乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する

乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する【141話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。

今回は141をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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141話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ケルシオンの秘密②

二人は舞踏会場に行く前にちょっと立ち寄る所があった。

ダリアがケルシオンを訪ねてみることにしたからだ。

セドリックは彼女を助けることにして、こっそり馬車を呼んで屋敷を出て皇居に向かう。

しばらくして二人は皇帝宮のある屋根裏部屋の前に到着した。

ここがまさにケルシオンの宿だ。

レナードは夜の散歩で皇太子さまとはかなり距離がありますと言っておいて、どこまで行くのか分からなかった。

(ルウェインさんはケルシオンが私に害を及ぼさないと言った)

未来を知っている彼が世界の監視を避けることができる最大限の介入がこの程度だろう。

それなら信じることができた。

「ダリア、入る前に一度確認するよ。本当に彼の洗脳を解こうとしているんだよね?」

セドリックはダリアを見て尋ねる。

「お父さんに聞いてみたんだけど、どうせ今精神が限界に追い込まれているから、すぐに解けるんだって。その前に解いてしまった方がいいと思うよ。洗脳が解除されれば、彼の魂も少しでも回復するだろうし」

その程度なら十分だ。

ダリアはうなずいた。

セドリックは不満そうに鼻をしかめた。

「でも、君が余計に険しい目をするんじゃないかと心配だね」

「大丈夫です」

ダリアは決然とうなずいた。

するとセドリックが鍵のかかったドアを開ける。

ケルシオンは床にひざまずいて窓の外を眺めていた。

そうするうちに人の気配を感じ、視線をそらして二人を眺める。

しかし、彼の目には依然として光がない。

セドリックはダリアに注意を払って先に近づいた。

彼はパチパチと音を立て、注意を集中させる。

「ケルシオン」

「はい、殿下」

実はこんなことがどうなっても関心がないが、セドリックは最後にダリアを小さなため息で見つめ、上半身を曲げて彼の耳元でささやいた。

「目覚めろ」

たった一つの単語なのに、内部から強烈なエネルギーが感じられた。

ぽやけていたケルシオンの瞳に幕が開き、光が戻ってきた。

同時に彼がはっと音がするように大きく息を呑む。

これまで忘れていた半年間の記憶が押し寄せてくるようだった。

その後まもなく、彼は顔を覆ってうめき声を上げながら苦しんだ。

セドリックは彼の頭の上に手を置く。

軽い鎮痛魔法をかけてあげると、ケルシオンは少し落ち着いているようだった。

たちまち彼の目から涙がこぼれる。

「・・・私が・・・」

「・・・」

「私が悪かったです。私があなたたちを苦難に陥れ、その罪を洗い流すことができず、私の仲間と神を裏切ってしまいました」

彼はその言葉を終え、子供のように泣き続けた。

ルウェインの言う通り、まったく攻撃の意思はない。

セドリックはダリアに近づきたいと合図する。

ダリアは深呼吸をして彼に近づいた。

そして彼の前にしゃがんだ。

(アドリーシャ、ごめん。あなたのセリフを奪うね)

原作のアセラスルートで、アドリーシャの洗脳に失敗し、狂暴なケルシオンを彼女が落ち着かせたことがあった。

その時のセリフを、ダリアは少し借りて使うつもりだった。

善良なアドリーシャはすべて理解してくれるだろう。

 



 

「ケルシオン、頭を上げてください」

ケルシオンは涙で頭を上げる。

セドリックは腕を組んで彼を見ていた。

ダリアはゆっくりと話し続けた。

「アセラスはあなたの神ではありません」

「・・・」

「どんな神が自分の神道に罪を犯すように言いますか?」

「ですが・・・」

「罪は善行で洗えばいいです。まだ遅くないです。アセラスがこれ以上偽りの信仰で人々を惑わさないように助けてください」

アドリーシャのセリフだからか、少し恥ずかしい。

ダリアは訳もなく顔が熱くなるのを我慢し、ケルシオンの手をさっと握った。

「ケルシオン、聖国に戻らなければなりません。人はみんな幸せになれます」

これはアドリーシャのセリフじゃなくて、ダリアの本心だ。

アセラスルートまで崩壌すれば、彼はもはや聖国の法王ではないだろう。

その時になれば、もしかしたらケルシオンも許され、聖国に行けるかもしれない。

(もちろん、ここで残った罪の償いを終えた後だろうけど)

