こんにちは、ちゃむです。
「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
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又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

163話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- エピローグ
帝国で美しい邸宅として大切にされていたアグニス公爵邸が、突然崩壊するという事件は、首都に大きな衝撃を与えた。
さらには、内部で高位魔法使いたちの遺体が見つかり、ネイト伯爵も死亡していた。
最も問題視されたのは、「万神殿ゲート」だった。
ラルクが調査し、万神殿の何かがアグニスを越えて広がらないように阻止した。
当初、万神殿のある神殿でラルクの気運が強く漂っていることを確認したが、人間の姿に紛れていた。
しかし、いずれにせよ、ラルクはアグニスをより確実に封じるため、一部を検証した。
光の不吉な気配が静かに消え去る。
彼の努力は正確に実を結んだ。
皇宮ではナビアの証言を基にアグニスを捜索するために人を送り、その邪悪で異常な気配を再び発見した。
その噂が広がるのは一瞬のことだった。
「今回もアグニスで悪魔を召喚しようとしたという話を聞きましたか?」
皇宮では皇帝が死に、貴族たちが一斉に倒れた悲劇的な事件が起きてから、しばらく経っていた。
それと同じような事件がまた起こったのだ。
人々は薄ら寒い恐怖を感じた。
「すぐにこのすべての元凶である皇后を殺さなければなりません!」
「皇后が邪悪な気配を広げているのは間違いありません!」
どんなに罪が明白であっても、貴族や皇族を処罰する際には裁判を経るのが一般的だった。
しかし、今回は事態があまりにも深刻だった。
このまま放置して再び悪魔を召喚しようとする危険な人間が現れたらどうするのか?
パニックに陥った民衆が皇宮へ押し寄せた。
「皇后を殺せ!」
「廃れたアレスを殺せ!」
こうして例外的に裁判なしで、わずか1日でダイアナ皇后とアレス皇太子の死刑が早急に決定された。
彼らは広場の断頭台に立たされ、首をはねられた。
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ナビアは最後のトランクの蓋を閉じ、短く息をついた。
皇宮の混乱の中で滞在し、あれこれと雑務を処理してからすでに1週間が経過していた。
もう皇宮に留まって解決しなければならないような緊急の問題もなく、特に用もないため、エセルレッドに帰ることを考えていた。
『シャルロットとネロは昨日、公爵邸に送り返したし。』
何となく久しぶりに自宅に戻ることができるという気分だった。
トク、トク。
ノックの音に顔を向けると、いつの間にか荷物の片付けを終えたラルクが、ドアにもたれかかって立っていた。
「行こう。」
「ええ、でもクリードは?」
ナビアの問いかけに、ラルクの背後からクリードが不意に現れた。
「僕も一緒に行くよ。」
クリードは、アイルツ家の邸宅を使用できるよう準備が整うまでの間、エセルレッドに滞在することにしていた。
ラルクは、宮廷人たちが群がりながらトランクを運ぶ様子を見て、ため息をついた。
「めんどくさい。空間移動で行けばいいんじゃないか?」
ナビアは肩をすくめた。
「公式な出入り記録を残さなければならないからです。非公式に移動するなんて、皇室の出入りとしてはあり得ませんよ。」
記録を残さずに出入りするとしても、こうして皇室を出る際には正確な記録を残しておくのが筋だ。
「私たちが正義を主張している場面で、余計な疑惑を招く必要はないでしょう。」
何事においても名分は重要だった。
ラルクは、髪をかき上げるようにしながら、ため息をつき、じっとナビアを見つめた。
「このちっぽけな頭の中に、どれほど多くの考えが詰まっているんだか。」
そう言いながら、彼はナビアの整えられた髪に視線を向けた。
ナビアはすぐに彼の手を避けながら、視線を軽くそらした。
「身分証用の写真も撮るでしょうに、髪が台無しになりますよ。」
「君は可愛いから大丈夫だよ。」
ナビアは、その言葉を無視するような表情でラルクをじろりと見て、その場を離れた。
「お父さんと一緒に行かないとね、ナビア。」
そのとき、クリードがラルクを抑えつつ、ナビアに近づいて手を差し出した。
「外には人がたくさん集まっているよ。僕がエスコートするよ、お姉さん。」
ナビアは特に気にせず、クリードの手のひらに自分の手を置いた。
その様子を後ろで見ていたラルクの視線が鋭く光る。
ラルクは無言で、二人の間に割り込むようにしてナビアの手を掴んだ。
その手を離すことなく、反対の手でクリードの手も掴んだ。
クリードは「うっ」と息を飲み、表情を曇らせた。
一体これは何のゴタゴタなのだろう?
ナビアは「ラルクがまたラルクらしいことをしたな」という表情で彼を見つめつつ、特に何も言わずそのまま歩みを進めるしかなかった。
ラルクは少し笑みを浮かべながら言った。
「子供たちは保護者の手を握って移動しないといけないんだよ。」
クリードは不満たっぷりの表情で反論した。
「……その『子供たち』、大きすぎると思いませんか?」
「いやいや、君たちが100歳になっても僕にとっては子供たちなんだよ。」
「本当に嫌だ……。」
そう言いながらも、ラルクは気分よく、両手で二人の手を握り締めて堂々と外へ出た。
「運転するのは久しぶりだな。」
ラルクは御者を使わず、自らハンドルを握った。
かつて魔導学者として発明に熱中していた頃の記憶が鮮明によみがえってきた。
『あの頃は運転が趣味だったっけ。』
ただし、彼の運転は他の人々がするものとは少し違っていた。
ラルクは車体を自分の気運で包み込んだ。
「……何してるんですか、公爵様?」
「こうすれば速度が上がるんだよ。」
そして車は前方へ急加速していった。
ナビアは驚いた表情で彼を止めようとした。
「人をはねちゃいますよ!」
「私がそんな危なっかしいドライバーに見える?」
ラルクは驚くほどスムーズにハンドルを操り、速く安全に運転した。
その結果、皇宮の検問所に到着するまでにわずか1分しかかからなかった。
通常であれば、15分はかかる距離だ。
ナビアはラルクの荒々しい運転に何とか適応しながらも、困惑した表情で窓の外を見ていた。
いつの間にか、ナビアについての噂が首都全域に広がったのか、皇宮の前には驚くほど多くの人々が集まっていた。
「こちらをご覧くださいませ、お嬢様!」
それでも、皇室の騎士たちが事前に道を開けていたおかげで、移動はさほど困難ではなかった。
人々は普段目にすることのない車が颯爽と通り過ぎる様子を目の当たりにし、歓声を上げていた。
その様子は、まるで凱旋将軍を迎える歓声のようでもあった。
「……一体どこまで人だかりが続いているのかしら?」
人々は彼らが通る道ごとに集まっていた。
どうやらエセルレッド公爵邸へ向かう道が目立ちすぎるせいで、さらに人が集まったようだ。
そして、車はエセルレッド邸の正門前で止まった。
「見て!あれがエセルレッド公爵令嬢だ!」
人々は興奮してざわめいていた。
ラルクはナビアに向けられた、ほとんど光に近いような歓声を送る人々を不機嫌そうに眺めた。
「いっそのこと全員消して中に入ろうか?」
どれほど苛立っていたのか、その考えが思わず口に出るほどだった。
「そこまでする必要があるんですか?」







