家族ごっこはもうやめます

家族ごっこはもうやめます【112話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。

今回は112をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【家族ごっこはもうやめます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

112話 ネタバレ

家族ごっこはもうやめます【111話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。 今回は111話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 時代の先駆者

その時、ルチア公爵が激怒している執務室を誰かがノックした。

トントン。

「入ってこい!」

ルチア公爵が神経質に話すと、執事が入ってくる。

「エセルレッド公女が単独面談を要請しました。どうしましょうか?」

急にエセルレッド公女だって?

「訪問するという伝言もなく勝手に来るなんて。それに公爵でもないのに公女?」

執事が公爵のそばに近づき、静かに付け加えた。

「それが、魔力石に関する話だそうです」

「・・・魔力石だって?」

意外な言葉にルチア公爵の目が細くなる。

(いずれにせよ、エセルレッド公女なら、あの家の唯一の後継者でもあるのだから、幼いからといってでたらめなことを言うことはないだろう)

「とりあえず入って来いと言え」

彼の許可が下りると、すぐにナビアが護衛一人だけ同行したまま、そっと歩いて入ってきた。

「お久しぶりです、ルチア公爵 」

「そう、エセルレッド公女が私を訪ねてきた理由は何だ?」

ルチア公爵は席も勧めず、すぐに無礼に用件から間いた。

ナビアはそのような態度に侮辱を感じなかった。

どうせこの場で自分の足元にひざまずいてしがみつく人はルチア公爵だったから。

「魔力石を売りに来ました」

ルチア公爵はしばらく理解できず、眉間にしわを寄せる。

「魔力石を売る?家門で保有している魔力石を渡すという意味か?」

ナビアは口元を細め、主人の許可も得ずに勝手に座った。

まるで皇族にでもなったかのように自然な態度にルチア公爵はしばらく何が問題なのか認知できず、あっという間に不快感に包まれた。

「公女、今・・・!」

「これをご覧になりますか?」

ポン。

ナビアは自分の拳ほどの大きさの円筒形の石をかばんから取り出す。

それは精製された魔力石だった。

それが魔力石だという事実をルチア公爵は気づかなかった。

当然のことだ。

魔力石は普通バラバラにできた石ころだったので、あんなに滑らかな形になったのが自然に発生するはずがなかった。

「これは?」

「魔力石です」

「・・・これが?」

ルチア公爵はナビア公爵とマ・リョクソクを交互に見て、ぼんやりと彼女の近くの席に座った。

ナビアは、彼が魔力石を持ってあちこちを見ている姿を見て、平然と付け加える。

「ただの魔力石というには語弊がありますね。「充電式魔力石」ですからね」

「うん・・・?」

ルチア公爵はうつろな表情でナビアを振り返った。

「これをご覧になればもっといいですね」

ナビアは言葉で説明するのが面倒だったので、充電式の魔力石を世界に発表する時に使う資料を彼に見せた。

ルチア公爵は深刻な表情で資料を読んだ。

「いや・・・はあ・・・これは、う~ん・・・」

彼は言葉に詰まったりため息をついたりして顔色を何度も変える。

そして、最後のページまで読んで再び精読した後は、完全に衝撃を受けた表情で書類を下に置いた。

公爵は何とも言えず、何度も乾いた顔をしていた。

これは・・・大革命だった。

富の版図を示す見るを超えて、この技術一つで世の中が変わるだろう。

そう、世の中の全体レベルが進化することになるだろう。

エセルレッドは武器を握っていた。

エセレッドが近づく新世界の先頭走者、いや帝王になるはずだった。

全身がゾクッとする。

ナビアは淡々とした表情で彼に話した。

「充電式の魔力石の供給は、ルチア公爵家に最初に提案するものです」

その言葉は非常に意味深いものだったので,ルチア公爵は何度も乾いた唾を飲み込んだ。

「・・・どうしてかな?」

彼の話し方は前よりずっと丁寧になっていた。

「そうすることでルチア公爵家に望むものがありますから」

ナビアはさっぱりと私自分に謀略があることを示す。

その態度にルチア公爵はさらに圧倒された。

「この技術であれば、これからアグニスに魔力石を依存する必要はありません。いいえ、魔力石ははるかに簡単に普及しますし、価格もかなり低くなるでしょう」

ナビアは明るく笑った。

「それなら、ルチア公爵家が皇后陛下から十分に独立できるのではないでしょうか?」

ルチア公爵家は皇后の実家として多くの便宜を図った。

その中で最も大きな便宜がまさに魔力石に関する部分だ。

ルチア公爵は首を横に振ってみせた。

(ダイアナはどうせうちの家門を自分が利用する道具と見るだけだよ。いつでも気になるなら突き放すことができる・・・)