徐々に、ケルシオンの目にかすかな希望の光が見え始めた。

ダリアは続けて話す。

「聖国の誰かがあなたとアルゲルを狙っています。仲間を守らないと、ケルシオン」

その時になってようやく彼の瞳がまともな光を取り戻した。

ダリアは時を逃さず、急いで話した。

「アセラスが何を企んでいるのか話してください」

「・・・」

ケルシオンはしばらくためらった。

彼には一生真理と信じていた稗聖を裏切ることだから当然のことだろう。

ダリアは辛抱強く待った。

ついに、ケルシオンが口を開いた。

「あの方が夢見るのは、このフレドリック帝国の滅亡」

セドリックの唇はねじれた。

ケルシオンがぶるぶる震え、こぶしを握りしめて言った。

「そのためにあの方はダービー・ガトラン条約更新の時・・・この皇居を吹き飛ばす聖力の爆撃を準備していらっしゃいます」

「ああ、なんてことだ」

セドリックはため息をついた。

ダリアは言葉も出せず、そのまま凍りついた。

ケルシオンは深く頭を下げる。

ダリアは正気に戻り、彼の肩を軽くたたいた。

「言ってくれてありがとう。まだあなたを狙っている人がいるから気をつけて・・・」

「待って、ダリア」

セドリックは鋭く言った。

ダリアは振り返った。

セドリックの覗線は彼女ではなく壁に向けられている。

彼は手を伸ばしたまま空中で拳を握った。

すると廊下の外で爆発するような大きな音がした。

ダリアがびっくりして立ち上がったとき、セドリックが彼女の肩に触れる。

「出ないでここにいて。危ないかもしれないから」

彼はまだ空中を見ながら、口の中で修飾語をつぶやいて、すぐに足早に部屋を出た。

部屋を完全に出る前に、セドリックはダリアが不安そうな表情をしながらも自分を見て軽くうなずいているのを見た。

その時になってやっと心が落ち着く。

彼は続けて数式を覚えた。

再び爆発音が聞こえた。

今度はある男の悲鳴も一緒に。

「捕まえた」

セドリックは最後に手を振った。

少し頭痛があったが無視する。

それよりダリアを守るのがもっと急だった。

すぐに廊下の角を曲がると、腕に火傷をしたまま座り込んだ男が見えた。

若い20代後半の貴族だ。

舞踏会で何度か見たことがある者だが、名前は覚えていない。

たまに近くに行った時、嫌な思いをしたが、神聖帝国の人間だとは思わなかった。

彼は必死になって叫んだ。

「わ、私は何も知りません!」

「うん。そう言うと思った」

間違いだと直感したのか男の目が光る。

彼は腕から玉を取り出し、ダリアのいるケルシオンの屋根裏部屋に放り投げた。

セドリックは眉をひそめて振り向いて、ビー玉の魔法を空中で無効にする。

しかし、その間の隙間は仕方なかった。

セドリックは一瞬最悪のことを考えた。

すぐに攻撃すると思っていた男は、腕から何かを取り出し、彼に投げた。

「なんてこった、これでも・・・」

セドリックは魔法で防御しようとしたが、それが体に染み込むのが先だった。

緑色のゼリーのように粘っこい粘液質の妙な物質。

それは十分に認識する間もなく体内に吸収された。

 



 

「・・・」

セドリックは慌てて吸収された位置を魔力で調べる。

しかし、何も感じられなかった。

瞬間的に彼は最悪のことを考えた。

ここで自分が暴走すると、ダリアは?

「・・・」

すぐに自殺すべきか悩んでいるとき、目の前の男は懐の中のスクロールを取り出して破った。

間もなく彼はすぐに姿を消した。

「ちっ。うまくいくことがないね」

セドリックはいらだたしく髪を落とした。

そしてしばらく待った。

しかし、何も起こらなかった。

彼の人体内部で神聖力と魔力の衝突もなかった。

ただ静かだった。

「・・・」

「セドリック様?」

その時、ダリアが慎重にドアの外に身を乗り出す。

「・・・大丈夫ですか?」

セドリックはもう少し待った。

しかし、やはり何も起こらなかった。

その時になってようやく彼はうなずく。

「うん。たぷん」

「よかった」

その瞬間、ダリアが明るく笑った。

セドリックは気が狂っていなくてよかったと思った。

「ごめん。犯人は逃がした。顔は見ておいたから後で探せばいいけど・・・」

「大丈夫ですよ、セドリック様。怪我をなさらなくてよかったです」

ダリアは真剣な表情で再び話した。

セドリックは言おうとしていたことを飲み込んだ。

ちょうど魔力をかけすぎたところの余波が頭痛のままだった。

彼は抑えきれないほど力を入れたことを少し後悔する。

(・・・長生きしないと)

ダリアと長く生きるためにも。

ダリアがセドリックの前に走ってきた。

彼女は手を上げて彼の額に触れる。

セドリックはまだ彼女がそうするたびに心臓が痛くなるほど速く走った。

「・・・具合が悪そうです」

「そんなことないよ」

セドリックはにっこり笑う。

しかし、ダリアはその笑顔を見て、ある決心をしたようだった。

彼女は毅然として彼の手を取り、空いている部屋に引きずり込んだ。

長いソファーがある平凡な部屋。

ダリアは彼をソファーに座らせ、その前に立ってセドリックを見下ろす。

「セドリック様、私実はセドリック様にまだ言えなかったことがあります」

彼女は手の指輪を外した。

セドリックは彼女が何をしようとしているのか分からずじっと彼女を見ていた。

 



 

セドリックが吸収したものは?

魔力暴走を引き起こすものではないようですが、ダリアも自分の力を使うようですね。

 

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