できるメイド様

できるメイド様【166話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は166をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 




 

166話 ネタバレ

できるメイド様【165話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は165話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 平凡な夢

マリ、いや、モリナは夢を見た。

能力を与えたり、未来を見せる夢ではなく、ただの平凡な夢。

夢の中で彼女は幸せだった。

ずいぶん前に別れた母親に会ったからだ。

「お母さん、私とても不思議なことを経験しました」

モリナは母親の手を握りながら、これまで自分が経験したことを話した。

夢の中で、母は哀れな目で彼女を見つめる。

モリナが経験した気苦労を彼女よりもっと悔しく思ってくれた。

「それでモリナ、あなたは今幸せなの?」

母親の問いに、モリナは悩みにふけった。

正直、大変だった。

肩にこぼれる重さに耐えられなかった。

でも・・・。

「幸せです」

「どうして?」

本当にとても大変ですぐにでもすべてを置きたかったが、幸せだと言える理由は。

「一緒にいたい人がいるから」

大切な人がいるから。

彼と共にする未来を望んでいるから、彼女は幸せだと話すことができた。

「そうなんだ」

母は悲しそうな目でモリナを見る。

彼女は娘の頭に手を置いた。

「神様がどうかあなたを祝福しますように」

 



 

マリはゆっくりと目を開ける。

「痛い」

最初に挙げた感覚は激しい頭痛。

まるでハンマーで叩かれたように頭痛がひどかった。

そして全身が水に濡れたように重い。

(一体何があったの?)

飛んできた石に頭を打たれたことまで思い出した。

しかし、その後どうなったのか分からなかった。

その時、震える声が彼女を呼んだ。

「マリ?」

この瞬間、一番聞きたかった声。

マリは自分が聞いた声が正しいかどうか口を開いた。

「へ・・・は?」

「マリ!」

固い体が彼女をぎゅっと抱きしめる。

マリは本当にラエルが正しいことに気づいた。

(やっばりウィンター伯爵様が陛下だったんだ)

しかし、彼女は深く考えることができなかった。

ラエルが苦しさで満ちた表情で口を開く。

「本当にすまない。私の不注意であなたを傷つけるなんて!やはりクローヤン地方にあなたを送るのではなかったのに!本当にすまない!」

胸が張り裂けそうな声。

怪我をした自分よりもさらに苦しんでいる姿に、マリはかろうじて向かい合って手を上げ、彼を抱きしめる。

「わ、私は大丈夫です・・・ 」

マリはたどたどしく話した。

痛みのせいか言葉がうまく出てこなかった。

「た、ただこうして陛下にお会いできただけで・・・嬉しいですから・・・」

そこまで話した瞬間だった。

マリの目から、突然ドッと涙があふれる。

「・・・っ」

なぜ涙が出るのだろうか。

痛くて?

本気でやったけど、結局こんなことになったのが痛くて悔しくて?

ただ彼の胸に抱かれていたら、訳もなく涙が出た。

バカみたいに。

ラエルは彼女の涙を見て唇をかんだ。

「何があっても君を守り抜くと誓ったのにすまない。本当にごめんね」

「あ、違います。た、ただ訳もなく涙が出て・・・」

しばらく泣いた後、マリは彼に尋ねる。

「ウィンター伯爵様は、陛下が変装されたのでしたよね?」

「・・・」

ラエルは黙ってうなずいた。

「一体どうしてそんなことをされたんですか?」

「そばであなたを守ろうと。・・・こんな目に遭ってしまったけど」

ラエルは罪悪感に満ちた表情で話す。

マリはおおよその状況を推測することができた。

皇帝の身分そのままにクローヤン地方に入ってくるのが無理だから、正体を隠して自分についてきたのだ。

(私のために・・・)

