偽の聖女なのに神々が執着してきます

偽の聖女なのに神々が執着してきます【136話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「偽の聖女なのに神々が執着してきます」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【偽の聖女なのに神々が執着してきます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「偽の聖女なのに神々が執着してきます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載...

 




 

136話ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 分岐点:現代、そして4人の男たち③

「ん……」

翌日、目を開けると、自分の部屋の天井が見えた。

私はほっと笑いながら布団を引き寄せた。

――なんだ、全部夢だったんだ。ここは私の部屋……。

「……!」

私はぱちっと目を見開いた。

そして横を向いた。

「きゃあっ!!」

隣で横になって眠っているカイルの姿が目に飛び込んできたからだ。

カイルは私の叫び声に眉をひそめ、目を開ける。

私は驚いて布団を胸元まで引き寄せて後ずさった。

「ど、ど、どうして……あなたがここにいるんですか!」

「なんでって。俺のベッドだからだろ。」

驚きで固まっていた私に、彼はあきれたように言った。

「昨日のこと、覚えてないのか?」

その言葉に私は、昨夜の出来事を思い出そうとした――。

カイルの言葉に、私は自分がなぜぶかぶかの半袖Tシャツだけを着ているのか悟った。

「こ、これ……カイルの服ですか?」

カイルは小さく咳払いした。

私は胸に手を当てて小さく息を吐いた。

――ということは、私が自分の服ではなく別の服を着ている理由も説明がつく。

しかし、安堵したのも束の間だった。

彼が次にとんでもないことを口にしたからだ。

「やっと酔いつぶれてくれるかと思ったのに、大したことないのに俺の上に乗っかってきたな。」

「へっ。」

話はまだ終わっていないようだった。

気まずそうにしている私を見て、横になったカイルは口元に笑みを浮かべたまま続けた。

「一体そんなこと、どこで覚えたんだ?」

「な、な、何を言ってるんですか!」

戸惑っている私を見つめるカイルの視線がぶつかった。

その瞬間、彼は手を伸ばして、そっと私の後頭部を撫で下ろしながら言った。

「身分だけ確認して帰すつもりだったけど、考えが変わった。」

彼のくっきりとした鎖骨が視界に入った瞬間、私はくらりとした。

「何を言ってるんですか!」

「韓国でこんな女に出会えるとは思わなかったよ。」

鋭い赤い視線が、まるで私を絡め取るように向けられた。

彼はにやりと微笑みながら続けた。

「情熱的な夜をプレゼントしてくれたお礼さ。」

ドクン、ドクン。胸が激しく鳴り始めた。

よ…情熱的な夜だなんて。

私、昨日いったい何をしたの!?

「何を……ですって?」

「……何か、したんじゃないか。」

そう言いながら、カイルの唇がゆっくりと私に近づいてきた。

頭が真っ白になり、顔に熱が一気にこみ上げた。

ああ… これ、いったい何なの。

気づけば、彼の唇が私の唇に触れていた。

涼しい香りと一緒に感じる、甘くて柔らかい感触。

──この感じは……。

 



 

