こんにちは、ちゃむです。
「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。
今回は118話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
118話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 皇后からの手紙
1週間後、ダリアはベオルドからの短い手紙を受け取る。
そういえば、このことはすべてベオルドが皇后と自分を仲直りさせてくれと言ったことから始まった。
ダリアは少し新しい気持ちで手紙を読み終えた。
[シオルドと仲直りした。君の言う通り、君の願いを聞いてあげよう。実は私にも秘密がある。この前に君が来た日、末っ子と話してもう書類に署名を全部終えた。それも知らずに努力する君を見ると私の心がとても楽しかったよ。追伸。良心があれば、善良なこと10個は達成したことにしてくれ]
新しい感情が消える前に手紙が終わる。
本当に用件だけの簡単な手紙だ。
「やっばり素直じゃないところがあるんだよね」
ダリアはにっこりと微笑む。
皇后陛下に手紙を差し上げた日のことを考えると、その日の夜、窓のそばに訪ねてきたセドリックが再び浮び上がって、頬が火照ってきた。
セドリックの態度は、あの日以来劇的に変わっていない。
しかし、その日の記憶だけはダリアに強烈に残っていた。
「セドリック様は本当に私のせいで変わったのかな?」
あまりにも分に合わない考えではないかと思うが、一方では浮かれていた。
原作のフラグを破って皆を幸せにするという計画は、今までうまく進行中のようだ。
「セドリック様が原作のように死なないでほしい」
その時、使用人がダリアの前に来たという手紙をもう一枚送ってくれた。
皇室の印章が押されている手紙だ。
「セドリック様かな?」
差出人を確認したダリアの目が大きくなる。
皇后の名前が書かれていたのだ。
「皇后陛下?」
ダリアは慌てて手紙を開く。
手紙はベオルドとは対照的にとても長かった。
様々な美辞麗句と始まる言葉、結び言葉、皇室の品格はこうだということを示すかのように。
しかし、結局、手紙の要点は簡単だった。
自分に感謝の挨拶をしたいから、別に連絡せず、都合のいい時間にいつでも皇后宮に来てほしいというのだ。
メリダと一緒に来てもいいと言っている。
皇后宮に一緒に行ったので、皇后はメリダと自分がとても親しいと思っているようだった。
「実はそんなに親しい間柄ではないんだけど」
それでも彼女はこちらの方だった。
ヒーカンがしてくれた話によると、メリダはその間に最初からアルトゥス公爵を諦めてこちらに協力することにしたという。
『急にどうしたんですか?』
『第二皇子殿下がどんな手段を動員したのか、見事に焼き上げたようだが』
『セドリック様が人を焼いてた?』
本当に似合わないんだけど。
でも不思議なことに、他の知り合いの前にメリダに言われた言葉が思い浮かんだ。
『私はダリア様に全部賭けました。知らんぷりしちゃダメですよ』
「なんであの言葉がセドリック様と関係がありそうなんだろう?」
それで最近、何もないかと訪ねてきたセドリックにその話を持ち出した時、彼は意味深長に笑いながら話した。
『そうだね、私が私に何かを得たいなら、あなたの好感を買ったほうが早いだろうと言ってはいたよ』
『・・・』
『たぶん、今の彼女にとって、君は沈没した船の漂流者にとって唯一の板のような存在だろう』
なんとなく疲れそうな予感がした。
一見平和が訪れたようでも、まだ解決されていない問題はいくつかある。
アセラスは一体なぜ皇后陛下の精神を洗脳しようとしたのか。
また、アルトゥス公爵にどんな条件を提示して情報を引き出すつもりなのか。
どちらにしても早く突き止めて彼の計画を阻止しなければならない。
おそらく、みんなそれぞれの領域で調査しているのだろう。
ダリアもじっとしていられなかった。
(メリダさんは他の人たちが勝手にするだろう。だからもっと信じられる原作の要素を持ってくれば・・・)
ダリアはすぐに名前を思い出す。
「・・・ケルシオン、と言ったよね」
皇后にトラウマを極大化する洗脳をかけた神聖帝国の人物。
確かに、彼の洗脳は解けた瞬間、本人に戻る仕組みだった。
それなら、今の彼は正気ではないのだろう。
原作でもアドリーシャの洗脳が壊れた時、彼はその後遺症で半分廃人になったからだ。
彼の精神に生じたすき間を利用して神聖帝国の秘密を突き止めることができるかも知れない。
ダリアはヒーカンを訪ねた。
彼は事務所で書類にサインし、ダリアを見てすぐにペンを置く。
「どうしたんだ?」
「お兄様、あのね・・・」
ダリアは自然に彼の隣の椅子を外し、机に腕を組んで彼を見た。
それなりに深刻な話をしに来たのに、ヒ^カンはなんとなく感傷的な表情になって彼女をじっと見ている。
そうするうちに笑いながらダリアの額に触れた。
「あっ、どうしたんですか?」
「前はここに必死に上がってきたのに・・・いつこんなに大きくなったの?」
「お兄様もあの時より大きかったんですよ!」
ダリアは声を荒げて悔しい声を出す。
しかし、ヒーカンは全然聞いていないようだ。
むしろ低く笑いながらダリアを見た。
「それで、何?」
「私が・・・とても慎重に考えてみたことなんですけど!万に一つ、万に一つですよ」
ダリアは自分の仮説を語った。
「普通、精稗系の魔法は失敗すると本人に打撃を与えるじゃないですか。神聖力を利用しても同じだと思いますが、それではこれを行った者も大変な状況ではないでしょうか?それで・・・逆に私たちがそれを利用するとか」
ヒーカンはすぐにダリアが言いたいことが何なのか分かった。
感傷が消えた冷たい瞳に、再び冷徹な理性が宿る。
「・・・皇帝陛下と相談する価値のある問題だな」
「そうですよね・・・?」
「どうせ皇帝陛下に報告することがあった」
ヒーカンはそれを言って席から立ち上がり、コートを肩にかけた。
そしてダリアに手を差し出す。
「うん?」
「皇后宮に招待されたんだって、ダリア?」
言葉の意味を理解できず、ダリアが彼を見上げる。
ヒーカンは少し照れくさそうに付け加えた。
「一緒に行こう。どうせ目的地は同じだから」
「えっ、こんなに急に?」
「関係ないよ。帰りに美味しいものを奢るから」
最後の言葉を付け加える時、しばらく手探りするのを見ると、ヒーカンはまだこのような提案をするのが照れくさいようだった。
そう言っておいて言う言葉というのが10オの子供に受け入れられる言葉であることが面白かった。
「いや、もう食べものに移る年じゃないんですって」
ダリアは笑いながら舞踏会にいるような優雅な作法で彼の手に手を置く。
ヒーカンは返事の代わりに彼女の手を握る。
ダリアは優しくて耳が赤くなったことは知らないふりをしてあげることにした。