しかもストールン伯爵は王国の貴族たちをさらに刺激する言葉を言った。

「両国の信頼を高めるために、女王殿下とヨハネフ3世陛下が婚姻をしてもいいですね。女王殿下がヨハネフ3世陛下の寵愛を受けることになったら、陛下も愛でクローヤン王国の世話をすることになります」

「・・・」

そこまで聞いた瞬間だった。

チャン!

バルハン伯爵は剣を取り出しストールン伯爵の首にかけた。

「黙れ!犬の声を聞いてあげるのも限界がある。ここですぐに死にたいのか?」

彼の目から不気味な勢いが吹き出した。

すぐにでもストールン伯爵の首を打つような勢いだ。

「ふーむ」

しかし、ストールン伯爵は肩をすくめるだけだった。

剣刃が喉に食い込んで血がぽたぽたと流れたが、何の恐れも感じていないようだった。

「非常に慈悲深い提案をしたのですが、意外ですね」

「何だって?」

「西帝国はすぐにでもクローヤン王国を滅ぼすことができるにもかかわらず、このような提案をするのです。もしお望みでなければ」

ストールン伯爵は歯を白くむき出しにして笑った。

「クローヤン王国が炎上するのを見守るのも楽しいことのようですね」

「・・・」

マリは背筋に鳥肌が立った。

(単なる脅迫ではない。本気だよ)

あの宝石のような美しい顔に宿る狂気は一寸の偽りもなかった。

ストールン伯爵はクローヤン王国の滅亡を心から望んでいた。

ただ、自分の主君であるヨハネフ3世の意思がそうでないため、降伏を勧めているのだ。

ストールン伯爵は、まるでつまらないアリを眺めるような覗線で話した。

「皆さんに率直に申し上げます。私はあえてクローヤン王国を保護する必要性を感じていません。ただ踏んで通ればいいことですから。私が皆さんに慈悲深い提案をするのは、ひたすらヨハネフ3世陛下の意思のためです」

「・・・」

「ですから、お選びください。焼け滅びるか、それとも西帝国の保護を受けるのか」

場内の雰囲気がひんやりと冷えて、みんながストールン伯爵をにらみつける。

マリは唇をかみしめながら言った。

「お帰りなさい。これ以上あなたと話すことがないですね」

「分かりました」

ストルン伯爵はにこっと笑う。

彼は深い声で話した。

「次に会う時を楽しみにしています。ご康寧を」

 



 

ストールン伯爵の提案を一蹴したマリ。

第3軍団に対抗する術はあるのでしょうか?

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