【運命の神・ベラトリクスが現在のムードを計測し、報告を終了します。】

【慈愛の神・オーマンは「今は止めるべき時ではない」としつつ、「止めないべき時には止めない」と怒りながらも報告します。】

【正義の神・ヘトゥスは「カイルが黒幕の可能性がある」とし、興味津々で見守ります。】

【破壊の神・シエルは、唇に隠れた“下半身の力”について興味を示します。】

【死の神・カイロスは「その唇をシエルに与えよ」と小声で囁きます。】

【芸術の神・モンドは白衣を着たレイハスの姿を高速で描き始めました。】

【知識の神・ヘセドは別世界からも部下を連れて参加します。】

私はぱちりと目を覚ました。

そして周囲を見回す。

ここは私の部屋じゃない。

私は……エリオム神殿の聖女、アリエル。そう、アリエルだ。はぁ……。

「……」

無意識に頬へ手を添えると、涙がつっと流れ落ちた。

夢を見ていたのに……現代に戻ってしまった。

忘れていた景色を久しぶりに再び目にした。

しばらくぼんやり座っていた私は、思わずつぶやいた。

『もう……本当の私の家は……ここなんだ。』

私はベッドから起き上がり、窓のカーテンを開けた。

『ここ、エルリウム神殿が。』

明るい光が部屋の中に流れ込んだ。

全身に神聖な気配が満ちて、爽やかな気分がした。

「あっ、お母様!」

早朝から庭に出て、ボール遊びをしていたリスが私を見つけて手を振った。

黒髪に青い瞳を持つ、八歳ほどの少年だ。

少年リス・ロイド。私が産んだ最初の息子。

見ているだけで幸せになる、私の宝物。

リスの隣には、彼にそっくりな私の夫、キャス・ロイドが立っていた。

私は窓を開けてリスに声をかけた。

「朝ごはんは食べた?」

「はい、もちろんですよ。お母さんは?」

「私もこれから食べようと思ってたところ。」

その時、ノックの音が聞こえ、デイジーが朝食を持って入ってきた。私は微笑みながらデイジーを見た。

「朝ごはん、美味しく召し上がってください!」

外からリスの声が聞こえてきた。

私は手を振り返し、窓から離れた。

「デイジー。」

デイジーは数年前に結婚したが、結婚後もずっと私のそばで働いていた。

彼女の夫も中級神官として同じ職場で働いている。

「聖女様、朝食をお持ちしました。」

彼女はテーブルに食事を並べたあと、私に言った。

「後継様も本当に働き者ですね。朝からロイド様と遊んでくださって、なんだか微笑ましいです。」

デイジーの言う通り、キャスは本当に親切な夫だ。

相談役となった彼はロイドの相談を受けながら、国の財政関連の仕事もこなし、毎日エルリウム神殿に出勤して多くの時間を過ごすので、身体がいくつあっても足りないはずだ。

それに加えて、ほぼ毎日私に贈り物を送ってくる。

一番上質で、良いものだけを私に与えたいのだというように。

私は座って、穏やかな朝食をとり始めた。

料理はどれも新鮮で爽やかだった。

「デイジー、私… 昨夜、特別な夢を見たの。」

「特別な夢ですか?」

私は昨夜の夢を思い出しながら話した。

目覚めた瞬間は、もやの中にいるように記憶がはっきりしなかったが、むしろこうして穏やかな気持ちで食事をしていると、少しずつ思い出せる気がした。

「うん。元いた場所に戻ったんだ……。」

夢の中の私は死んでいなかった。

1年もの植物人間状態から目を覚ましていた。

「懐かしい顔にも会ったよ。」

もし彼らに会えなかったら、少し寂しかったかもしれない。

私が覚えているあの場所には“夫”なんて存在しなかったから。

「夢って、ほんの少し物足りないくらいが、かえって胸をくすぐるものですよね。夢は現実の鏡みたいなものだって言いますが、もしかしたら別の現実の姿なのかもしれないですよ?」

【運命の神・ベルラトリクスがデイジーの推測に深く感銘を受けています。】

最初に彼と出会ったのは――レイハス・ド・エル。

エルリオムの美しい大神官。

レイ・ウィナートとも呼ばれた彼は、非常に優秀な医師として現れて……。

『あなたは私にとって、本当に特別な人です。』

まさにレイハスらしい言葉だった。

「ところで、懐かしい顔って……四人のことですよね?」

デイジーの問いに、私は思わず微笑んだ。

「うん。」

二番目に出会ったのはディエゴ。

魔王である彼がアイドルグループのセンターメンバーだなんて。

絶対に似合わないと思っていたのに、意外と馴染んでいた。

忙しいスケジュールの中でも一日も欠かさず私の病室を訪ねてくれて、「君のためなら何でもする」と言ってくれた。

「お、全部出たみたいですね。もうすぐ上がって来られると思いますよ。」

窓の方をちらりと見たデイジーが言い、そして私にウインクした。

「でも、正直に申し上げないでくださいね。」

しばらくして、ニスとの遊びを終えたキャスが私の部屋へ入ってきた。

デイジーが後ろで言っていた言葉が思い浮かんだ。

キャスの額には、暑かったのか汗が少し滲んでいた。

朝食を終えた私は立ち上がり、彼を迎えた。

「昨夜はよく眠れましたか?」

少し緊張した様子のキャス・ロイドが私の前に歩み寄ってきた。

真っ黒な髪、深い青の瞳を持つ彼は、相変わらず端正で格好良い。

少し照れたような目で私を見つめながら、こくりと頷いた。

「はい。聖女さまは……?」

私はそっと彼の肩に手を置き、小さく息を吸った。

「あのね……昨日の夜、あなたの夢を見たの。」

【正義の神 ヘトゥスがあなたの真っ赤な嘘を非難します。】

【知識の神 ヘセドは、どうせキャス以外に惚れる男はいなかっただろうと言い、嘘ではないとあなたを擁護します。】

【芸術の神 モンドがヘセドを見て鼻で笑います。】

夢の中のキャスはロイド財団の理事長だった。

現代式のスーツがこれほど似合うとは思わなかった。

そのままファッション雑誌に登場しても不自然ではないほど、外見も比例も完璧な男だった。

「それで、夢の中の私はどうでしたか?」

彼が私の腰を抱き寄せてきた。

私は彼を見上げ、そっと唇を開いた。

「働きましたよ。今このくらい。」

かつて血の一滴も涙も惜しまず利益のために動いていたキャス・ロイドは、もういなかった。

ロイド商団は帝国最大、そして最高の商団として帝国の繁栄に大きく貢献していた。

市場秩序を無視して悪辣に利益をむさぼろうとした者たちは、結局ロイド商団の資金力に押されて破産し、孤児や寡婦、多くの社会的弱者たちがロイドの優先雇用によって仕事を得た。

