できるメイド様

できるメイド様【177話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は177をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【できるメイド様】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっておりま...

 




 

177話 ネタバレ

できるメイド様【176話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「できるメイド様」を紹介させていただきます。 今回は176話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ジャンヌ・ダルク

どれだけ寝返りを打ったのだろうか?

マリはうっかり眠っていたが、夢の中で目を見開いた。

まるで彼女の願いが叶ったかのように能力を与える夢を見たのだ。

何の夢を?

マリは夢中になって夢の内容を見つめる。

幼い少女だった。

綺麗で強靭な印象の少女だったが、窓の外を見ながら拳を握りしめている。

「・・・」

何を考えているんだろう?

少女は何も言わず、固い表情で遠くの窓の外だけを眺めていた。

少女が眺めるところには数多くの兵士が集まって出場を待っている。

まさに少女が指揮しなければならない兵力だ。

その時、部屋のドアが開き華麗な甲冑を着た騎士が入ってきた。

騎士は少女の固い顔を見て、躊躇しながら尋ねる。

「大丈夫ですか?」

彼らはすぐに対戦を控えていた。

そして、この少女はあの多くの兵力を率いて、その大戦の先頭に立たなければならなかった。

ある程度の強い騎士でも重圧を感じる状況だ。

しかし、少女は固い表情でうなずくだけ。

「大丈夫です」

そして少女は淡々と語った。

「これが私に与えられた使命ですから」

その言葉に騎士は複雑な目をする。

彼は知っていた。

あの少女も他の人と同じように恐怖と重圧を感じるということを。

しかし、少女は絶対にそのような気配を表に出さなかった。

「時間になりましたね。もうそろそろ出かけなければなりません」

少女は本当に大丈夫だというように微笑んで、部屋に置かれた自分の甲胃をかけて外に出る。

わあ!

少女が馬に乗って出陣すると、待機していた兵士たちが激しい歓声を上げた。

まるで少女と一緒にいる限り、絶対に負けないという歓声だ。

少女は剣を振り上げながら叫んだ。

「目標はランス!出陣します!」

そのように百年戦争を勝利に導いた聖女、「ジャンヌ・ダルク」が出陣を命令した。

 



 

マリは目を見開く。

外を見ると夜明けの時間だった。

「ジャンヌ・ダルク・・・」

いつものように普通の人物ではないだろう。

彼女は急いで自分が何を手に入れたかを調べた。

指揮能力?剣術?戦略?

しかし、全て違う。

念のため、装飾用の剣まで取り出して振り回してみたが、重さにひやりとして倒れそうになっただけだ。

「何の能力が生まれたんだろう?」

その時、ノックと共にポンティル男爵が気配を知らせた。

「閣下、出陣の時間です。すべて待機しています」

「はい、出ます」

マリは用意された軽甲を着て王城の外に向かう。

あらかじめ命じられた5,000人の民兵は別の場所に移動した状態で、約100人の帝国近衛騎士だけが彼女を待っていた。

「みんな集まったんですか?」

「はい、閣下!」

近衛の騎士たちは雄々しく答えた。

ラエルの後を追って修羅場を乗り越えてきた勇士らしく、勢いが厳正だ。

ただ、珍しく皆がみすぼらしい甲胃を着ていたが、これは海賊たちを油断させるための策だった。

「すぐに出発します」

そう言って馬に乗った瞬間、マリは一瞬奇妙なことに気づいた。

(あれ?そういえば?)

もう敵に向かって出陣する直前だが、全く緊張しなかった。

夢から得た能力がまさにこれだったんだ!

勇気!

