こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は219話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
219話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 難しい問題
ナディアはなぜここまで献身してくれるのだろうか?
私は怪しくなって尋ねた。
「性別のためにナディアを断るのではありません。ところで、ナディアはどうしてそんなに私が好きなのですか?」
「一目惚れよ」
「私が悪い人間だったらナディアを虐待したかもしれないじゃないですか」
「あなたはとても綺麗でそんなはずがないと思ったわ。綺麗な人は心も綺麗だから」
・・・ナディア、君はおバカだったのね?
私に惚れた理由が外見のせいだったなんて。
納得しながらも一方では寂しかった。
アビゲールの顔は綺麗ではあるよね。
私が黙っていると、ナディアはニッコリ笑った。
「じゃあ、私と結婚する気になった?」
「私も人魚と仲良くなりたいのですが、結婚は別の問題です。私はもう結婚していますから」
ナディアが憂鬱な表情に。
そして何か悩んでいる様子になり、すぐに大きな決心をしたように話した。
「よし。じゃあ、あなたをアトランシアに連れて行くのは諦めるわ。代わりに、ここで住むのはいいよね?」
「え?」
「人間は二番目の伴侶がいたりするのでしょ。私があなたの二番目の伴侶になるわ。どう?」
ああ、頭が痛い。
私が人魚についてよく知らないのと同じくらい、ナディアも人間についてよく知らないようだった。
私は静かに説明してあげる。
「そういう場合もありますけど、私は女なのでダメです。二番目の伴侶を迎えることができるのは男性のも可能なのです」
「どうして?」
「それは・・・」
一度にナディアを説得する答えが思いつかなかった。
ナディアの質問の中で簡単なものが一つもない。
これをどうやって説明すればいいのだろうか。
「結婚は男性が主導権を握るので」
「・・・あなたたち、本当に疲れる生き方をしているのね?うーん、じゃあどうやってアビゲールと結婚すればいいの?」
一体彼女をどう断ったらいいのか。
ナディアが嫌いなわけではない。私とセーブルを救ってくれたからありがたい気持ちはあるが、彼女を愛することはないだろう。
彼女が傷つかないように断る方法はないだろうか?
一度も告白されたことのない私にはとても難しい問題だった。
だからといって生ぬるい対応をすれば、ナディアにもセーブルとブランシュも傷つけてしまうだろう。
私は頭を下げたまま口を開く。
「私を好きになってくれるのは本当にありがとう、ナディア。身に余るほどの愛情です。でも、私はナディアを愛していません」
どうすれば彼女が傷つきにくくなるか考えてみても、適当な答えが出てこない。
もう少し遠回しに言えたら良かったのに。
誰かの愛を断ることがこんなに辛いことだと初めて知った。
そのありがたい気持ちを裏切るしかないなんて。
罪悪感のために床だけを見下ろしていた。
ナディアは長い間沈黙している。
彼女の真っ白な素足だけを眺めていると、ふと頬に何かが触れた。
「ごめんね。私が急過ぎたみたい」
顔を上げるとナディアは私の頬を覆ったまま微笑んでいた。
両瞳には物足りなさと申し訳ない気持ちがうかがえる。
「あなたを困らせたくなかったのに・・・。本当にごめんね」
「・・・」
「それじゃあアビゲール、私たち友達になろう。友達は大丈夫?」
私はそっと頷く。
友達になって少しでも彼女の傷を癒せるなら。
生まれて初めてする告白の拒絶に心が冷たく沈むようだった。
ナディアが大丈夫そうに笑っているのでなおさらだ。
おとぎ話でも、現実でも人魚姫は勇敢で優しかった。
童話の中のお姫様は悲しいエンディングを迎えたが、ナディアは幸せであってほしい。
彼女のために何ができるだろうか。
まずは、人魚たちを助けなければならない。
ああ、そういえばセーブルが大臣たちにナディアの件を伝えると言ったよね。
人間の中には人魚を敵対視したり見下す人がかなりいるはずだが、大臣たちはどんな反応をするだろうか。
私は少し心配になり始めた。
長いテーブルに座った大臣たちが皆沈黙を守っていた。
彼らは先ほど聞いた言葉が信じられないように目を丸くしている。
会議を客観的に書き下ろさなければならない書記官さえ当惑して止まったままだ。
ミラードはそのような大臣たちを哀悼する。
自分もセイブリアンから話を聞いた時、多分あんな表情をしていたのだろう。
しばらくの静けさの末、ハン大臣が辛うじて口を開いた。
セイブリアンを眺める視線には、不幸に疑いが満ちている。
「では殿下が連れてきた女性が人魚で、人魚王国アトランシアの王女だというのですか?」
「人魚姫であることまでは分からないが、人魚であることは確かだね」
異種族という話に、大臣たちは依然として追いつけていない。
この座に座った者の中で人魚を直接見た人が誰もいなかったからだ。
突然の知らせに、大臣たちは派手に視線だけを交換する。
その時、沈黙の間から誰かの声が流れ出た。
「これはチャンスじゃないですか?」
その言葉に他の大臣たちが声の方を振り返る。
発言をした大臣は興奮して話を続けた。
「殿下が人魚姫を連れてくるなんて、これは本当にいい機会です。その女性を第二王妃に迎え入れるなら、アトランシアと交流できるのではないのですか?」
まずはお友達から。
ナディアがアビゲールに惚れた理由は外見だったとは・・・。
内面を見てくれるセイブリアンとの差ですね。