「よかったですね。」

私を見守っていたキャスは、私の額にそっと口づけした。

柔らかい感触に胸がジワッと熱くなる。

そして、ほんの一瞬、彼が唇を離したとき――廊下の向こうから突然、鐘の音が響いてきた。

そして、時おり聞こえてくる男の子の泣き声。

「うわあああああん!!!」

私は眉をひそめ、キャスはくすっと笑った。

「ヘリがまた泣いているようですね。たぶんメラニーでしょう。」

あちらの時計をちらりと見た彼が言った。

「私はそろそろ行きます。夕方に会いましょう、アリエル。」

頬を赤らめていた私は、彼に挨拶をして部屋を出て、泣き声のする方向へ向かう。

廊下を少し進むと、ぽっかりと床が掘られた穴が見えた。

そしてその中で、静かにすすり泣いている銀髪の男の子。

私は穴の中へと身をかがめ、子どもを抱き上げた。

「うわぁ、ママ… ママぁ…!!」

【正義の神ヘトゥスが足をどんどん鳴らします。】

今年で七歳になる男の子はディエゴにそっくりな淡い紫色の瞳をしていた。

魔王の息子だとはいうが、死にそうなほど弱々しい幼い子だ。

「よしよし、うちの子、大丈夫?」

「ひっく、ひっく…」

涙でいっぱいの目を見つめながら子どもをあやしていた私は、この事態の原因を探して視線を向けた。

短い赤いおかっぱ頭の女の子──年は五つほどだ。

その子の目元はカイルにそっくりで赤かった。

どういうわけか、うちの子どもたちは末っ子を除けばみんな父親似だ。

メラニーは最初から私の視線を避け、少し離れたところに立っていた。

私は泣きじゃくるハリスをデイジーに預け、メラニーのもとへ向かう。

そしてメラニーの目線に合わせてしゃがみ込んだ。

「メラニー。」

優しく名前を呼ぶと、メラニーはびくりと肩を震わせた。

ゆっくりと視線を上げ、私と目を合わせた。

赤い瞳の中に、私の顔がぼんやりと映っている。

[破壊の神シエルは落ち着かず、そわそわして騒いでいる。]

【正義の神ヘトゥスは、あなたのあやふやな嘘を非難します。】

【破壊の神シエルはヘトゥスに向かって歯ぎしりしながら唸っています。】

【知識の神ヘセデスは“子どもたちの喧嘩に神同士が加わってどうするんですか”と言って二柱を止めています。】」

「何があったの?」

私が尋ねると、メラニーはぱちぱちと二度まばたきをして口を開いた。

「メラニは…ヘリスお兄ちゃんと“ケンカごっこ”をしただけなんです。」

「ケンカごっこ?」

「昨夜はママがヘリスお兄ちゃんだけをあやしたじゃないですか。だから今日はメラニーをあやしてほしいって言ったら、ヘリスお兄ちゃんが嫌がったんです。」

ヘリスには我が強いところがある。

「ヘリスお兄ちゃんは欲張りだから、私と“けんか遊び”をして決着をつけようって言ったんです。」

魔界の話が出てくる絵本の表紙を見ただけでも興味を示す子だ。

なので、よく自分から“勝負しよう”と挑んでくるタイプである。

「ママをかけて堂々と勝負しただけですよ。」

堂々たる勝負。

五歳児にしてはずいぶん複雑な言い回しだが……誰に教わったのかは分からない。

「その穴は私が掘ったんじゃありません。ただお兄ちゃんとぶつかって、お兄ちゃんが押し倒されちゃって……」

メラニーが言葉を濁した。

メラニーがいくら国宝級の才能を持っていたとしても、五歳の子がこのくらいの穴を開けられるはずがないことは分かっている。

倒れそうになったヘリスを怪我させないよう、黒魔力が反応したのだろう。

「そうだね、メラニー。分かってるよ。」

私はメラニーの頭を撫でた。

「正々堂々の勝負も、必ずしも悪いことばかりじゃないけど……」

メラニーの赤く強い瞳が私を見つめていた。

「これからは言葉で説得するか、それが無理ならママに言ってね。」

メラニーがこくりとうなずいた。

メラニーはカイルの<仕事>を受け継いで、利発で強い子だった。

最後に泣いたのはいつだったか……。

覚えてもいない。

立ち上がった私は、メラニーの耳元でささやいた。

「そして今日は、必ずメラニーをあやしてあげるからね。」

私の言葉に、うつむいていたメラニーの表情がぱっと明るくなった。

メラニーは私に向かってにっこりと笑う。

多少は無表情なところがあるけれど、それでも子どもは子どもだ。

「壊れた床は、使用人たちを呼んで片付けてもらいますね。」

デイジーの声に、私は軽くうなずいた。

そして少ししょんぼりした様子でデイジーのそばにいたヘリスに声をかけた。

「ヘリス、ママとティータイムしようか?」

ヘリスの紫がかった瞳が揺らめいた。

やがて、小さな唇が嬉しそうに開いた。

「はい!」

 



 

 

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