怖いどころか、心が落ち着いている。

今すぐ敵と戦っても動じなさそうだった。

まるで自分が逆転の勇士になったような感じだった。

「一つだけ言います!誰も死なないでください!私たちは勝利するので、喜んでまた会いましょう!」

「はい、閣下!」

「出発します!」

そう叫んだ彼女と近衛騎士たちは、馬を走らせ始めた。

海賊が到着した場所へ。

 



 

船から降りたばかりのラフザンは伸びをした。

長い航海を終えたせいか、陸が懐かしい。

「私たちが帝国の地を踏むことになるなんて」

帝国は彼ら、海賊の間で聖域に等しい場所だった。

強大な海軍が守護していたからだ。

「本来は接近することすら考えられなかったが、他でもない西帝国が先に提案をするとは。フフ。私たちは何も断る理由がない」

聞いたところによると、ここのレメン川流域はまともな兵力がないと聞いた。

彼らの立場では黄金畑に来たも同然だ。

すべてが彼らのものに他ならなかったから。

「隊長、早く動こう。略奪するには忙しいです」

「ククク、ここの女たちがあんなに柔らかいと聞いたけど、みんな奴隷として連れて行かなければなりません」

海賊たちは、もうすぐ行われる「血の祭り」が興奮するかのように目を輝かせた。

隊長ラフザンはシャムシュールを高く持ち上げながら叫んだ。

「北に少しだけ行けば、ここの首都であるコモン城が出てくる!若い男は殺し、女は奴隷として捕まえろ!」

「はい、わかりました!」

海賊たちは嬉々として進軍を始める。

ところが、しばらく経っていない時だった。

彼らは奇異な一行と向き合う。

みすぼらしい甲冑を着た百人余りの騎士だったが、小さな少女が先頭に立っていた。

「何だ?敵軍か?」

ラフザンは眉をひそめる。

脅威は感じなかった。

あの程度の兵力は踏み潰して進軍すればそれで十分だから。

ただ、先頭に立った少女が彼の興味を剌激する。

「ほう、なかなかだね」

少女は白いドレスの上に軽甲を着ていたが、天下の絶色ではなくても白くてかわいい印象であるのがまさに彼の好みだった。

そのように感じたのはラフザンだけではなかったのか、そばの手下が唇をなめて聞いた。

「大将、あの女は殺さないでしっかり捕まえましょう。どこにも売らないで私たちがずっと連れて歩きましょう」

海賊たちは陰険な目つきで少女を見つめる。

ところがその時だった。

少女が馬に乗ったまま彼らの前に出る。

「私はクローヤン地方の総督マリ・フォン・ヒルデルン子爵!あなたたちは何の用事でここに来たのですか?」

「・・・」

小さな少女の口から出たとは想像もできない気迫に、海賊たちは一瞬驚いてマリを眺めた。

「私はあなたたちがクローヤン地方に足を踏み入れることを許したことはない。皇帝陛下の職権を代理して命じるより、直ちにここを離れなさい!今出発すればこれ以上罪を問わない」

海賊たちはお互いを見つめ合った。

驚いたのもつかの間、すぐに嘲笑が彼らの間に広がる。

「クククク。何?総督だって?」

「総督の中身はどんな味なのか気になるね」

「海賊の大将」ラフザンもニヤリと笑いながら前に出た。

「私こそ言うよ。今すぐ私の前に裸でひざまずいたら特別に可愛がってやるよ」

くすくす

海賊たちは侮辱的な言葉を吐きながらマリに近づいた。

一歩、二歩。

遠く離れていた距離が次第に近づいてくる。

ところが、おかしな点があった。

距離が近いのに少女は何の反応もなかったのだ。

逃げも、飛びかかることもなく静かに立っていて、お互いがかなり近づいた時、少女は馬の鞍に吊るした弓を取り出した。

「弓?それを取り出して何をするつもり?」

ラフジャンは口元に深い笑みを浮かべた。

弓は簡単に扱える武器ではない。

距離が近いことは近いが、あの少女が弓を扱えるはずがない。

あの少女をたくさん踏みにじることに興奮して飛び掛かろうとする刹那!

矢に弓をつけた少女がじっと弦を引っ張った。

キィッ。

「・・・」

不思議な寒気がラフザンの背筋をよぎる。

「さあ、ちょっと」

しかし、遅れた。

マリは冷たく彼を見て抗議行動を起こす。

パアッ!

マリは過去に狩場に行った時、弓師の夢を見たことがある。

長い間眠っていたその能力が危機を迎え、再び目覚めた。

弓師の能力を込めた矢は空気を切って突進し、目的地に正確に突き剌さった!

