こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は58話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
58話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 叔母と姪
「王室が必要とする魔道具もあるので、少し困っています。妖精たちに頼る代わりに、この機会に自給自足を求めようという意見も出ましたが・・・」
そこまで述べた後、セイブリアンがブランシュの方を向いた。
「ブランシュ、あなたはどう思う?」
「え?あ、その・・・」
ブランシュは口をつぐんだ。
突然の質問に当惑しているようだ。
彼女はしばらく様子を伺いながら、もぐもぐ口を開く。
「ま、魔道具を作れる人が少ないと思いますが・・・」
「うん、君の言う通りだ」
ブランシュの言葉通り、人間の中で魔道具を作ることができるのはごく少数。
大半の異種族は生まれつき魔力を持っている。
反面、人間には魔力の祝福が許されなかった。
たまに魔力を持った人間が生まれるが、その数は顕著に少ない。
しかも魔力を持っているとしても、その量が少なすぎて無用の長物である場合が大多数。
少数の人間魔法使いは宮廷魔法使いとして雇われ、王家のために献身するだけだ。
「彼らは王族と高位貴族だけが魔道具を使用できるように制限しようと提案しました」
「それじゃあ、妖精との取引をやめることになるのですか?」
ブランシュの質問に、セイブリアンは首を横に振る。
「すぐに関係を断つのは無理だ。人間たちにとって、友好的な種族は妖精だけだから、訳もなくチャックをする必要はない。だが、彼らに振り回されるわけにもいかない」
彼はそう言った後、扉の方向に目を逸らす。
いつの間にか秘書官が入っていた。
秘書官の表情は少し切羽詰まっているように見える。
「五分は満たしていると思います」
セイブリアンはそう言った後、席を立った。
こんな状況で五分ルールを守るなんて・・・。
本当にセイブリアンらしい。
「それではお先に失礼します。まだ仕事が終わっていませんので」
「・・・はい。来ていただいて、ありがとうございました」
結局何も食べずに、また仕事に行くのね。
部屋を退出しようとしたセイブリアンが後ろをチラッと見る。
「たぶん今日は無理だと思います。アビゲール、明日、あなたの寝室に行きますね」
クララが歓声を上げていたのが見えた。
そう言い残して、セイブリアンは悠々と部屋を退出する。
ああっ!
この卑怯者!
雰囲気をこんな風に作っておいて自分一人だけ抜け出すなんて!?
真夜中でも人々の目が輝きすぎて、照明が必要ないくらいだった。
ブランシュは幸せそうな顔で笑っているので、私は涙を飲んだ。
今日に限ってソルベがしょっぱい・・・。
「お茶がとても良いです、ブランシュ姫。お茶の葉を変えたようですね」
「あ、はい。そうみたいですね」
カリンは優雅にカップを持ったまま微笑んだ。
ティーカップにはオレンジ色の紅茶が注がれている。
ブランシュの向かい側にはカリンが座っていた。
広々とした王室の茶室には、二人の少女しかいない。
今日はカリンの訪問日。
正確に言えば、ストーク公爵とカリンの訪問だ。
「今日は仕事が忙しくて参加しなかったのですが、お父様も孫娘に会いたいと話していましたわ」
大人なしの同年代の子供だけが残っているのだから、気楽に会話をしてもいいはずなのに。
子供の叔母と姪っ子は、とても静かだった。
ブランシュは緊張した様子で紅茶を飲む。
カリンはそんな彼女の様子をチラッと見ていた。
「ブランシュ姫は見るたびに、その服を着ていらっしゃいますね」
カリンの声はかなり澄ましていた。
ブランシュは、今日もシュミーズ・ドレスを着ている。
先日、建国祭の時に着ていたのとは違う衣装で。
カリンがシュミーズ・ドレスを話題に挙げると、ブランシュはようやく満面の笑みを浮かべた。
「はい、アビゲール様が作ってくださいました。とても綺麗でしょう?」
ウキウキした表情で話しているブランシュの視線が、ふとカリンの着ている服に当たる。
彼女はまだローブ・ア・ラ・フランセーズを着ていた。
すると、ブランシュが言葉を付け加える。
「カリン様も欲しいのですか?それなら、アビゲール様にお願いしてみます!」
「・・・王妃様にですか?」
カリンの声には疑いの色と憧れが込められていた。
隠しきれない気持ちが、思わず滲み出てしまったのだ。
シュミーズ・ドレスを着た令嬢たちと向き合うたびに「貴族としての自尊心は忘れたのか」と責めていたが、内心羨ましかった。
自分だけが昔の流行で止まっているようだったし、暑さが収まったとはいえ、依然として季節は夏。
息をするたびにコルセットで締め付けられた体が苦しかった。
しかも、シュミーズ・ドレスはカリンの好み。
清純で可愛らしいデザイン。
しかし・・・。
「・・・結構です。そんな服を着ると、お父様に怒られるでしょうから」
シュミーズ・ドレスが流行っていると聞いて、ストーク公爵は情けないと言った。
女性たちが恥も知らずに寝巻き姿で歩き回っていると声を荒げて非難していたのだ。
こんな中でシュミーズ・ドレスを着たら?
叱りつけで済むはずがないだろう。
今カリンが出来ることは、思い切り自分の心を否定することだけ。
この世界の種族が気になります。
ヴェリテも何らかの種族なのでしょうか?
魔法もこれから関係していくのかもしれませんね♪
そして、カリンが叔母だったとは・・・。
中々強情ですが、いずれは自分の気落ちに素直になって欲しいです。