こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は152話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
152話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 悪くない提案
「あえて君に聞く必要はない。自分でビビに聞けばいいのだから」
「ふーん?そうする?じゃあそれで」
ヴェリテの態度は妙に余裕があった。
どうしてそんなに余裕があるのか見当がつかないほどに。
「今回は私が教えたから分かったけど、今度はどうする?アビゲールを監視して根掘り葉掘り聞くの?それをアビゲールが喜ぶのかな?」
その話を聞いて、セイブリアンの眉間が皺くちゃに。
今になってヴェリテの余裕がどこから出てくるのか分かったのだ。
「いっそ私に任せた方がいいんじゃない?アビゲールに接近する者がいたら、あなたに全部教えてあげる。どう?」
セイブリアンは静かに、しかし慎重にヴェリテを眺めた。
悪くない提案だ。
しかし誘惑には代価があるものだ。
「何が欲しい?」
「善意ですることだが、本当にありがたいと思っているなら、私に貸し一つだね」
明確でない条件ほど危険なものはないだろう。
その上、性格上、他人に借金をするのは気に入らなかった。
しかし、セイブリアンはうなずく。
「覚えておくようにしよう」
ヴェリテの言葉通り、アビゲールの身の回りのあらゆることを統制することはできなかった。
また、彼女はそんなことを望んでいないだろう。
アビゲールが危険に晒されるのを見ることはできないが、彼女に嫌われたくもなかった。
ヴェリテがニヤリと笑う。
「よし、分かった。じゃあ、これからレイブンが近づくたびに教えてあげるね」
笑顔が妖精のようにふざけているが、どことなく慎重にも見える。
ヴェリテの銀色の瞳が静かに輝く。
「覚えておいて、セイブリアン。私に一つ貸しができたことを」
私は手の甲を眺めていた。
正確に言うと、親指に傷をつけた場所を。
あれから数日経ったが、ヴェリテは何も言ってこない。
最近、何か忙しそうに見えるけど。
それにしても手を眺めていると、昨夜のことが思い浮かんだ。
普段のように会話を交わして寝床に入ると、セーブルが私の手を見て驚いた様子になった。
「どうして怪我をしたのか?」と尋ねる彼を見て、むしろ私が驚いた。
あまり目立たない傷だったのに、どうして分かったのだろうか。
理由が何であれ、私に気を使ってくれるのが嬉しい。
今は彼と一緒に寝ることにも慣れて楽になった。
ふぅ、このままなら私の人生も安定圏のようだ。
原作通り死ぬことはないはず。
傷ができた手を眺めて満足していた。
「王妃様、レイブン卿がいらっしゃいました」
「そう、連れてきてちょうだい」
レイブンとは今日先約になっていた。
この前、魔法館で話せなかったことを終わらせるために。
クララが退いて間もなくレイブンが入ってきた。
お?
今日は髪を高く結んで長いポニーテールにしている。
レイブンが丁寧に挨拶をした。
「王妃様、時間を割いて下さってありがとうございます」
「いらっしゃいませ、レイブン様。これまで沢山いただきましたのにお礼が遅くなりました。まずは席に座りましょう」
彼は慣れ親しんだように席に座る。
そういえば、レイブンがあの席に座ったのは何回もあったっけ?
どうしてこんなによく会うんだろう?
アビゲールが死ぬ前には特に接点がなかったはずだけど。
プレゼントをあげたこともなかったし。
「先日、魔法館で王妃様にお会いできて光栄でした。ブランシュ姫はとても可愛らしかったですね」
ブランシュが死力を尽くして妨害したことを思い出す。
確かに可愛かったよね。
思わず笑いそうになるが・・・、表情を固めた。
「ええ、そうでしたね。あの時、レイブン卿は時間を作ってほしいと仰いましたが、どんなお願いをしようとしているのでしょうか?」
「それが・・・」
レイブンが言葉尻を濁して恥ずかしそうに笑う。
「よろしければ私も王妃様から服を貰うことができますか?」
「え?服ですか?」
何の服?
レイブンは相変わらず恥ずかしそうにしている。
「はい。王妃様が考案した服がとても素晴らしくて、しきりに思い出してしまいました。服のプレゼントを貰った令嬢たちがとても羨ましくて、このようなお願いをすることに」
彼はそう言って私の顔色を伺う。
金色の瞳が切なく輝いている。
並の人では耐えきれそうにない懇願だが、ブランシュとセーブルの目つき攻撃を受けてきた私には大きな効果は与えられなかった。
ヴェリテへの貸し。
ヴェリテが悪巧みしているとは考えられませんが、アビゲールの魔力と何か関係があるかもしれませんね。
レイブンとのお茶会ですが、服を作って欲しいという魂胆は?