こんにちは、ちゃむです。
「できるメイド様」を紹介させていただきます。
今回は72話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
特技が一つもない冴えない侍女マリ。
いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。
「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」
死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。
「万能な人になりたいです」
その日からとても神秘的な夢を見始めることに。
完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!
夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!
マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。
ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。
キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。
オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。
ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。
オスカー:第十皇子殿下。
アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。
レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。
72話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 事件後
自分の心を誓ったラエルは、ひとまずマリとアリエルを安全な場所に連れて行き安静にさせた後、直ちににレイチェルのいる兵舎に戻った。
まだ重要なことが残っていたのだ。
「で、殿下?」
兵舎に残っていた侍女たちが血に濡れた皇太子を見て目を丸くした。
驚いた人の中にはレイチェルもいる。
(なぜ皇太子がここに?)
彼女は本能的に不吉な気分に。
そしてその瞬間。
ラエルは彼女を真っ直ぐ睨みながら言った。
「あの悪女を逮捕しろ」
「・・・!」
兵舎が騒乱に陥る。
皇太子妃候補のレイチェルを逮捕?
レイチェルは当惑した表情で叫んだ。
「で、殿下?どうしてですか?」
「どうして?」
「私は何の過ちも犯していません!何か誤解があるようです!」
レイチェルは心から悔しそうに涙を浮かべて抗議する。
ラエルはその姿を見て口を開いた。
「過ちはないと?」
「はい、殿下」
「皇太子に嘘をつけば舌を切られるという帝国法を知らないようだな」
「・・・!」
レイチェルの目は冷たい言葉に震えた。
何かおかしい。
そうでなければ皇太子がこれほど強く出るはずがなかった。
「連れてこい」
彼の命令を受けた騎士たちが後ろからロープに縛られた人物を引きずってくる。
その人物を見たレイチェルの顔は死体のように青ざめた。
彼女が指名した、マリを危機に陥れた男。
逃走していた彼を騎士たちが捕まえたのだ。
「こいつを見ても嘘が言えるのか?」
「あの、あの・・・、あの、私は・・・」
顔色を見ると、男はすでにレイチェルに指示されていることを告白したようだった。
彼女は後退りする。
終わりだ。
これ以上言い逃れはできない。
皇太子は冷たく言い放つ。
「何をしている。あの悪女を早く逮捕しろ!」
すぐに騎士たちが駆けつけて彼女を乱暴に拘束した。
「ああっ!」
レイチェルはロープに縛られて地面に倒れたが、最後の瞬間まで罪を否認する。
「で、殿下。何か誤解があるようです。あの、私は・・・」
その話を聞いた瞬間、ラエルは怒りでカッとなった。
レイチェルの顔のすぐ前に鉄剣が刺さる。
「これから貴様に残された道は二つだけだ。死ぬか、さもなければ死ぬより悲惨な状況になるか」
「・・・!」
「貴様に残された時間はあまりない。その間、罪を懺悔しているといい」
そうして狩猟場での事件が終わった。
皇居、いや帝国全体が驚愕に陥る。
皇太子妃候補のデルフィナが殺人を教唆するとは!
誰もが信じられないという反応だったが、証拠があまりにもはっきりしていた。
捕らえられた男はレイチェルが自分に指示した内容を一つ一つ告白した。
レイチェルは裁判のために監獄に閉じ込められ、すぐに彼女の家門であるイーストバーン伯爵家の家主ボーイング伯爵が首都に上がってくる。
「お、お父様」
刑務所に入れられたレイチェルは父親を見て涙ぐんだ。
「ど、どうか・・・」
しかし、ボーイング伯爵の目つきは冷ややかだった。
ピシャリ!
彼の手がレイチェルの頬を殴る。
「お前はもう私の娘ではない」
「・・・!」
「今まで家門から受けた恩は死で返せ」
レイチェルの目が絶望的に。
彼女が一連のことをしたのは単に自分の栄誉のためだけではない。
まさに家門のために、西帝国ヨハネフ3世との契約を守るために起こしたものだが、冷たく捨てられたのだ。
ボーイング伯爵は自分と家門はレイチェルが犯した行為とは全く関係がないということを強調しようとするかのように、彼女に唾を吐いて捨てて、アリエルとマリに謝罪の立場を表明した。
<不慮の出来事を経験したお二人にお詫び申し上げます。今回の事件はレイチェルの単独犯行で、イーストバーン伯爵家とは関係ないことです。しかし、家門の一員が過ちを犯したところ、イーストバーン伯爵家は今回のことに対する責任で自重するようにします。また、レイチェルを家から破門します>
レイチェルとの線を冷静に引いた謝罪文。
彼女は聖杯盗難事件についても改めて調査を行われたが、その部分については断固として否定した。
「今回のことを犯したのは皇太子殿下と関連して彼女たちに嫉妬したからです。ですが、聖杯盗難と私には何の関係もありません」
殺人教唆に聖杯盗難まで罪を加えると、絶対に命を救うことができなかったため、彼女は必死だった。
やむを得ず聖杯盗難事件は証拠不十分となる。
そのような状態で裁判は行われ、皇太子が直接判決を下した。
「罪人レイチェルを無間の塔に幽閉する。彼女は一生塔から離れることはできず、誰にも会えないだろう」
「・・・!」
レイチェルは判決を聞いたときに目を震わせた。
恐れていた死刑ではない。
しかし、もしかしたら死刑よりも酷い刑罰だった。
誰もいない塔で一生を、誰にも会えず幽閉されなければならなかったからだ。
しかし、彼女が犯した罪に比べれば、重いとは言えない処罰。
レイチェルはそのようにして帝国の北にある無間の塔に幽閉された。
レイチェルの境遇も可哀想ですよね・・・。
家門のために犯した罪ですが、最終的には家門に見捨てられるという。