継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【311話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は311をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

311話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【310話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は310話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • デートのお誘い

少年の足元に花びらが落ちていた。

ベリテは窓際に腰掛けたまま、手に持っているデイジーの花びらをパチンとはがした。

「好き」

白い花びらがはらはらと下に落ちる。

そしてベリテは2番目の花びらをはがした。

「好きじゃない」

花びらが落ちるたびに、ベリテは小さな花占いをつぶやく。

ぽつりと落ちていく花びらはとても軽かったが、占い師の声はただ真剣だった。

「好き、好きじゃない・・・」

花びらが一枚だけ残って、ベリテの手がびたっと動いた。

少年はいらいらした顔で花軸を窓越しに投げ捨てる。

「こんなものは全部迷信だよ!」

ベリテはそのようにうなり声を上げながら窓からびょんと飛び降りた。

今日ついにブランシュにデートを申し込むつもりだったが、スタートが良くなかった。

少しでもいいように見せようと花束を持ってきて、ふと花占いを試してみたが、余計なことをしたと思った。

ベリテは服の花びらをはたばたとはたいて鏡をのぞき込んだ。

ブランシュは授業中だった。

教師の言葉に熱中した様子が見える。

何時間も授業を受けているにもかかわらず、乱れることのない姿勢と目つき。

歴史、外交、経済、外国語に帝王学まで。

あの小さな体の中に巨大な図書館でも一つ入っているようだった。

ベリテは熱心に勉強するブランシュを愛らしく尊敬していた。

彼は小さくため息をつky。

「私が本当に王子だったらいいのに」

前回、ベリテは自分の魔力をアビゲイルに渡そうと試みた。

結果だけ言えば失敗した。

魔力を譲渡することまでは可能だったが、黒い魔力に変換してみると、その量が非常に不足していたのだ。

ナディアがアトランシアに戻ったのは残念だった。

彼女の魔力を借りることができれば、解釈が可能だったはずなのに。

その時、鏡の中のブランシュが立ち上がるのが見えた。

授業が終わったようだ。

ベリテはその姿を見て慌てて花束を手に取り、さっさと後ろに隠sy。

彼がいるのは勉強部屋の隣の控え室。

すぐにブランシュが隣の部屋に入ってきた。

長い授業に疲れもしないようで、かすみ草のように明るく笑う顔だった。

「ベリテ、私の授業は全部終わったよ!」

「あ、うん!お疲れさま!」

ブランシュの顔を見ると、ベリテは花の香りに埋もれたように息が詰まった。

今日は必ずデートの申し込みをしなきゃ。

そう意を決してきたのに。

今日に限ってブランシュを眺めるのが難しかった。

まるで熱病にかかった人のように、ベリテの顔がただ赤いだけ。

そんなベリテの気持ちを知らないブランシュは、ただ平然とした笑顔だった。

 



 

