継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【310話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は310をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

310話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【309話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は309話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 魔力不足の問題②

その時ダリアがそっと口を開いた。

「今日はどのようなご用件で訪問されたのかお伺いしてもよろしいでしょうか?もし相変らず王妃様を疑う私的な群れがいるならば、私が封印を解いて・・・」

彼女の瞳が一瞬鋭く光っているのが見えた。

一体何を解くつもり?

何かは分からないが危険なことは感じることができた。

私は急いでダリアを止める。

「いいえ。魔法館で魔力不足で困っていると報告を受けて来ました。とれくらい深刻な状況ですか?」

「う~ん、それが・・・」

ダリアは言葉を選ぶときに、使っていたローブを脱いだ。

すると、短い髪の毛が現われる。

この前見た時は、灰色の髪の毛が腰まで下がってたんだけど。

彼女は大したことないように言った。

「魔法官の魔法使いたちが持つ魔力だけでは手に負えなくなり、身体の一部を対価として捧げるようになりました」

あ、しまった。

そういう理由からだったんだ。

先ほど入ってきたとき、髪の毛を短く切った人たちがかなり見えたことを思い出す。

「それだけ魔力が足りない状況なんですか」

「ええ、そうです」

「ところで、なぜダリアが髪の毛を切ったのですか?まだ髪の毛を切っていない魔法使いがたくさんいましたが」

長い髪の魔法使いの中には、見習いと思われる少年と少女もいた。

ダリアは私の質問に答える代わりに私をじっと見ている。

眼帯でまだ隠れていない片目には疑問が込められていた。

「申し訳ありませんが、王妃様のお言葉を理解することができませんでした」

「えっと、だから・・・ダリアはここのトップ管理者じゃないですか。目下の人にやらせてもいいと思いますが」

「ああ・・・」

ダリアはやっと理解できた様子だった。

彼女はにっこりと微笑みながら話す。

「私がここの最高管理者なので、一番先に乗り出さなければなりません。私より若い人たちに犠牲を強いることはできません」

あ!まったく愚問賢答だった。

汚い社会生活を体験した結果、犠牲は当然目下の人が先にしなければならないことだと考えていた。

急にダリアをお姉さんと呼びたくなった。

私が職場に通ってた時、お姉さんのような上司さえいたら・・・!

しばらくこの感激に浸っていたかったが、今は感傷に浸っている時ではない。

髪の毛を切って魔力を補充する方式を使うほどなら、すでに限界に逹したという意味なのだから。

皆一晩中仕事をし、身体の一部を犠牲にする状況が正常ではなかった。

 



 

私はお先真っ暗さを感じながら口を開いた。

「今、魔導具の中で一番急ぎのものは何ですか?暖房と照明器具は、どちらも昔の方式に置き換えたのに足りませんか?」

「それでも今は安定した段階に入りました。さらに大きな問題は、暖房や照明器具よりも、時計や計測器のような種類です」

「時計ですか?」

時計といえば、私の基準ではごく普通の物だ。

ところが、それが悩みの種だなんて。

彼女はゆっくりと話し続けた。

「私たちが魔導具と呼ぶ物は大きく分けて二種類あります。一つは魔力を基盤にして作られたもの。もう一つは複雑な技術を求めて、まるで魔法のようなものを言います。時計や機械人形がこれに属します」

彼女は腕から懐中時計を一つ取り出す。

いや、ふたを開けると、普通の時計とは少し違って見えた。

時計と天球儀、羅針盤が混ざったような複雑な形なのだ。

故障したようで今は止まっているけど。

「これは単に魔力の問題ではなく、魔導工学的な知識を求める物なので、私たちだけでは少し厳しい状況です」

ぎっしり詰まった数多くの歯車と細かいネジが入り乱れていた。

門外漢である私が見ても内部が本当に複雑に見える。

うぅ、魔力があっても助けられない状況だなんて。

これはベリテもどうしようもないだろう・・・。

横をちらりと見ると、ベリテが穴があくほど魔導具を眺めていた。

「ピンセットはありますか?」

ぶすっと吐き出した問いに、ダリアはいぶかしがりながらも、小さな箱を取り出して渡した。

ガチャガチャと箱が開く音が聞こえ、数多くの工具が見えた。

ベリテはピンセットを取り上げる。

何をするつもりだろう?

私はベリテの行動をじっと見た。

ベリテは魔導具に触れ、部品を足したり引いたりしていた。

「少年、心はありがたいが無理はするな。普通は時計も直しにくいんだけと、これは魔力で動く物なので天才じゃないと・・・」

「直しました」

「え?」

ベリテは魔導具をダリアに差し出す。

ダリアは驚いた目でそれを受け取った。

魔導具は故障したことがないかのように秒針の音を立てながら静かに稼動していた。

修理されたの?

今、大したことしてないんだけど?

ダリアはほんやりと見つめながらベリテの手を握る。

「少年!」

「う、うん?」

「私たちの仲間になってくれ!」

突然のスカウトにベリテは戸惑った様子だ。

そんな中、ダリアは嬉しくてどうしていいか分からずにいた。

「いったいこれはどこで習ったんだ?簡単には習えないんだけど?」

「た、ただ一人であっちこっち触ってるうちに・・・?」

「私の生涯で少年のような天才は初めて見るね。どうか私たちを助けてくれ!」

ダリアはベリテの手をぎゅっと握りしめ、切なく言った。

まるで命綱でも見つけた人のように。

「でも私の任務はブランシュ姫を護衛することなので、一日中ここにいるわけにはいかないし・・・」

ダリアは絶望した顔でベリテを見た。

その顔は、まるで公認認証書をなくした人のようだ。

その傷心がとても深く見える。

結局、一歩退く人はベリテだった。

「な、直すものをくれたら、持って行って直してきます」

すると、ダリアの顔に一瞬にして顔色が変わった。

彼女は飛び起きる。

「ありがとう!王妃様、ちょっと失礼します!」

私が思わずうなずくと、ダリアがスプリングのように外に飛び出した。

しばらくして彼女が大声で叫んでいるのが聞こえた。

「諸君!今修理が必要な魔道具を全部用意するように!救世主が現れた!」

彼女の叫び声に魔法館の建物が動くように、多くの人々が騒々しく動いた。

そしてしばらくして、ロビーに箱が山積みになる。

わぁ、これ本当に多いんだけど。

ベリテ一人でできるかな?

