こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は136話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
136話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 紹介したい人
傘をさしたまま雨に晒された人のような気分になり、私は鏡の部屋に座っていた。
後になって聞いた知らせのせいで気分が優れない。
「私がお風呂に入っている間に、ギドオンがブランシュに近づいたなんて・・・」
本当に油断する暇がない。
この作者はなぜブランシュの周りに猛威を振るのだろうか?
ヴェリテが少し垂れ下がった声で口を開く。
「早く知らせようとしたけれど、君がお風呂に入ってて・・・。ごめんね」
「いいえ、あなたのおかげでブランシュは苦境から抜け出せたのよ。ありがとう、ヴェリテ」
ヴェリテのおかげでブランシュは危機から抜け出せたにもかかわらず、彼の表情は良くなかった。
ヴェリテが小さくため息をつく。
「ブランシュに言わないといけないよね?私について」
「うん。いつかは言おうと思っていたから」
彼が落ち込んでいる理由は、自分の正体がバレたからだろう。
私はブランシュに言いたかったので、別に問題はないのだが。
「セイブリアンにも言うの?」
「どうせ言うからには全部言っておいた方がいいんじゃないかな?」
「・・・しょうがない」
以前だったら分からないが、セイブリアンも今は完全な味方だという気がした。
ヴェリテを私から奪おうとはしないはずだ。
さっき、セイブリアンとブランシュに連絡をしたところだ。
居間に出て待っていると、すぐにブランシュが到着する。
「お母様!」
ブランシュは私を見て嬉しそうに駆け寄ってくる。
我が子、ごめんね。
あなたが危険だとも知らず半身浴を楽しんでいたなんて。
「ブランシュ、大丈夫ですか?お変わりありませんでしたか?」
「はい!でもさっき私を呼びませんでしたか?声は聞こえたのですが、いくら探しても見つからなくて・・・」
「それについて話したいことがあるの。殿下がいらっしゃったら、その時に話すわね」
ブランシュは気になるように私を見つめながら、すぐに頷いた。
そしてしばらくして、セイブリアンが到着する。
彼は私とブランシュを交互に眺めた。
突然自分を呼んだ理由に見当がついていない様子だ。
「ブランシュもいたのですね。何の用事でお呼びになったのですか、アビゲール?」
「殿下とブランシュに紹介したい人がいるのです」
「紹介したい人?」
不思議そうな表情を浮かべるセイブリアンとブランシュを連れて鏡の部屋に向かうと、二人の表情はさらに奇妙に。
部屋の中には大きな鏡と椅子くらいしかない。
ブランシュが周囲を見回した。
「お母様、紹介する人がここにいるのですか?」
「ええ、ここにいます」
私は鏡の方に近づいた後、誰かを紹介するように手のひらで鏡を指差した。
「こちらは私の魔道具、ヴェリテといいます」
鏡が揺れて、鏡に映った風景が消えた。
代わりに現れたのは、空色の髪の毛に銀色の瞳を持った美青年が鏡に映る。
ブランシュは目を丸くして鏡を見つめていた。
どう見ても驚くべき状況なのだろう。
「以前買った魔道具ですね」
それに比べ、セイブリアンは比較的淡々とした反応だ。
おそらく、このような魔道具について知っていたからだと思う。
「はい。普通の鏡の魔道具に比べると、もう少し高性能ですけどね」
ヴェリテに視線を向けると、彼は口を開いた。
「ヴェリテという」
国王の前でもタメ口で話すなんて、礼儀作法を教えるべきだったろうか?
「うわあ。話もできるのですか?」
ブランシュが目をキラキラ輝かせながら眺めている。
ヴェリテはプライドが傷ついたように唇を突き出した。
「当然だよ。僕を何だと思っているんだ。さっき君を呼んだのは僕だよ、君がギドオンといた時」
「え?お母様じゃなかったのですか?」
「姿を変えることも出来る。声もね」
ヴェリテが一度指を鳴らすと、鏡が白く輝いた。
光が消えた後には私の姿が。
彼女は澄ました顔でブランシュを見下ろしていた。
うわぁ・・・、こう見ると私は本当に礼儀正しくないわね。
「お、お母様・・・?」
「いいや、ヴェリテだよ、今はちょっとだけ姿を借りただけ」
言葉まで話すともっと嫌になる。
そんな中、セイブリアンの表情が妙になった。
少し混乱しているようだ。
「まあ、とにかくもう一度自己紹介すると、私はアビゲールの補佐官であり親友だと言える」
「親友?」
親友という言葉にセイブリアンの瞳が輝く。
多少警戒心のこもった光で。
「うん。親友」
「いつから?」
「去年から」
「どれだけ親しい?」
「とても親しい間柄さ」
私の顔をしたヴェリテが高慢に言い放つ。
セイブリアンは鏡に妙な視線を送っていた。
「鏡の魔道具にこんな機能まであるとは知らなかった・・・。本人と本当にそっくりだな」
すると、ヴェリテが鏡越しにセイブリアンに近づく。
「そうだろう?」
「ア、アビゲールの顔で近づくな!」
セイブリアンが珍しく声を荒げて後ろに一歩後退した。
少なからず当惑した様子だ。
セイブリアンとブランシュにヴェリテを紹介する日が来ましたね。
ブランシュは純粋に感動している様子ですが、セイブリアンの心境は?