継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【218話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は218をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 



 

<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>

子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。

しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!

可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。

「君がブランシュの心配をするとは面白いな」

クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!

「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」

「謝らなかったら?」

「今夜、殿下の寝所へ伺います」

アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。

ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。

セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。

クララ:新人侍女。

ミラード:セイブリアンの側近。

ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。

ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。

ヴェリテ:真実を告げる鏡。

ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。

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218話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 考え方の違い

ナディアはため息をついて言った。

「・・・アビゲール、どうしよう」

柔らかい声に私は顔を上げて彼女を見つめる。

ナディアはそっと微笑んでいた。

「こんなことをされたら、あなたのことをもっと好きになってしまうわ」

私はその反応に感謝し安堵する。

彼女が非難しても仕方がないのに、悠々と許してくれてありがたかった。

一方では疑問に思う。

ナディアはなぜこんなに私を大目に見てくれるのだろうか?

考えてみれば、私に会うために自ら呪いにかかったことも理解しにくい。

彼女は私について何も知らないはず。

怖くはなかったのだろうか?

私が彼女を奴隷のように扱って涙を流すこともできたのに。

「ナディアはどうして私のことが好きなのですか?人間が嫌いなのではないのですか?」

「うん。当然人間は嫌い。私たちにしたことをどうやって忘れられる?」

淡々としているが、深い恨みが感じられる声。

彼女は後ろの窓際にどかっと座った。

「それでも私はね、すべての人間がそうではないという希望を持っているの」

希望を語る人魚の瞳は夕日が垂れ下がった水色のように輝いていた。

ナディアの美声が聞こえてくる。

「ずいぶん前は人間と人魚が交流していたそうよ。数代上の王女の中でウンディーナという人魚は人間と結婚したと言われているし」

私はその話を聞いて、東部で出会った領主を思い出す。

彼女にも微かに人魚の血が流れているようだった。

「お姉さんたちは私の話を聞くたびに狂っていると言うのよ。私が海岸に見物に行くたびにすごく怒鳴りつけてくるし」

「もし人間に捕まったら大変ですからね」

「うん。だからお姉さんたちの気持ちは理解してる。だけど。私はもっと広い世界を見たかったの」

ナディアは窓際の向こうを眺める。

多分、海の中では見られなかった風景を。

 



 

「海も陸地ほど広くないですか?」

「広いよ。とても広くて美しいよね。でも、もっと多くの選択肢があってもいいと思わない?」

そう言ってナディアは私の方を振り返った。

風に舞う赤い髪が、まるで魚の尻尾のように華やかで美しい。

「私は自分の民が山と野原の風景を、季節ごとに変わる花の色を、人間の村から流れ出るその全ての香りを経験させてあげたい」

そして、それを表に出してニヤリと笑う。

少し際立った牙は怖いというより明るく見えた。

「一つだけ選択できる人生はもどかしすぎるわ。私は人間と人魚が以前のように交流できればと思う」

ナディアは窓際から降りてきて私に近づく。

そして私の手を握って自分の口元に引っ張り、私の手のひらにそっとキスをした。

「そして、私はアビゲールと私がそのきっかけになれると思うの」

「・・・」

私の手のひらに触れた彼女の唇は、いつかされたキスを思い出させた。

彼女はそっと見上げて丁寧に、けれど可愛らしく微笑む。

「アビゲール、私の伴侶になってくれる?あなたが私のお姫様になってほしいの」

 



 

これまでの求愛とは少し違う、いや、全く違うプロポーズだった。

慌てて何も答えられずにいると、ナディアがそっと唇を離す。

「ふむ。お姫様の奥さんはちょっとアレかな?王妃から姫妃になるし、あなたが望むなら次期国王になるように努力してみる。どう?」

どこから指摘すればいいのか分からない。

私のために国王になるなんて。

これほど私のために犠牲になる人がいただろうか。

・・・あ、いた。

すぐにブランシュとセーブルの顔が浮かび、私は注意深く手を引く。

「心は本当にありがたいですが、私はナディアと結婚できません。もう結婚した身ですから」

「・・・」

「そしてアトランシアでは同性同士でも結婚できるのですか?」

ナディアは何気なくお姫様の妃という話を持ち出していた。

彼女はしばらく理解できないという目で私を見る。

「あなたたちはダメなの?」

「はい。一般的には・・・」

「どうして?」

「あ、それは・・・、色々な理由がありますけど、一応同性同士では後継を産めませんから」

私が考えても少し変な話ではある。

後継者を産めなくて同性結婚を防ぐのなら、不妊の人や子供を望まない人たちはどうすればいいのか。

ナディアも私の説明を理解できないという表情だ。

彼女は依然として渋い声で話した。

「私たちは特にそんなことは気にしないわ。性別が変わる人魚もいれば、両生や無生の場合もあるから。それに子供が欲しいなら養子縁組をしたり性別を変えればいいし」

「え?どうやってですか?」

「魔法の薬があるから、それを使えばいいのよ。あまり使いたくはないけど」

種族が違うことは知っているが、ここまで考え方と生活様式が違うとは思わなかった。

ナディアが早い声で話し続ける。

「もしかして私が女体だから?あなたが望むなら男体に変えるわ」

その言葉にやっと掴まった理性が遥か遠くに。

本当にこの人も性格がブルドーザーみたい!

姫妃が気に入らなければ次期国王になると言って、女であることがイマイチなら男になると言って。

 



 

ナディアの考え方が素晴らしい。

セーブルがいなかったらアビゲールも揺らいだのでは?

ここまでアビゲールのために尽くすナディアに救いを!

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