できるメイド様

できるメイド様【131話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は131をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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131話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 賞と罰②

「で、でもこれは・・・」

「厳密に言えば、あの家の君の財産も全部君のものだ。それも持って行くように」

マリがすぐに頷けないでいると、皇太子がさらに言った。

「遠慮なく受けるように。何故か、あなたならこの金額を価値あるように使いそうだから」

「価値があるように・・・」

「そう、ただそんな気がするんだ」

皇太子が繰り返し強く勧め、マリは仕方なく受け入れる。

そして彼女は思った。

(持っていて、もし他の人のために必要なことがあれば使おう)

もちろん、彼女だからといって物欲がないわけではない。

しかし、1000万ペナは個人が負担するにはあまりにも大きな巨額だ。

10万ペナ程度だけでも一生を金持ちのように生きていても、数代が一生遊んで暮らすことができる。

マリはいつか必ず必要なものがあるときに人々のために使おうと誓った。

そうして彼女は帝国で指折りのお金持ちになる。

そして、彼女が受ける賞はそれだけではなかった。

マリは自分が受ける追加的な賞について聞き、驚いて尋ねた。

「・・・昇爵と領地ですか?」

「そう、そろそろ昇爵の時だね」

「ええと、爵位を貰ってまだ1年も経っていませんが」

「期間が重要なのではない。積んだ功績が大事なんだ。今まで君が積み上げた功績を見れば、十分男爵位を受けるに値する」

皇太子の言葉は正しかった。

聖杯盗難事件、麻薬密輸事件、偽造貨幣事件に今回のことまで。

一つ一つが帝国を揺るがす事件だったが、マリのおかげで解決することができた。

「ただ、今回の件は行為自体が堂々したことではないので、今すぐ昇爵をするのはあれだね。男爵への昇爵と領地付与は今後機会を見て進める」

「きょ、恐縮です」

マリは頭を下げた。

男爵だなんて、名誉爵位とは全く次元が違う爵位だ。

継承爵位であり、家門と領地の主人なのだから。

 



 

その時、皇太子が重い声を出す。

「賞はここまでだ」

「・・・!」

マリは表情を固めた。

今度は心配していた罰を受ける番だ。

「おっしゃってください」

果たしてどんな罰を下されるのだろうか?

この前のように謹慎?

それとも今度こそとても怒っているので、もっと重い罰を下される?

考えても見当がつかない。

「マリ、近くに来るように」

突然の言葉に、マリは緊張した表情で皇太子に近づく。

二人の間の間隔が近くなり、仮面をかぶっていない彼の顔が彼女の目の前に入ってきた。

(・・・美しい)

マリは緊張した状況を忘れ、皇太子の顔を美しいと思う。

見るたびに感じることだが、彼は本当に美しかった。

まるで神が直接筆を持って描いたかのような美。

マリは彼の顔を取り憑かれたように見ていることに動揺し、思わずうつむいてしまう。

(今、何を考えているの!?こんな風に考えている状況じゃないのに)

彼女は訳もなく恥ずかしい思いをした。

「もっと。もっと近くに来るように」

その言葉にマリは当惑する。

「もっとですか?」

今も十分近いのだけど?

小さく呟いた内容も聞こえるくらいに。

「そう、もっと近くに」

マリは躊躇ったが、皇太子が自分を見つめ続けると、仕方なく足を運んだ。

以前とは違う緊張感が彼女の背筋に流れる。

 



 

少しだけ手を伸ばしても届く距離にマリが止まった時、今度は皇太子が彼女に近づいた。

彼女と彼の間の距離は消え、彼の体が窓からやってくる日の光を遮ってしまう。

息遣いが感じられるほど近い距離。

「・・・」

マリは思わず唾をごくりと飲み込んだ。

まるで猛獣の前に立ったウサギになったような緊張感。

そしてその瞬間、ラエルが手を上げ、マリの頬を撫でる。

突然のタッチにマリが思わず顔を背けようとすると、ラエルは低い声で言った。

「じっとして、そのままでいるように」

「あの、殿下?」

マリの声が震える。

重い声とは違って、ラエルの手はとても柔らかかった。

割れやすいガラスに触れるような用心深い手。

そんな彼の指が自分の頬に触れ、滑るたびにマリは気が遠くなった。

とても柔らかくて甘いと感じられるほどの手。

ただ頬を撫でられるだけなのに、むずむずして、同時に気がつかないほど刺激的な。

「殿下、もう・・・」

マリは泣きべそをかいたが、ラエルはむしろ指を動かして首を撫でた。

その柔らかくて熱気を込めた指が首筋を撫でると、マリは息を吸う。

「で、殿下・・・」

マリが震える声で話す。

声だけでなく指先も震えた。

その時、ラエルが口を開く。

柔らかい手と違って、燃えるように熱い視線でマリを眺めながら。

「マリ、私が今なぜ怒っているのかは知っているのか?」

「・・・」

「君の全ては私のものだ。指先一つも無闇にすることは許せないのに、どうしてあんな危険なことをする?私がどれだけ心配するのか、気になるかは気にしないのか?」

「・・・」

マリは何も言えずに頭を下げた。

結果が悪くなくても、今回のことは自分が100%間違っていることに違いない。

 



 

マリがついに男爵位を手に入れることに!

1000万ペナを使う機会はあるのでしょうか?

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