そんな不安感はいつもあった。

ダイアナはとてもずるくて残酷だ。

人情のない存在だった。

それで怖かった。

しかし、今や魔力石をはるかに安い価格で普及してもらえるとしたら?

さらに、魔力石は消費した後、消えることなく充電することができる。

(皇后を捨てて自分と手を組めという意味だろう)

ルチア公爵はつばをごくりと飲み込み、ナビアを見た。

ナビアは笑顔のままだ。

(サラより幼い子供があんなに完璧な仮面をかぶることができると?)

今まではあまり関心がなくて、ナビアがどんな子供なのか分からなかった。

しかし今見るとぼんやりこの推量があった。

(普通ではない。器が違う)

ダイアナに恐怖を感じたなら、ナビアは少し違う。

文字通り圧倒感を覚えた。

まるで、ラルクあの人のように。

(そういう面ではそっくりなのか?)

ルチア公爵は静かに自分の長男を思い出した。

今は神聖帝国アカデミーに入学していないが、卒業をわずか1年後に控えた17歳の長男は、性格が少し変わり者のようなものを除けば大丈夫だった。

(この技術力ならアグニスの権勢は紙くずになるだろう。そんな状況でサラをアグニスに嫁がせても意味がない)

だから、自分の長男とナビアを結婚させれば、ちょうどいいはずだ。

ルチア公爵はうなずいて手を伸ばす。

「よろしく、エセルレッド公女」

ナビアはまだ心の知れない表情でその手を取り合う。

「こちらこそよろしくお願いします」

 



 

魔法が血で受け継がれる以上、良妻賢母の基準とは明確だ。

まさに魔法使いであるべきだった。

したがって、魔法使いではない女性が非常に魅力的な婚妻として認識されることは非常に難しいことだった。

ナビアはすでに皇室をはじめ、帝国の最も有力な2人の公爵家の熱い閲心を一身に受けていた。

非公式的な最高の花嫁候補になったナビアは、そのようなことに少しも関心がなかったが・・・。

ただ、そばで状況を見守っていたネロは違う。

「あれは確かに欲しがる目つきでした」

もちろん、ナビアを、そしてエセルレッドの巨大な潜在力と様々な能力を見た人は、当然そのような反応を示すだろう。

静かな馬車の中で、ネロは沈黙を破って尋ねた。

「ルチア公爵がもし縁談を持ち出したらどうしますか?」

「私は結婚するつもりはない。お父さんと一生一緒に暮らすよ」

結婚なんて本当にうんざりだ。

「あ、じゃあ・・・」

ネロは「クリード皇子様は?」と聞けず、代わりに別の言葉を切り出す。

「ルチア公爵は皇后と縁を切るのでしょうか?」

「完全にやめることはできないが、多くの部分で独立しようとするだろう。そうするうちに、もしモニカ皇女が次期皇帝になりそうだったら、すぐに列を変えてしまう人だよ」

ルチア公爵は、あまり度胸もなく、事業手腕もあまりない、ただ良い家に生まれ、豊かに暮らすことに過ぎない人。

それほど大きな信念もなく、意地も弱かった。

彼は目の前の安危を見るだけの愚か者だ。

(だからダイアナ皇后に少しも相手にならない)

ナビアがしばらく物思いにふけりながら窓の外を眺めた時、馬車はいつのまにかエセルレッド公爵の内部に進入した。

すると、向こうから赤塗りの馬車が近づいてくる。

いや、馬車じゃなかった。

それはラルクが眠る前に作ってくれた新しい乗り物「車」だった。

「お嬢様!」

車を運転している人は他でもなく、爽やかだった。

「危ないから運転中に窓の外に顔を出してはいけないわ!」

ナビアこそ窓の外に上体を突き出しながらシャーロットに向かって叫んだ。

ネロはそわそわしながら、素早くナビアの腰をつかみ、当主様の方が危険だと引き止めた。

シャーロットは過去1年間で最も完璧な運転技術を身につけた状態だ。

タダッ!

