こんにちは、ちゃむです。
「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。
今回は125話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
125話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 休憩室での再会③
それを直感したのはウッドだけではなかった。
クリードもウッドの態度を見て、彼の心境に変化が生じたことに気づく。
「あえて・・・」
自分が犯したことは覚えてもいないようで、腹立たしいほど厚かましいものだった。
「やっばりそのまま殺してしまおうか?」
エルキンは彼の胃がむかむかしているときに現れた。
「大公!いったいどういうことなんだ・・・」
エルキンは突然先に走り出したクリードの後をついて、困惑した表情で休憩室に着いた。
そしてウッドを見つけると、彼の表情が冷ややかになる。
「令息はどうして女性が一人でいるバルコニーに来たんだ?」
エルキンの視線が床に転がるワインの瓶に触れた。
「それも酒に酔ったまま」
ナビアを守るように立ったクリード、寝転がる酒瓶、頬を殴られたウッド。
状況があまりにもはっきりしていた。
「まさか、私の姪を辱めようとしたのか!」
普段、穏健極まりないエルキンが怒ると、印象が完全に違って見えるほどだ。
「いいえ、これは・・・!」
「黙れ。私はこの事態を絶対に乗り越えることができないね」
エルキンはクリードに言った。
「大公殿下、ナビアをお願いします」
「叔父さん・・・」
「心配しないで、ナビア。叔父さんが全部処理しよう」
エルキンはさっきの言葉が虚言ではないかのように後ろを振り向いて言った。
「皇帝陛下に謁見すべきだ!」
ナビアは驚いた目でエルキンが見つめる方向に首を回す。
「ボナード宰相!」
首相の隣にはデイジー・ボナード夫人がいた。
ボナード侯爵夫人がナビアを見て目を見開いた顔をしかめた。
ナビアは小さくそら笑いする。
(叔父さんが何かが起こったと思って、すぐに宰相を連れてこられたんだ)
そしてボナード夫人はナビアが大好きだった。
パッカーが見つからずに困っていた日、リカルドを彼女に送ったのがナビアの判断だと知った瞬間から今までずっと。
そのような縁のおかげで、ボナード侯爵家とは以前から密かに同盟を結んでいた状態だ。
宰相が近づき、冷ややかな声で話す。
「もう下のものを注文しておきました、侯爵、今日みたいに嬉しい日にこんなかんばしくないことだなんて・・・」
ボナード夫人がさっと手伝う。
「公女がどんなに怖かったのだろう!酒に酔った男が武力を前面に出して近づくのは一生のトラウマになるようなことです」
ウッドはこの状況で下手に口を開けば悪いことを見ることができる年齢になっていた。
彼は静かに怒りを抑え、この知らせを聞いた父親が来るのを待つ。
彼の判断は正確だった。
「アグニスを迫害しようといろいろな手を使っているな!」
消息を聞いたニカンが急いで休憩室に入ってきて厳しく怒鳴りつけたのだ。
「ちょうどよくいらっしゃいました、アグニス公爵。あなたの息子が私の姪に犯したこの暴力的な無礼を追及しようとしていたところだった!」
「暴力だなんて、言葉を慎め!」
ニカンはいい人のように振る舞うために笑顔を捨て、虎のような勢いを見せる。
クリードはナビアとこの醜い争いから逃れようとした。
「宰相!大変なことになりました!」
ボナード宰相が送った侍従が真っ青になった顔で息を切らして走ってきた。
宴会場で起きる大変なことは、酒に酔った人たちに振り回されることだけを除けば、珍しいことではない。
その程度のことで侍従がこのように思索されることもないはずだ。
ナビアの目は冷たくなった。
(まさか皇帝の安危に手を出したのではないだろう?)
