こんにちは、ちゃむです。
「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。
今回は140話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
140話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ケルシオンの秘密
ヒーカンはレナードをやっと送るとすぐに額に手をつけ、深い考えにふけった。
「後であの皇太子が帝国皇帝になっても、機密閲覧権限は一つも許さない」
その言葉にダリアも同感した。
しかし、なぜあのようにヒーカンが絶望に陥ったのかは分かりにくかった。
(気になるんだけど)
ダリアはヒーカンを見る。
彼は見ていないふりをして視線を避けた。
ダリアは彼の視線が向かう方向にたびたび動き、彼と目を合わせる。
結局、ヒーカンが諦めて、彼は額に手を当てて言った。
「うん、言ってもいいよ」
「お兄さん、誰がその前に来たというのがそんなに大変なんですか?」
「・・・ダリア、皇居はこの帝国のセキュリティの中心であり不可侵の領域だよ。絶対に神聖帝国の人が入れる領域じゃない」
「あ・・・」
「当然、聖国人ではないだろうし、皇太子の言葉通り、皇帝陛下が招待した人であるはずもない。それならこの国の貴族の一人だろう。なぜ彼はケルシオンに近づいたのだろうか?おそらく神聖帝国の終わりである可能性が高い」
「・・・」
「最も重要なことは、この国の貴族出身なら、いつでもあなたに近づくことができるということだ」
「・・・そんな」
ダリアはなぜヒーカンがそのように過度な反応を見せたのか、今になって理解する。
ヒーカンは深く考え込んで席から立ち上がった。
ダリアは座ったまま立ち上がる彼を見上げる。
「まず、他の皇居雇用人たちを全員調査してみなければならない。今の時点で唯一の目撃者であるレナードは彼の顔も見たことがないというから、結局そこで答えが出なければケルシオンを追及するしかないね」
「・・・」
「最近、だんだん彼の精神が弱まっている。いたずらに刺激して狂ってしまうのではないかと心配になる」
「お兄さん、もしかして・・・」
ヒーカンは険しい目つきでダリアを振り返った。
「ケルシオンを訪ねてみるつもりだろう?絶対にダメだ」
「でも・・・」
「ダメだよ」
久しぶりに出会う恐ろしい目つきに、ダリアはぎくりとした。
そうするやいなや、ヒーカンの目が揺れる。
「・・・ダリア」
ヒーカンはダリアが座っているソファの前にしゃがんで彼女と目線を合わせた。
もうダリアも大きくなったのに、習慣というのは本当に怖いのか、ヒーカンはいつもそうしていた。
彼の目にはダリアは何歳に見えるのだろうか?
たまにダリアはそれが気になった。
ヒーカンがしゃがんだまま床を眺めていると、ため息をついて頭を上げ、ダリアと目を合わせた。
彼はダリアの頬に軽く触れながら言った。
「すまない。あなたが危険になるのが嫌だからだよ」
「うん」
「私の気持ち、分かるよね?」
ダリアはうなずいた。
ヒーカンが続けて話した。
「それでもケルシオンのところに行くの?」
「行きません」
ヒーカンはやっと満足したかのように微笑んだ。
そして素早く執事と話をしながら応接室を出ていく。
ダリアは彼の後ろ姿を見て、窓際に行き、彼の馬車が皇居に行くのを見た。
「・・・どうしよう?」
これは原作をプレイしながら経験したことのない話だ。
ケルシオンは元々は皇帝の下にいる人ではなかったから。
確実にするには、ヒーカンの言うとおりに直接ケルシオンから言葉を引き出すしかないのに。
その時、ダリアの考えがどこかに行き届いた。
「ルウェインさんは知っているかもしれない」
数え切れないほどの時間を回帰したのだから、彼ならもしかしたら知っているだろう。
果たして誰が神聖帝国の本当の「黒幕」なのか。
「手紙で聞いてみよう」
悪くない考えだと思う。
また会いに行ったら、どういう言葉でダリアの精神を混乱させるのか分からないから。
「セドリック様と一緒に、ケルシオンに会ってみるのもいいと思うんだけど」
ケルシオンの曇った覗線が浮かんだ。
ダリアはずっと彼のことを気にかけていた。
自分がいなかったら、神聖帝国を絶対裏切るはずのない人だったからだ。
そのような理由がないということを知りながらも罪悪感を感じてしまう。
しかもダリアは原作をプレイして知っている。
どうすれば洗脳が解けたケルシオンから真実を引き出すことができるのか。
「彼が隠していることは何だろう?」
それが今回のダービー・ガトラン条約と関連したアセラスの秘密ではないか?