「クアアアアッ!」

ラフジャンは苦痛の叫び声をあげる。

「大将!」

隣の海賊たちも白くなり、ラフザンを眺めた。

「クアアッ!」

ラフジャンは目を真っ赤にして悲鳴を上げる。

凄然とした悲鳴だった。

なぜなら、よりによって矢が剌さったところが彼の最も重要な部位、身体の中心部だったためだ。

「くあっ!この、この、くそが・・・!」

命に別状はなかったが、さらに怒りがラフザンの頭のてっぺんまで突き上がる。

今や彼は一生男の役割を果たせなくなった。

マリは彼の顔をじっと見つめながら言った。

「今からでも帰れば追加的な罪は問いません」

もちろん、彼女の言葉はラフジャンの怒りをさらに刺激するだけだった。

「クアアッ!捕まえて!今すぐあの女を捕まえろ!」

マリは馬の頭を回して走り出す。

兵士たちは護衛するように彼女を取り囲んだ。

「捕まえて!捕まえて!」

ラフザンと海賊たちは後先を分かたず彼女を追った。

マリが向かったところは彼らの本来の目的地である北側ではなく南側だったが、そのようなことは気にしなかった。

怒りが頭に浮かんだ彼らの頭の中には、ひたすら頭をつかむことだけを考えていた。

「絶対に綺麗に殺さない!」

パアン!

海賊の誰かが彼女に向かって矢を放つ。

「・・・」

矢は危うく彼女の首筋をかすめた。

薄く傷がつき、ぽろぽろと血が流れる。

「閣下!」

驚いた近衛騎士たちが叫んだが、マリは動揺することなく叫んだ。

「私は大丈夫です。目的地に向かうことに力を入れてください!」

マリと騎士たちは歯を食いしばって「目的地」に向かった。

海賊たちは地獄の悪鬼のように彼らを追いかけてくる。

彼らが捕まりそうで、ぎりぎりで逃げ出して海賊たちはさらに怒った。

「捕まえろ!」

どれくらい走っただろうか?

遠くから意外な建物が姿を現す。

「兵営?」

海賊たちは一瞬たじろいだ。

木柵と兵舎が置かれた兵営だったのである。

マリと騎士たちは兵営の中に入った。

「どうするんですか、隊長?」

ラフジャンは歯ぎしりしながら言った。

「何をどうするの?ばっと見たら長い間放置された兵営なのに。一緒に押せ!」

「わあ!」

隊長の命令に海賊たちが歓声を上げながら兵営に飛び込んだ。

なるほど、ラフザンの推測通り、兵営にはほとんど人員がいなかった。

それさえもいた人たちも、海賊の侵入に驚いて逃げ出した。

「あそこだ!あそこに行って捕まえろ!」

遠くの少女が逃げる姿を見たラフジャンは叫んだ。

そうして海賊たちはマリについて兵営に入ってくる。

ところが、しばらく兵営の中をさまよっていたところ、ある海賊がラフザンに言った。

「隊長。何か変なにおいがしませんか?」

「え?」

ラフジャンは顔を引き締めた。

そういえば、しきりに変な匂いが鼻を刺激している。

「油の匂い?」

彼らは密集した兵舎に入った。

そして、中を確認した瞬間、顔色が青ざめる。

「これは・・・!?」

誰かが唾をごくりと飲み込んだ。

兵舎の中には油がいっぱいあったのだ。

「一体どうして・・・ここに油が?」

みんなの背筋に鳥肌が立つ。

このような状況で、油の用途はただ一つだけ。

焼き討ち(火攻)。

ラフジャンは青白い顔で叫んだ。

「罠だ!みんな退け!」

しかし、遅すぎた叫びだった。

ふいっ!

その瞬間、風を切る音がぞっとした。

火矢だった。

「あ・・・」

誰かがつぶやく。

そして、そのつぶやきを最後に、彼らの周りに地獄道が繰り広げられた。

 



 

今回は勇気を得る夢を見ましたね。

ここまではマリの作戦通り。

これで海賊たちを一網打尽にできたのでしょうか?

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