こんにちは、ちゃむです。
「できるメイド様」を紹介させていただきます。
今回は142話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
特技が一つもない冴えない侍女マリ。
いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。
「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」
死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。
「万能な人になりたいです」
その日からとても神秘的な夢を見始めることに。
完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!
夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!
マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。
ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。
キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。
オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。
ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。
オスカー:第十皇子殿下。
アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。
レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。
142話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 疫病④
「水だって?」
オルン公爵はマリの説明にしばらく口をつぐんだ。
彼も明晰な頭脳を持っているだけに、マリの説明にそれなりの論理があることを把握したのだ。
しかし、彼は厳しく問題点を指摘する。
「共通点があるからといって、必ずしも原因とは限らないではないか?」
「それは調べてみると・・・」
「君が言った上水源と上水道の問題を確認するためには1人か2人の人員が必要ではない。あなたもこの水道に水を供給する上水道がどれだけ長いかは知っているだろう?」
マリは黙った。
間違った指摘ではない。
水道に供給される水路の長さは、ほぼ30キロに迫った。
「必要な措置をするためにそうでなくても人が不足しているのに、確実でもない推測に多くの人材を使うことはできない。君の推測が正しいという保証もないし、もし間違っていたら最も重妻な時期を無駄に過ごすことになるから」
オルンの言葉も間違っていないので、マリは唇をかんだ。
(どうしよう?私に軸秘的な能力があると説明することもできないし)
長く悩んだ結果、方法がないことに気づいた彼女は、正面からぷつかることにした。
「どうかお願いします。今度一度だけ私を信じてください」
彼女はひざまずいて頭を下げる。
「・・・」
額がほとんど地面につくほど深く頭を下げると、オルンはびっくりした表情をした。
マリはその姿勢のまま切実な声で頼んだ。
「閣下のお言葉ももちろん正しいです。しかし、伝染病が全く調節されていない今、他の方法を試してみるべきだと思われます。もし調査をしてみたところ、私の推測が間違っていたら、その責任は私がすべて負うことにします!」
その言葉に、オルンは真剣な目でマリを眺める。
「責任を取るって?君はその言葉の重さを知らないのか?」
「知っています」
「知ってる?幾多の命がかかっていることだその責任を負うには君の命でも足りない。それを知って話す話なのか?」
マリは固い表情でオルンを見た。
彼は今、冗談を言っているわけではない。
そうでなくても自分を疑っている彼は、今回のことを口実に本当に自分の首を切ろうとするかもしれない。
「知っています。もし私によって事態が悪化したら責任を負います」
マリは震える心を抑えながら言った。
「・・・」
彼女の返事に、オルンはしばらく黙り込む。
(マリ、君は一体?)
率直に言って、マリの正体が実際にモリナ王女であろうとなかろうと、彼女を除去したかった。
それは皇太子のためだ。
(殿下は彼女の正体がどうであれ、彼女を自分の妻にするつもりだ。雨に降られる考えを固めた状態であることは明らかだ。それはダメだよ、絶対に)
まもなく現況のトルン2世が崩御する。
そうすれば皇太子は真の帝国の主人になる。
正体を確信することもできない彼女を殿下の妃にすることはできなかった。
(私がこんな気持ちを持っていることを明敏な彼女が知らないはすがないのに、こんな危険なお顧いをする?どうして?)
オルンは混乱していた。
今度のことはマリに不利なだけの頼みだ。
仕事をしても彼女自身が得る利得はなく、失敗時監修すべき責任は非常に大きい。
「どうしてそんなに人のために出るんだ?」
「・・・」
マリーは何とも答えることができなかった。
大した理由があるわけではない。
ただ、自分を大切にしてくれる皇太子が苦悩する姿を見たくなかったし、人々が伝染病で苦しむ姿を見たくないだけだった。
(もちろん、私に能力がなければ仕方なかっただろうけど)
手が届かないことまで乗り出そうとしたのではなかった。
世の中のすべての人を助けるというわけでもない。
しかし、手が触れるなら、能力になる線では助けを与えたかった。
(私に能力が下されたのも、自分自身のために使えと下されたのではないだろうから)
一方、マリが口を閉じていると、オルンが大きなため息をつく。
複雑な感情が入り混じったため息だった。
「とにかく駄目だ」
「閣下!?」
「本当に人手がない。必須の措置をするだけでも人材が足りないほどだ」
マリーは慌ただしくなった。
この伝染病を解決するためには、必ず水路を調査しなければならない。
他の処置はすべて無駄だった。
「ですが・・・!」
ところが、その瞬間、オルンが意外なことを言った。
「公式的にはそうだね」
「え?それはどういう意味ですか?」
「非公式には使う人材がいるということだ」
マリは彼の言葉を理解できず、面食らった。
オルンはあまり気に入らないという表情で話を続ける。
「ソビエン公爵家の世話をすべて動員すれは200人を越える数字だから、その程度なら水路を調査するのに十分だろう」
「・・・!」
マリは驚いてオルンを見た。
「閣下?どうして? 」
オルンは彼女を好まない。
ところが家門の力を動員してまで助けるなんて?
信じられなかった。
オルンはしかめっ面をする。
「君の言うことが最初から根拠がないわけではないから、できることは全部やってみなければならないのではないか。だからといって不足した人材を不確実な推測に抜くこともできないので、個人的に助けになるしかない。とにかく、私はあなたに対する個人的な感情のために、公の事を誤るようなドジではない」
その言葉にマリは大いに感謝の意を表した。
「本当にありがとうございます。ありがとうございます!」
「感謝はしている」
オルンは彼女をまっすぐ見つめる。
「その代わりに一つ条件がある」
「?」
「もし君の推測が間違っていたら、その時は君は私の言うことに一つ従わなければならない」
マリの表情がこわばった。
彼が彼女に普通のことをさせるはずがなかった。
オルンは冷たい音色で話した。
「私が何をさせようと、あなたはそのまま従うとこの瞬間誓いなさい。もし皇太子殿下が反対してもね。これがまさに私がかける条件だ」
無事にオルンを説得することに成功しましたね。
後は疫病の原因を突き止めるだけです!