ベリテがぼうっとした顔でそれを見ていると、ダリアはベリテの手をぎゅっと握った。

「少年、よろしくね!」

「幼い人は犠牲にさせないと言っていたのに!」

「もちろん無理はしないよ。ただ、私がもう少し血を抜いたら・・・」

「わかりました!治してくるから血を抜かないでください!」

 



 

結局、ベリテが敗北した。

修理すべき魔導具を馬車に乗せた後、私たちは魔法使いたちに見送られ、魔法館を後にする。

みんなクマいつばいの顔で明るく笑ってたよね。

私はベリテをちらりと見ながら言った。

「少年、天才だったんだ」

「そんな風に呼ばないで!」

ベリテが恥ずかしそうに顔を赤らめながら、手を振る。

普段はいつも自分で天才だと言っていたのに。

でも本当に天才だったんだ。

この子は本当に王子様みたいだけど。

ナディアも妖精王子が天才だと言ってたし。

ううっ、私も天才だったらよかったのに。

そうすれば、ベリテの記憶もすぐに取り戻せるだろうし。

むしろベリテが黒い魔力だったら・・・あれ?

「ベリテ。白い魔力は大多数の魔法を使えるよね?」

「うん」

「それなら君が直接君の呪いを解釈することはできないの?」

魔力の量は私よりベリテの方が多く、魔法を操るのも上手だ。

それならベリテが直接解くこともできるのではないだろうか?

しかし、私の希望が顔負けするほど、ベリテは困った表情だった。

「う一ん、試してみたけど無理だった。私の魔力を全部変換しても量が足りない」

不可能なのではなく、量が足りないんだ。

足りない魔力を補う方法はないだろうか?

私はしばらく悩んだ末、口を開いた。

「さっきダリアが足りない魔力を補うために髪の毛を切ったと言ったじゃない。呪いを解釈する時もそんな風に補うわけにはいかないの?」

その言葉にベリテは少し驚いた様子になる。

どうしてあんなに驚くのか私には見当がつかなかった。

「あ、可能かもしれない。呪いを解釈する時、他人の助けを受けた事例はないけど・・・」

「どうして?」

「呪いの解釈はいいことじゃないの?呪術師があえて他人の良いことに出ることがないと聞いて」

ベリテは真剣な表情で話を続けた。

「とにかく事例はないが、十分可能だと思う」

「そう?じゃあ、私の髪の毛切ろうか?」

「本人のものだからあまり効果がないと思う。とりあえず、私の血をあげるね」

ベリテの血を受けるって?

あの小さな体を傷つけることを考えると、申し訳ない気持ちを禁じえなかった。

「ベリテ、ごめんね。あなたには被害にならないようにしたかったのに・・・」

「とうせ私の呪いを解こうとするんだから」

「でも・・・」

この小さな体から血が出るところがどこにあるんだよ。

渋さを振り切ることができなかった。

揺れる馬車の中でベリテは沈黙する。

それからちらりと私を見上げて、慎重に声を出した。

「本当にすまないなら私の頼みを一つだけ聞いて」

「お願い?何?」

何のお願いかな?

ベリテはためらいがちな様子でしばらく口をつぐんだ後、やっと口を開いた。

「私、ブランシュにデートに誘おうと思うんだけど・・・」

え?デート?

私は驚いて席から飛び起きる。

そして同時に馬車の天井に頭をドーンとぶつけた。

ああっ、痛い!

涙がにじむ間にベリテの驚いた顔が入ってきた。

「王妃様、大丈夫!?」

私は片手で頭を抱えたまま、大丈夫という意味でもう一方の手をぐるぐると振った。

「<ぅ・・・大丈夫」

涙が少し出たが、頭痛より重要なことがある。

デートの申し込みだなんて!

人の恋愛史がこんなに興味津々なのは初めてだった。

「それでデートに誘おうと思うんだけど、私には何を頼むの?」

「もしブランシュがデートの申し込みを受け入れてくれたら、私の服を一着作ってくれない?デートする時素敵な服着たくて・・・」

「もちろんだよ!」

私が作った服を着てデートするカップルだなんて!

とても愛らしいじゃない!

これを機に、ペアルックにしちゃおうか?

いや、それはブランシュの許可も必要だから。

私はこぶしをぐっと握って言った。

「心配しないで。素敵な服にしてあげる」

「ありがとう。でもブランシュがデートしたくないと言うなら、作らなくてもいいし」

すでに断られてきたように、ベリテは意気消沈した様子だ。

こんなことを言ってはいけないが、そのような姿が私の目にはとても愛らしく見える。

ブランシュのことだけ絡めば用心深く、焦って、小さなことにもどうしていいか分からない姿が本当にありがたかった。

どんな服を作ってあげたらいいかな。

2人がデートする場面を思い浮かべたら、ただただ良かった。

なるべくデートをする頃には、記憶を取り戻して分かったらいいな。

私は恥ずかしがるベリテを見てニヤリと笑う。

 



 

とりあえず魔法館の問題は解決?

ヴェリテが過労で倒れなければいいですが・・・。

ブランシュにデートの申し込み!

結果が楽しみですね。

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