こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は251話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
251話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side カリン
表向きは人魚たちを歓迎したが、その後ろから聞こえてくる言葉はあまりにもゾッとした。
第三者である私さえも人間が嫌いになるほどに。
『人魚たちの足の間には何が付いているのだろうね?』
『君は魚にも欲情するのか?』
『男たちもスカートを履いていたよ。あの中に何があるのか見てみたいね』
『しかもあの王女?女なのか?私は、なんで熊が入ってくるのかと思ったよ』
通りすがりの使節団を見て嘲笑う者もいる。
気持ちとしては、彼らを皆殺しにしたかった。
「使節団を侮辱した者には罰を与えます」
セーブルもヴェリテを通じて、その場面を一緒に見聞きしていた。
私は頷いて口を開く。
「一度法律ができれば、ある程度は人魚を保護することができるでしょう。しかし、それだけで人魚たちの心を変えることができるのか心配です」
人間たちがあれほど蔑視の視線を送ることを、人魚たちが果たして知らないと思えるだろうか?
そして、それを知っていながらも、果たして私たちに協力してくれるだろうか。
時間があればゆっくり変えていくだろうが、私たちに与えられたのはたった一日だけ。
前もって準備しておいた方法があるにはあるが・・・、それでは少し足りないと思うし。
どうすれば人魚たちの心を得ることができるだろうか。
私は鏡の中で聞いた人たちの言葉をじっくりと噛み締める。
そうするうちにふとあるアイデアが浮かんだ。
「殿下、私に計画が一つ浮かんだのですが・・・」
「はい。何ですか?」
私は簡単に話すことができなかった。
いい考えだと思うが、セーブルは快く思わないかもしれない。
それでも私が知っているセーブルなら反対しても怒らないと思った。
私は躊躇いながら耳打ちする。
話を聞き終えた後、セーブルは私の予想通りとても驚いた様子だった。
余計なことを言ったかな。
私は顔色を伺って尋ねた。
「やっぱり無理ですよね?」
「いいえ、良い発想だと思います」
本当に?本当に?
ダメだと断言すると思ったのに。
セーブルは本当にそのアイデアが良いと思っているように見えた。
「時間が足りないのではないかと心配ですね。急ぎましょう」
彼の積極的な態度に戸惑い、気を引き締める。
セーブルが言ったように、晩餐会の時間まであまり残っていない。
ギリギリで準備したらどうなるの!
私はセーブルに向かって頷いて席を立つ。
グンヒルド王女がナディアを連れてすぐ帰還すると言った時、大臣たちの反応は大きく二つに分かれた。
反対派は歓声を上げ、賛成派は遺憾を禁じ得なかった。
そして珍しく両方の反応を見せた人がいたが、まさにストーク公爵だ。
「魚たちめ、もう帰るなんて!」
彼は人魚が嫌いだった。
ストーク公爵の目に映る人魚は、ただ奇怪で滑稽な生き物だった。
彼らが早く退却してくれるのは嬉しいことだったが、アビゲールを連れて行かなければならない。
ストーク公爵は彼女を連れて行かないのではないかと心配していたのだ。
「彼らは必ずアビゲールを連れて行かなければならないのに」
ストーク公爵は部屋の中を歩きながら、その言葉だけを呟いていた。
カリンは、そのような父親の姿を大人しく眺めているだけ。
「カリン、お前もいい考えを出してみろ」
「はい、お父様」
口ではそう言うが、カリンにとっては良かった。
ナディアがこのままアトランシアに戻ることになれば、恋敵が一人減るわけなのだから。
だから、この件に介入するつもりはない。
むしろナディアが帰るという考えで気分が吹き飛ばされそうだった。
「とりあえず、お前はナディア王女にずっとくっついているんだ。彼女がアビゲール王妃を諦めないように、そばで風を吹き込んでくれ」
「はい、お父様」
「じゃあ、早く王女のところに行くんだ」
カリンは自分だけを信じてというようにニッコリ笑い、ストーク公爵の個室を出る。
出ていく途中でも深いため息が背後から聞こえてきた。
「ついに帰るんだ。本当に良かった」
ナディアが出ていくという知らせに歌でも歌いながら宮殿を走り回りたかった。
すぐ帰るように振る舞ったのに、もう一日滞在することになったのは残念だけど、その程度なら我慢できる。
鼻歌を堪えながらナディアの部屋に向かう。
軽くノックする手の動きは軽快だった。
「ナディア様、カリンです」
「ええ、入ってちょうだい」
内心ナディアがいないと思っていたが、いつの間にか帰ってきたようだ。
中に入ると、ナディアはソファに死体のように垂れ下がっていた。
こんなに元気がなさそうなナディアは初めてだったので、カリンはビックリする。
いつも図々しく活気に満ちた女性だからなおさらだ。
人魚を馬鹿にした貴族たちには厳しい罰を!
アビゲールの提案が気になりますね。
彼女の得意な衣服関連でしょうか?