皇帝はナビアが22歳まで病気一つなく健康な人だった。
そんな人がある瞬間から健康がだんだん以前より悪くなってという噂が聞こえてきた。
「どうしたの?」
宰相が聞き、侍従が答える。
「皇帝陛下が宴会場で倒れました!」
「なんと!陛下がどうして倒れたというのだ!」
「早く行ってみなければなりません。今宴会は,中断され、騎士たちが陣取っています」
皇帝の安危に問題が生じて無防備になった状況だ。
ある種の危険がさらに発生する可能性もあるので、騎士たちが皇帝の周辺を囲んで彼を守っているという意味だった。
それだけ状況が悪いという意味でもある。
ボナード宰相が非常に困った表情で休憩室で対峙中だった彼らを見回した。
いずれにせよ、皇帝の安危が何より最も重要なことだ。
(もし陛下が間違えば、皇帝が変わることになる)
まさに一触即発の状況だった。
「この件は後で処理して、すぐには皇帝陛下のところに行ってみます。私は今行くつもりですが、皆さんはどうするつもりですか?」
宰相の質問にエルキンとニカンは冷ややかな表情でお互いを見る。
エルキンはまず口を開いた。
「とりあえず次に行きましょう。陛下の安危が優先だから。しかし、今日のことは絶対に座覗しません」
「はあ、誰が言うの?私の息子の顔がこうなったのに!陛下の安危に問題が生じ、私のこのまま伏せておくのだと思ってください!」
2人が声を荒げると、宰相は首を横に振り、妻と休憩室を先に出た。
「こっちへ来い、ウッド!」
ニカンは息子の世話をすると、突然ナビアをさっと睨んだ。
「君が実の親を探して贅沢に暮らせるようになったことが、全て私が取り立ててあげたおかげであることを忘れてはならない」
「もちろん忘れていませんよ、公爵様」
あなたが私にしたことをどうやって忘れましょうか?
絶対忘れたくないです。
一生記憶します。
(そのように私の心が少しも鈍くならないまま、あなたがそんなに愛するアグニスがどれほどつまらない家門になるのかを、両目をはっきりと開けて見させるつもりだから)
ニカンは依然として従順でおとなしい態度のナビアを見て眉間にしわを寄せた。
(あの子が本当にファミリアの主人だというのか?)
実際、ニカンは彼女が彼女の呼びかけに一度も応じなかったことに大人たちの介入があったと推測している。
ラルクは何度も見たことがないのに、その性質がどれほどすごい人間なのか如実に感じてみたからだ。
(・・・とにかく今の状況は明らかに私にとって・・・)
ニカンは皇太子の冊封を推進する名分ができたという事実に内心快哉を叫んでいた。
(アレス皇子が皇太子になろうが、あるいは皇帝になろうが、ヴィヴィアンが皇后の上に上がることになるだろう)
国婚を捧げることは非常に大きな行事だ。
その間、アレスがナビアに触れる前に、ニカンが先に先手を打つつもりだった。
ニカンはかすかに微笑んで、ウッドを連れてゆっくりと休憩室を出ていく。
ナビアは彼の表情から考えをじっと読み上げた。
彼は依然としてナビアが洗脳され、アグニスに友好的だと勘違いしている。
その忌まわしい信頼が壊れる日も遠くない。
(今すぐは私たちも後継者争いを準備しなければならない時だ)
「皇帝が無事であっても皇太子の冊封の話は必ず出てくるでしょう。叔父はさんは、すぐにモニカ皇女を支持する勢力に対応を準備するように言ってください」
エルキンがそうすると言って先に休憩室を出て、クリードも彼の後を追ってナビアを連れて出ようとした時だった。
ガチャっ!
ナビアが一歩先にドアに鍵をかける。
「・・・お姉さん?」
クリードはしばらく状況が理解できず、不思議そうに彼女を呼んだ。
ナビアは施錠されたドアに背を向けてクリードを見た。
雰囲気がおかしかった。
やがて、ナビアは唇を開く。
「私にキスをして、クリード」
皇帝の突然の異変。
アレスが関係しているのでしょうか?
そして、最後のナビアの言葉の意味は?