そうするうちにふと目に好奇心が映る。

「それは何?花束?」

ブランシュはベリテのそばをちらりと見た。

わき腹からにょきにょき花が突き出ているのが見えたのだ。

花束は大きすぎたし、ベリテの体格は小さすぎた。

それなりに驚かせようとしたのに、もうバレてしまうなんて。

花占いから始まって何かうまくいかないような気がした。

ベリテは少し鬱陶しくなって花束を差し出す。

花束は白一色。

デイジー、ヒヤシンス、ユリ、白バラ、小種に似た可愛らしいカンパヌラまで。

ブランシュにふさわしい花を集めてみると、花園を持ってくる勢いで、ようやく白い花だけを選んできた。

「あなたにあげようと持ってきたんだ」

ベリテはブランシュの胸に花をいっぱい抱かせた。

白い名前の少女によく似合う白い花束だ。

「わあ、この花束私にくれるの?誕生日プレゼント?」

「誕生日プレゼントじゃなくて・・・それが・・・」

ベリテはいらいらして手をいじった。

昨日一晩中準備した文章が口から出てこない。

少年が学習してきた無数の魔法の数式に比べれば、ひどいほど簡単な文章なのに。

それでも言い出すのが難しかった。

むしろ数百枚の魔法書を解釈した方がよさそうだった。

しかし、退くわけにはいかなかった。

ベリテは難しい外国語を発音するかのようにどもった。

「ブランシュ、わ、私と、デートしない?」

「デート」という言葉が生半可に口の中でつぶれる。

ベリテは頭がくらくらするようだった。

昨日、一晩中素敵な言葉を準備してきたのに、いざ口から出たのがこんな粗末な招待だなんて。

ブランシュが断ったらどうしよう。

嫌がったらどうしよう。

もう一度丁寧にお願いしようとする瞬間、ブランシュは穏やかに微笑んで言った。

「うん。デートしよう!」

すがすがしい返事にベリテの顔が一瞬にして明るくなる。

表情管理をする余力さえなかった。

「ところで、いつデートするの?今日?」

「きょ、今日じゃなくて。あなた今日の授業があるじゃん。後で都合のいい日に・・・」

「うん、分かった!花束もありがとう。すごく綺麗」

ブランシュは恥ずかしそうに微笑んだ。

頬がバラ色に赤く染まり、ベリテと覗線を合わせられずにいる。

ブランシュが嫌がる様子ではなく、ベリテは少し安心することができた。

ブランシュの顔色をちらちらと見ていたベリテが言った。

「ねえ、ブランシュ、最近欲しいものとか必要なものはない?」

ここ数日間、ブランシュのプレゼントに何をあげようか悩んで徹夜することが数え切れないほど多いベリテだった。

熱心に頭を振ったが、お姫様だから大抵の物には慣れているはず。

このままでは変な物を渡してしまいそうなので、むしろ正直に聞いてみることにしたのだ。

ベリテの質問にブランシュが小さくうんうんと音を立てて悩みに陥る。

すると両目を輝かせ、はにかんだ声で言った。

「あ、私、欲しいものがあるの」

「何?」

「それが・・・私、国防力が強くなってほしい!」

国防力。

その言葉にベリテは気が遠くなってしまった。

ブランシュは浮ついた顔をしてペちゃくちゃしゃべった。

「人魚たちと協定が結ばれて東部は安全になったけど、それでも結局国家権力は力から出るものだから。国防力がもう少し強くなってほしいの」

ブランシュが望むものなら何でも持ってきてあげるつもりだったが、国防力だなんて。

しかし、その話を聞いてもベリテは真剣な表情だった。

誕生日までに魔導兵器を作ってもらえるかな。

「ところで、どうして?」

「あ、あなた、もうすぐ誕生日じゃないか。それでプレゼントをあげようとしたの」

その言葉にブランシュがびっくりしてどうしようもないと言った。

胸の中の花束がかさかさと音を立てる。

「プ、プレゼントは今もらっただけで十分なのに・・・!」

「私が十分ではない。素敵なものをあげるよ。誕生日の宴会も小さくするじゃん」

毎年盛大に行われる誕生日の宴会だが、今年はセキュリティ上の問題で素朴なパーティーを開くことにした。

どうしても人がたくさん出入りすると危険なことが起きやすいためだ。

ギデオンが亡くなり、ストーク公爵が流刑になることになったが、まだ不安感があった。

「私は誕生日の宴会を小さくするのもいい。家族で一緒に食事するのも楽しいから」

緑の病が走った年。

アビゲイルの誕生日会はとてもささやかに行われたが、楽しい時間だった。

ベリテもそれを覚えている。

鏡の向こうからただ眺めていた誕生日パーティーを。

ブランシュはわくわくしながら言った。

「今回は4人でパーティーをするから、もっと面白そう」

浮き立った声にもベリテは笑えなかった。

家族で一緒に食事をする席。

自分は招待されないだろう。

また、鏡の向こうから見守らなければならないのか、そのような考えをしていたところ、ブランシュが話した。

「それでベリテはどんな食べ物が好き?」

「うん?どうして?」

「誕生日パーティーの時、ベリテが好きな食べ物を準備しておこうと思って」

その言葉にベリテは少し呆然とした様子だった。

頭の中の回路がもつれる感じだった。

「私も招待するの?家族で4人でパーティーするんじゃ?」

「ベリテを含めて4人だけど?」

ブランシュは首をかしげながら言った。

その当たり前のような話し方にベリテは一瞬息が詰まる。

ブランシュが自分を家族と呼んでくれた。

家族4人に自分を含めてくれたのだ。

胸がいっぱいで涙が出そうだった。

ベリテはどもるように言った。

「私は、あなたの妹まで含めて4人だと・・・」

「あはは、妹はそんなにすぐにできないんだから」

ブランシュは面白い話を聞いたように笑った。

ベリテはうれしそうにも肩身がすくんだ。

人間の子供は妖精とは違うやり方で生まれるのを忘れるなんて。

「君たちはコウノトリが子供を連れてくると言って、すぐにできると思った」

ベリテがそうつぶやくと、ブランシュの表情は真剣に固まる。

そして、とても深刻な口調で話した。