悩みが深まった。
「とりあえず手紙は送って、その後はルウェインさんが開く舞踏会から行って考えよう」
手紙の返事は舞踏会当日の朝になってやっと届いた。
ダリアはメイドたちが髪を結んでいる間、急いで手紙を開封する。
きちんとした字体が目に入った。
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・
ダリア嬢、ルウェイン・ブルーポートです。
残念ながらその事案についてはあなたに申し上げることができません。
あなたが私のことをお父さんと呼ばなくて寂しいからではありません(もちろんそれは寂しいです)
私が何も言えない理由は、まだ私の中の決心が完璧に立っていないからです。
私が過去の回について話せば話すほど、この世界は回帰者である私の存在を異質的に認識するようになります。
つまり、世界自体が回帰を意識するようになります。
アセラスはすでに自分の慣性に徐々に気づき始めています。
私が過去の回に多くの話をすればするほど、他の人々も次第にそうなるでしょう。
私は、みんなが過去に気付いたときの世界が怖いです。
私には最終回なので、なおさらです。
どうか私を理解してください。
しかし、何があってもあなたに迷惑がかかることがないようにあなたを守ります。
今に至ったケルシオンは誰にも脅威を与えないでしょう。
「・・・」
「何の手紙をそんなに熱心に読んでいるのですか?」
「な、なんでもないよ!」
ダリアは慌てて手紙を折ってかばんに入れる。
アドリーシャがにっこり笑う。
「今回のドレスはどうですか、ダリア?素敵ですよね?」
今回、アドリーシャはドレスを選ぶ時、完全に刀を研いで現れた。
メリダとの戦いがかなり衝撃だったようだ。
幸い彼女の努力が実を結び、おかげで走ってもとても気に入ったドレスを選ぶことができた。
ダリアは笑いながらうなずく。
「世界で一番きれい」
「ダリアが好きだから私も好きです」
アドリーシャはにっこり笑った。
その明るい顔を見ていると、やはり皆を変えるために努力してよかったという気がする。
ダリアはルウェインからの手紙を考え直した。
今回の手紙を通じて、望んでいた情報は得られなかったが、彼の能力に対する意外な事実を知った。
彼がこの世界に介入すればするほど、皆が過去を悟るようになるとは。
確かに、そのような制約もなければ、あまりにも詐欺的な力だ。
(ルウェインさんは怖いんだね)
彼の恐怖が何なのか全く分からないダリアは、彼が再び残念になった。
彼女も時々そんなことを考えた。
いつか、自分がゲームの中の世界に憑依したことを知ったら、みんなはどう反応するのか。
自分が誰なのか、どんな未来に行くのか全部知っていながらも平気なふりをしたのかと怒るのではないか?
今はアドリーシャが自分に向かって笑ってくれるけど、その時も笑ってくれるかな?
自分は何の言葉で弁解しなければならないのか?
もちろん、セドリック様は気にしないようだけど・・・。
何だか彼はその話を聞いても。
うん、わかった、ダリア。それで私といつ結婚してくれるの?
こんな風に出てきそうだ。
ダリアは訳もなくニヤリと笑う。
今回の舞踏会はヒーカンと先に約束したが、セドリックと一緒に行くことにした。
なぜなら、今日は本当にダリアの能力も話して彼の告白にも答えるつもりだったから。
(重要な日だよ)
ダリアは意志を固めながら拳をぎゅっと握る。
能力告白はともかく、答えは当然、当然・・・。
「ダリア、顔が赤くなりました。中が暑いのですか?」
「あ、違う!大丈夫!」
考えただけでも心臓がドキドキした。
まだ彼に対する気持ちがはっきりしているわけではない。
本当に彼が好きでたまらないほどかというと、そうではない。
しかし、セドリックがいないことは想像できなかったし、セドリックもそうだと信じた。
これ以上先送りできないと思った。
(いつがいいかな?)
やっばり舞踏会の最後の方に行ったほうがいいよね?
最初からいきなり返事をすると、舞踏会の間、とてもぎこちないと思うから。
ダリアが一人で想像の翼を広げる間、いつのまにか下女たちが離れる。
舞踏会が始まる時間だ。
今回もヒーカンと一緒に行くことになったアドリーシャは、うんざりした表情で席を外す。
二人がうまくいくことを想像した時もあったが、今まで進展がないのを見れば、アドリーシャが新しい姉になることは諦めなければならないようだった。
(いや、まだ諦めるのは早い)
ダリアが奇妙な決心をしているとき、ドアが開きセドリックが到着する。
彼はダリアを見るやいなや花が咲くように明るく笑った。
派手な金髪に秀麗な顔。
特に、舞踏会のために制服を着ると、美貌の数値が2倍は上がるようだった。
いつももう慣れたと思うたびにダリアの免疫力を落とす外見だ。
「ダリア、久しぶりだね」
そして手を差し出す。
いつものように。
ダリアはその手を取って笑った。
ケルシオンが隠している秘密とは?
セドリックへの返事も気になりますよね!