馬車が止まるやいなや、ナビアは下にびょんと飛び降りてシャーロットに駆けつける。

シャーロットも車を止めながら外に出ていた。

「あれ?シャーロット、顔のそれは何?」

ナビアはシャーロットの目を覆う黒い眼鏡を見て尋ねた。

「ああ、昼間に運転していると目が眩しくなるんです。それでミネに話したら、こんなものを作ってくれました。サングラスです」

おしゃれな服装で顔の半分を覆うサングラスのシャーロットはかなり素敵に見えた。

「すごくかっこいい、シャーロット」

シャーロットは大げさな身振りをする。

「ありがとうございます、お嬢様」

その時、助手席で誰かがよろめきながら降りた。

「リカルド!早く来てたんだね?」

ファミリエ工房の件でナビアを訪ねてきたリカルドは、シャーロットの勧めで車に乗っていたが、顔色が青白くなっていた。

「私はもう乗れません・・・」

「あら、私がどれだけ素晴らしいドライブをしてあげたか。寂しいですね、リカルドさん」

シャーロットがにこにこ笑いながら話すと、リカルドは一瞬泣きそうな表情をして、すぐにチェッと首をかしげる。

(みんな仲が良くてよかった)

ナビアは彼らを見て嬉しそうに笑う。

遠くからシューレマンの声も大きく聞こえてきた。

「食事をしましょう!」

今はパパは眠っていないが、ここは相変わらず暖かかった。

愛する家族が集まって暮らす幸せな家だった。

 



 

ナビアは本館に向かう途中、ふとつぶやく。

「そういえば、最近、クリードがどうしてこんなに来ないんだろう・・・?」

シャーロットはかえって怪謗そうに言った。

「今日ちょっと公爵邸に来ました。アカデミーにすぐ出発されるそうですよ。見ませんでしたか、お嬢様?」

ナビアは呆然とした表情で瞬きをする。

「すぐアカデミーに行ったって?どうして私を見ないでそのまま行ったの?」

クリードはナビアの頬にキスした日以来彼女のところに来なかった。

すると、突然アカデミーに行ってしまったのだ。

(思春期が来たんじゃないよね?)

ナビアの表情が陰鬱になると、シャーロットはすぐにもみ消そうとした。

「手紙を一度書いてみてください!クリード様なら、何か急用ができて、すぐに立ち去ったのでしょう」

「・・・そうなのかな?じゃあ、手紙を書く準備をしてくれる?」

「わかりました、お嬢様」

こうしてナビアはクリードヘの最初の手紙を書き下ろした。

クリードヘ。

あなたへの初めての手紙がこんな気持ちで書けるとは思わなかった。

さて、姉に挨拶もせずにアカデミーに行ってしまったのはどう説明するの?

どうかあなたが私を憎んでなければいい。

私は相変わらずクリード、君が大好きなんだから。

あなたに急用があってそうしたと信じるから、休みの時は必ず私を訪ねてきてね。

君が首都に来たという知らせを聞いたら、私は窓を開けておいて君を待つから。

アカデミーで友逹もたくさん作って楽しく過ごしてほしい。

手紙もたびたび送って。

いつもあなたの消息を待っているよ。

あなたにとても会いたいんだよ。

いや、もう会いたい。

あ、今の話はあまり気にしないでね。

思わず変なことを言っちゃった。

ご飯をきちんと食べて怪我しないで。

怪我したら私のところに必ず来てね。分かった?

あなたの返事を待ってるよ。

あなたがもう恋しい、ナビアより。

 



 

充電式魔力石に車。

エセルレッド公爵が注目を浴びるのも間も無くですね。

クリードがナビアに会いに来ない理由は?

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