こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は59話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
59話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 姪の言葉
「ブランシュ姫、私はそんな服に関心もありません」
「そうですか・・・。カリン様も着たらよく似合うと思うのですが」
「ブランシュ姫も、そういう服ばかり着ていたら大変なことになると思いますよ?」
「え?大変ですか?」
ブランシュが首を傾げると、カリンはつっけんどんな顔で話した。
「そんな楽な服ばかり着ていたら、腰のサイズがだんだん大きくなるんじゃないですか?コルセットが合わなかったら、どうするのですか?」
「あ・・・」
小さなため息が漏れる。
何も考えずの邪魔をしようとしたが、突然ブランシュは意気消沈してしまった。
その反応に、カリンは思わず浮かれてしまう。
彼女はさらに勢いづいた。
「しかも、最近は食事の管理もされていないそうですね。そうしてデブになってしまったらどうするのですか?私はとても心配です」
艶かしい声には偽りが染み込んでいた。
ブランシュの表情がさらに暗くなる。
その表情を見ていると、カリンは良い方法を思い浮かんだ。
彼女はセイブリアンとアビゲールの仲を裂こうとしていたが、王妃は予想通り甘くない。
アビゲールをどう扱うべきか悩んでいたが、答えは近い場所に。
アビゲールではなく、ブランシュを攻略すればいいのだ。
もしブランシュがアビゲールを憎んだら?
そしてブランシュが自分のことを好きになったら?
計画は立てられたのだから、後は実行に移せばいいだけ。
カリンは注意深くブランシュの手を握る。
そして、心配で堪らなく泣きそうな表情を作った。
「王妃様は本当に変わったのでしょうか?昔からブランシュ姫が綺麗だから嫉妬していたじゃありませんか?」
演技は得意だ。
仲違いさせる方法は、優しく接すればいいのだから。
自分だけが味方のように振る舞えばいいだけ。
「わざと楽な服を作ったのではないでしょうか?思う存分に食べさせてあげているのも。明らかにブランシュ姫を豚にしようという計略に違いありません」
ブランシュは何も言わなかった。
俯いていて表情が見えない。
カリンはやんわりと宥めるように話し続けた。
「王妃様をあまり信じないでください。明らかに何か意図があるはず___」
「いいえ」
ブランシュは珍しく、言葉の腰を折った。
「アビゲール様は、そんなお方ではありません」
視線が合う。
一瞬、カリンは何かが自分の肩をギュッと押さえつけるような感覚に陥る。
幼い姫の瞳は、らしくなくハッキリしていた。
怖がる気色も、泣き声もなく、怒りさえない。
その目つきはセイブリアンに似ていた。
「アビゲール様は、確かに以前はかなり厳しい方でした。ですから、カリン様が誤解されるのも仕方ないと思います」
そう言った後、ブランシュはニッコリ笑う。
さっきまでの厳しい眼差しは跡形もなく、ただただ優しい微笑みを浮かべて。
「ですが、これからは私にも、他人にも、優しくしようと努力されています。それは、明らかに偽りではありません」
暖かい声と目つき。
水の中で息を我慢して吸う空気が甘いもののように、その声はとても胸に染み込んだ。
「だからアビゲール様をもっと信じてくれたら嬉しいです。そうすればカリン様も、アビゲール様を好きになると思いますから」
私がアビゲールを好きになる?
その話を聞くと、カリンはふと建国祭のことを思い出した。
自分を呼び出して、歯にキャビアが挟まっていると知らせてくれたとき。
その時は恥ずかしかったが、一方では首を傾げた。
「なぜあえて人のいない場所でその話をしたのだろうか?」と。
それはアビゲールの善意だったのだろうか?
いいや、そんな筈はない。
さぞや自分のことを嘲笑っていたに違いない。
彼女は魔女で、悪女だ。
そして、自分の敵。
お父様は確かにそう言った。
お父様の言葉に間違いはない。
カリンがしばらく黙っていると、その反応にブランシュは困った表情を浮かべる。
「あ、あのカリン様?気分を害したのでしょうか?」
「・・・いいえ、そんなはずがありません」
徐々に頭を上げたカリンの表情は意外にも柔らかかった。
反省の色も窺える。
「お姫様がそこまで仰るのであれば・・・、私が王妃様に対して誤解をしていたのでしょう」
「カリン様・・・!」
ブランシュは感激した表情を浮かべる。
幼い公女の穏やかな声が聞こえてきた。
「私も王妃様とお話をしてみたいです。よろしければ王妃様とティータイムをしたいのですが?」
「は、はい!アビゲール様に聞いてみます!」
馬鹿なブランシュ。
無邪気に笑うブランシュを見て、カリンは内心笑っていた。
王妃に対する敵対感が一言二言で消えるはずがない。
ティーパーティーを要請したのは、彼女を倒すためなのだから。
いつもはオドオドしているブランシュが、勇気を出して反論するのが良いですね!
カリンも少しは変わるかなと思っていましたが・・・。
なかなか上手くはいかないようです(汗)