「ベリテ、実は赤ちゃんはコウノトリが連れてきてくれるんじゃないの」

「え?じゃあ、どうやって作るの?」

「それは・・・大人になれば分かるよ」

その言葉にベリテは少し戸惑った。

確かに二人とも同じ年頃なのに、なぜかブランシュが大人のように感じられたためだ。

「でも、あの時はコウノトリが聞いてくると、ブランシュも言ったじゃないか?」

「うん、でもその時は知らんぷりしたほうがいいと思って」

ママとパパの幻想を守るためのブランシュの嘘だった。

ブランシュはかすかに微笑んで言った。

「妹がいたらいいけど、今の状況で甘えたくはない。今、魔導具の問題でただでさえ大変だと思うから」

それを聞くと、ベリテは栗のいがでも飲み込んだように胸がひりひりした。

現在、ネルゲンの最大の悩みの一つは妖精との取引。

妖精のベリテとしては罪悪感を感じざるを得なかった。

「私が本当に王子だったらいいな。だよね?」

それならアビゲイルの悩みも解決されるし、ブランシュも笑えるのに。

しかし、ブランシュは答えなかった。

予期せぬ沈黙の中、ベリテはブランシュの顔を振り返る。

ブランシュの顔には意外にも陰影がかかっていた。

その理由が分からず、ベリテが途方に暮れている間、ブランシュが口を開いた。

「・・・私は実はベリテが妖精王国の王子でなければいいと思ったの」

「え?なんで?」

ブランシュは意気消沈していた。

ひどく雨に降られたような表情で。

ブランシュは人形のように花束をぎゅっと抱きしめて小さくぶつぶつ言った。

「ベリテが妖精族の王子だったら・・・帰らなければならないから」

ベリテが妖精だということを知った瞬間、ブランシュは喜びと同時に予定された別れを感じた。

王家の一員が長い間他国に滞在することは珍しい。

ナディアが帰ったように、ベリテもいつかは故郷に帰らなければならないだろう。

もしベリテが戻ったら、また会えるのだろうか?

ベリテの空白を想像しながら悩んでいたのが数回だった。

ブランシュはどもりながら話を続ける。

「ベリテが記憶を求めて家族に会いに行くべきなのに、一方では私たちとずっと一緒に暮らしたらいいなと・・・そう思ったんだ」

告白をするブランシュの手が小さく震えてきた。

自分の中でうねる欲と利己心にベリテも失望することが明らかだ。

「私、本当に悪いよね?友逹の幸せを祈らなければならないのに、私の欲だけを出して私は本当に悪い・・・」

その時、ベリテがブランシュの手をぎゅっと握る。

「君は私に欲を出してもいい」

断固たる口調だった。

震え一つない声にブランシュは驚いたウサギの目になる。

「私には何でも欲張っていい。君なら大丈夫だよ。行くなって言われたら行かないよ。ここで一生生きろと言ったら一生生きるよ」

「でも・・・」

「あなたの欲が私の欲でもある。だから何でも言って」

絶対に離れないかのように、ベリテはブランシュの手を強く握った。

そのはっきりとした感情にブランシュの青い瞳が揺れる。

固まっていた顔が少しずつ溶け始めた。

ブランシュは感謝しているかのようにベリテを見た。

「ありがとう、ベリテ。私も知らないうちにあなたに甘えてたみたい」

以前なら考えられないことだが、いつからか自分の意思をはっきり言えるようになった。

自分が変わったからでもあり、相手がベリテだからでもある。

自分の気持ちを完全に伝えることができる相手。

永遠に一緒にいれたらどんなにいいだろうか。

そう言いたかったが、ブランシュはただ笑った。

「本当にありがとう。でもベリテにも待っている家族がいるはずだから。代わりにスレビエンに行った後、私によく会いに来てくれる?」

永遠にあなたと共にする、ベリテはそう言いたかった。

しかし、そう言う代わりにうなずいた。

訳もなくブランシュに負担をかけたくなかったからだ。

ブランシュの笑顔を見て、ベリテもやっと笑った。

 



 

するとふと時計を見て席を立つ。

「ああ、夕食の時間だね。食堂に行こう、ブランシュ」

「うん、いいよ」

ベリテはエスコートの紳士のように腕を折り返した。

ブランシュはくすくす笑い、自分の腕をかける。

小さな2人の子供が気持ちいい顔で食堂に入った。

まだアビゲイルとセイブリアンは来ていないようだ。

少し早めに来たようだね。

ブランシュはそう.思っておとなしく座る。

しかし、食事時間から10分、20分、30分が過ぎても入る人がいなかった。

一人ならまだしも、二人とも来ないのが少しおかしかった。

そんな疑問を感じていたところ、ミラードが突然ドアを開けて入ってくる。

彼はブランシュを見つけ、頭を下げた。

「失礼します、ブランシュお姫様。お二人が急用で食事を一緒にできないようです」

「お二人に危険なことが起きたのではないでしょう?」

「・・・そんなことはないですが、私が直言うことはできないことなので。すみません」

その答えにブランシュの顔が石のように固まる。

間もなく食事が出るはずだが、ものともせず席を立った。

走るようにセイブリアンの執務室に向かう。

急いで中に入ると、アビゲイルとセイブリアンがいた。

二人は何か話をしていて、びっくりしてブランシュを振り返る。

セイブリアンはこわばった顔でやっとの思いで微笑んだ。

「ブランシュ、ごめんね、食事に参加しなくて」

「大丈夫です。何かあったんですか?」

セイブリアンとアビゲイルはその質問に視線を交わした。

そうしてしばらくして、セイブリアンが持っていた手紙を渡す。

ブランシュは手紙をすばやく読み上げた。

2つの瞳が文章を一つずつ噛んで飲み込むたびに、ブランシュの顔が驚愕で青ざめていく。

「クローネンバーグとレッタの連合軍が戦争を宣言したんですか?」

 



 

ヴェリテのデートの申し込みは無事に成功!

ですが、突然の戦争宣言。

これが意味するものとは?

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