マリは再び泣きそうになる。

彼は自分がこのような格好になったことに深刻な罪悪感を感じているようだが、マリはそう思っていない。

これがどうして彼の責任だろうか。

ただ、自分のことをこれだけ考えてくれたことが、胸が詰まるほとありがたいだけだった。

「ありがとうございます。本当にありがとうございます」

マリは彼の胸に深く抱かれながら言った。

この懐から離れたくなかった。

ラエルは固い顔で言った。

「とにかく私が勘違いした。どんな理由があっても、こんな危険な所に君を送るのではなかった」

「陛下?」

「今すぐ皇居に戻るように。クローヤン地方のことは自分で解決する。あなたはこれ以上気にするな」

マリは急いで首を横に振る。

「そんなことはできません!私は戻りません」

「あなたがここにいると、どれだけ危険なのか分からないのか?」

「大丈夫です。これからはもっと気をつければいいだけです」

彼女の言葉にラエルは感情がこみ上げてきた。

「私の言うことに従え!命令だ!」

「・・・」

「私が今回どんな気持ちになったのか見当がつくのか?あなたを失うと思ってどれほど絶望したか知っているのか!」

彼の荒々しい声にマリはたじろぐ。

彼の青い瞳には、遥かな苦痛と苦しみが満ちていた。

マリは倒れている間に、彼がどれだけ苦しんだかを推測することができた。

「・・・すみません。でも・・・」

「いや、何を言ってもしょうがない」

ラエルが頑強に言うと彼女は困った。

彼の意に逆らったくなかった。

しかし、今回のことだけは彼女も譲ることができなかった。

「どうかお願いします、陛下」

「・・・」

「お願いです・・・」

彼女は哀願する。

クローヤン地方の問題を解決すれば、彼と自分の間に立ちはだかるすべてのことが解決される。

そうなれば正体を隠す必要がなかった。

彼と真に向き合うことができるようになる。

だから自分はクローヤン地方に残らなければならない。

ラエルは口を固く閉じて,ついに深いため息をついた。

「はあ・・・」

彼は残念な声で話した。

「マリ、私がこう頼むのは皇帝としての頼みではない。あなたを願う、あなただけを眺める人としてする頼みだ。どうか帰ってくれることはできないか?」

「・・・」

「お願いだ」

マリは目をぎゅっと閉じる。

苦しんでいる彼の話を聞いて胸がびりびりと痛かった。

しかし、彼女は彼の言うことに従うことができなかった。

ひたすら彼と共にするために。

「すみません」

彼女の断固たる返事に、ラエルは地面がへこむようなため息をついた。

 



 

その瞬間だった。

彼女が目覚めたという知らせを聞いたのか、部屋のドアが荒々しく開いた。

「閣下!」

現れたのはアルモンド子爵とリン男爵だった。

護衛を担当していたアルモンドは、死罪を犯した罪人のように彼女の前にひざまずく。

「本当にすみません!私の不注意でこんな酷い目に遭いました!私の首を切り落としてください!」

「あ、いや・・・大丈夫です。私は大丈夫なので起きてください」

マリは当惑して首を横に振った。

いくら護衛の騎士でも、空から飛んでくる石までどうやって防ぐことができるのか?

あえて過ちを問うなら、不注意だった自分自身の過ちだ。

「今、近くの民家を隅々まで捜索中なので犯人はすぐ捕まえられるでしょう!」

その言葉に、マリは一瞬躊躇う。

「犯人?」

「はい、犯行後、民家に入り込んで捜索が難航しました。ですが、周りの民家をくまなく探しているので、すぐに捕まえられるでしょう」

「捜索はやめてください」

「え?」

彼女の言葉に皆が驚いた表情をした。

しかし、マリは固い顔でこのように話した。

「騎士たちが民家を探せば、罪のない人たちが皆恐怖に怯えるでしょう。やっと民心が安定していたのに、それは致命的です。だからやめてください」

「で、ですが・・・」

アルモンドは受け入れられないという表情だ。

「総督であり、帝国の予備皇后を害そうとした者です。だから必ず捕まえて厳罰に処さなければなりません」

しかし、マリは首を横に振る。

「結構です。お願いですからやめてください」

その時、二人が対話することを妙な目で眺めていたリン男爵が尋ねた。

「閣下、もし犯人を捕まえれば犯人に罰を与えるのでしょうか?」

マリはしばらく悩んだ末に答える。

「当然、あげないわけにはいかないでしょう」

「なるほど・・・」

リン男爵はかすかに微笑み,うなずいた。

彼のきれいな笑顔がどんな意味を持っているかは誰も見当がつかなかった。

いずれにせよ、その日の会話は一段落する。

アルモンドは不満そうに見えたが、マリの意見に逆らうことはできなかった。

そしてラエルは・・・。

「あなたが意地を張り続けるなら、仕方がない。私も君のそばを離れない」

「陛下!」

今のようにウィンター伯爵に扮し、引き続きマリのそばを守ることにした。

マリはまるで馬鹿げているかのように首を横に振る。

「危険です」

「そういう君は?」

「私より陛下の御身の方がずっと大切なのですから・・・」ラエルは険しい表情で彼女に話しかけた。

「重要?それが話だと言うのか?私にとってあなたより重要なことは何もない!」

結局そうして彼は彼女のそばにいることになった。

医師が再び彼女を診療し、幸い脳震盪以外は頭の内側を大きく怪我はせず、よく療養すれば後遺症は残らないようだ。

飛んできた石に殴られたことに比べれば、奇跡的に軽い負傷だった。

それでもラエルはマリの額に巻かれた包帯を見る度に心を痛めるようだった。

「犯人を捕まえるべきだったのに」

「大丈夫です。捕まえたら、それがもっと困ります」

どうせ反帝国感情による犯行であることが明らかだ。

もし犯人を捕まえれば罰を下さないわけにはいかないが、そうすれば反帝国感情がさらに悪化するだろう。

悪循環の繰り返しなので、マリはそのまま見過ごした方がいいと思った。

しかし、いつものように物事は彼女の思い通りにならなかった。

 



 

マリは幸いにも軽傷で済みました。

リン男爵の質問が気になりますね・・・。

できるメイド様【167話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は167話をまとめました。 ...
【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...
【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...
【あなたの主治医はもう辞めます!】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「あなたの主治医はもう辞めます!」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...
【乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。 ネタバ...
【家族ごっこはもうやめます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...