こんにちは、ちゃむです。
「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。
今回は124話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
124話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 休憩室での再会②
「あり得ない」
「お兄さん、あなたの身の振り方でもちゃんとしなさい。そんな頭でどうやって一家の首長を引き受けることができるの?」
ウッドは私のことを何も知らない等身扱いする言葉さえ聞こえなかった。
頭が停止する感じだった。
「・・・ナビア・エセルレッド」
ナビアは何の興味もない無邪気な表情で彼を見る。
「おれは喧嘩をしようとしたんじゃないんだ」
「通りかかった犬がよく笑う」
「あなたは、しきりに・・・!はあ、違う。違うって。うんざりする口喧嘩はやめて。どうせ私たちはお互いに一生顔を合わせて生きなければならない関係だ。帝国にわずか3人しかいない公爵家の直系だから」
「一生・・・」
ナビアはまるで全く考えたことのない話のように瞬きをした。
「そして私と仲良くしたほうがあなたにもいいと思うけど?それくらいの魔力石の充電。どうせ物量では私たちも絶対負けないから」
ナビアは首を斜めに傾ける。
ウッドは一瞬ぎくりとした。
彼女の行動の一つ一つを意識しすぎた。
「それで言いたいことは正確に何?私があなたと仲良くすることが本当に可能だと思う?』
そんなことができるはずがないじゃない。
ナビアが情けないというように見つめると、ウッドはかっとなった。
「・・・不可能なことは何?」
彼らの仲が単純な敵同士で表現するのも難しいほど悪いということは彼も認めていた。
しかし、すべて過去のことだ。
幼いころの争いだった。
だからもう大人になったらちょっと忘れてもいいんじゃない?
ウッドはナビアの頬に触れる。
「何やってるの?」
「私たちが親しいほうがどれだけ大きな利盆を生むか考えてみて」
「何をしているの?」
ナビアはすっかり沈んだ表情で彼の手を打とうとしたが、ウッドの手は男だからといって押されなかった。
魔力の吸収は、どうせ試みても意味がないほど遅く、開始もしなかった。
それが後悔した。
(クリードはいつ頃来るの?)
ウッドの目つきがおかしい。
頬を撫でる手はもっとおかしかった。
うんざりするほど酷い考えが頭をよぎる。
「どうかしてるわ」
険悪な言葉がおのずと飛び出した。
そうするしかなかった。
サラを見る時の表情と目つきが自分に向いていたから!
「手を離して」
「ナビア」
「黙れ」
「感情的になるな。私と結婚するのがあなたにも・・・」
「あなたが気が狂わないなら、あえて私に結婚を言うの?」
ナビアは怒りで体が震える。
むしろウッドが自分を虫と呼んで卑しいと蔑覗した方が良かった。
殺すように嫌がって憎むのが当然だった。
彼はそうすべきだった。
あえて、手のひらを返すように自分に恋心を抱くのはありえないことだ。
下品で感情的で我儘なウッドだとしても、これは絶対にありえないことだった!
(あなたがあえて!)
ウッドはこの渦中にもナビアが怒りを表わす姿に息が詰まった。
(何を・・・。本当に、私がおかしくなったのか)
この瞬間さえも、ナビアは言葉にならないほど綺麗だった。
このように美しい人が存在することが可能なことなのか疑わしいほどだ。
この女性の名前がかつてナビア・アグニスだった時代があった。
ナビア・アグニスって・・・。
その悦惚とした語感にウッドは崩れた表情で叫んだ。
「私も混乱しているんだ!」
ナビアは歯ぎしりができず、向こう見ずにすねを蹴った。
「うっ!」
「嫌な奴。二度と私の前に現れない方がいいわ」
「おい!」
ナビアは無邪気に振り返る。
この席に少しもいたくなかった。
怒りですっかり狂ってしまい、何でもやらかしそうだった。
ウッドはすねをつかみ、眉間にしわを寄せ、びっくりしてナビアを掴んだ。
「このまま行くの?」
「放して」
「ちょっと待って・・・!」
.
そのとき大きな手が飛び出し、ウッドの腕を握りしめ、上にひねり上げる。
続いて、頬に拳が突き刺さった。
パッ!
「ああっ!」
上体が後ろに曲がるほど強い力。
片方の腕が依然として怪物のような力に捕らわれていて、床に倒れることもできなかった。
「誰が・・・!」
ウッドは別の自由な腕を上げて自分の顔を塞ぎながら大声を出して立ち止まる。
自分を殺すように睨む真っ青な視線と出会った瞬間、背筋に鳥肌が立った。
「大、大公・・・」
クリードは理性の半分を失った表情で再び拳を持ち上げた。
今回は顔の骨をすべて砕いてしまうつもりだった。
黒い革の手袋がびったりとかみ合っている音がひときわゾッとした。
「殿下!」
ナビアは急な状況で少し魂が抜けてから急いでクリードの裾をつかんだ。
クリードはこぶしを上げたままびくぴくと動く。
(お姉さんが怖がるかもしれない)
彼は戦場でとてつもない数の人間を殺して戻ってきたところだった。
そのため、残酷な暴力性が依然として強く残っている。
クリードは握り締めた手を下ろし、冷たく追及した。
「・・・アグニス令息、このような行動が醜聞を作り出すことができるという事実を知らないはずがないが?」
爵位のあるクリードは貴族の子弟に協力する必要はなかった。
彼はかなり高圧的な態度で敵国の捕虜にするようにウッドに接する。
「クウッ・・・こ、これを離してください!」
ウッドは赤熱した顔で怒鳴った。
しかし、クリードは手放すどころか、折れそうにもっとぎゅっと握った。
「私の話に答えないつもりか?」
「大公殿下」
ナビアは、このままでは本当に腕を折る勢いのクリードを引き止めるように呼んだ。
「大丈夫ですか、お嬢さん?」
「はい。ですから、あまり手を加える必要はないと思います」
ナビアは腹が立つこととは別に、皇室の宴会で騒ぎ立てるのは良くないので、この辺でいいというふうに目配せした。
(すでに頬があんなに腫れて唇も裂けているのを見ると、静かに過ごすことは難しくなったが)
クリードはナビアの言葉に従って簡単に手の中の力を解く。
ウッドは解放された腕を抱きかかえるように握りしめながら後ずさりした。
そんなくせに怒りを抑えられないようなのか、激しくこれを露わにした。
「いくら大公でも私にこんなに無礼であってはいけません!」
「私がどうしてそうしてはいけないの?」
クリードはウッドにあまり我慢するつもりはなかったので、今にも首をひねってしまいそうに彼の方に歩み寄りながら言った。
「本当にそうしてはいけないのか、どこか試してみようか?」
ウッドは自尊心を踏みにじられてひどく動揺したが、身動きが取れなかった。
怖かった。
クリードが吐き出す気運は、数多くの人間を殺してみた者の殺気だった。
「クリード」
ナビアはクリードの腕をつかんで自分の方に引き寄せる。
「こっちに来て」
クリードは殺伐と光っていた目を解きながら、まるでおとなしい羊でもできたかのようにナビアの手に応えた。
そうすれば称賛の手でも受けることができる野良犬のようだった。
ウッドはクリードの目つきが急変するのを見て、一気に直感する。
(あいつ・・・)
ナビアが好きなんだね。
美しくなったナビアに一目惚れしたウッド。
それはクリードが許さないですよね。