こんにちは、ちゃむです。
「夫の言うとおりに愛人を作った」を紹介させていただきます。
今回は48話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
48話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- かくれんぼ
食材を確認していたマクシオンが、怪謗な表情で自分の前に立った2人を交互に見た。
エドワードは平気な顔で口を開く。
「今日の当番が君だと聞いたよ。手伝いに来た」
「駄目です」
マクシオンの答えは断固としていた。
「仕事が少し残っていると思うけど?」
「そんな問題ではありません。」
彼はこわばった顔で話し続ける。
「エドワード様、手で食材を洗ったり、下ごしらえをしたことはありますか?」
「私の記憶ではない」
「ところで、私がお二人にこれを任せるわけにはいきません」
マクシオンが当たり前のように言うと、ルイーゼが怪謗な顔で尋ねた。
「マクシオン、どうして私には聞かないの?私一人で長く生きてきたから、今はそういうのが上手なの」
マクシオンは驚いた顔をした。
「・・・ルイーゼ。私はあなたの手に水をつけないことにしたんだ」
「なんで?」
「先生が、あなたは残念ながら本人に似ていて、料理と関連したオ能は受け取っていないようだとおっしゃったのだ」
「それはそうだけど。それでも洗うのは上手だけど」
「それはもう終わったと思う。下ごしらえを上手くする自信ある?」
「どうすればいいの?包丁は上手よ。りんごやじゃがいもやにんじんなどもよく切るし」
「それらは今夜の夕食には使われない」
「残念ね」
ルイーゼは弱気な顔をした。
彼女を見ていたエドワードはそっと口角を曲がってルイーゼに向かって言った。
「じゃあ、私と時間を過ごせばいいんだよ。今、ルイーゼさんが必ず必要なことがあります」
「ああ、そうですね。いいですよ」
彼女は笑顔でうなずいた。
いずれにせよ、一人の役割を果たせる他の仕事があるとは嬉しかった。
「じゃ、私たちはちょっと失礼するから、後のことをお願い」
「・・・はい」
マクシオンは無言の顔でうなずいた。
彼は遠ざかる二人の後ろ姿を長い間眺めた。
確かに彼らを送ったのは彼だが、なぜかここに一人残されたようだ。
「逃げて隠れろって?」
「はい」
エドワードがルイーゼに提案したのは、ほかでもないかくれんぼだった。
他の人はみんな一生懸命働いているのに、堂々と遊ぶなんて。
ルイーゼが本当に放蕩者でもあるかのようにエドワードを信用できないという表情で見た。
「必要なことだと聞いて期待したのですが」
「必ず必要なことだからです。100秒間隠れる時間を持って、私がルイーゼさんを以後3分以内に見つけられなかったら、終わらせることにしましょう」
「これが本当に必ず必要なことですって?」
「こんな森では道に迷うことが多いんだ道に迷った団員を探すのは私の役目です。たまに森によっては距離感を計算するのが難しいこともあり、新しい森に入るたびに一人ずつ必ずこの役割を任せて空間を把握する仕事をしています」
「エドワードが捜索するって?それでは足跡や折れた枝を見て方向を探すやり方ですか?そんなことなら私も助けることができます」
ルイーゼの瞳に興味が湧いた。
「残念ながら、そのように追跡する方法は、他の騎士の方が優れています。私は便法を使います」
「便法といえば・・・あ!」
ルイーゼは首にかけたネックレスを握った。
彼がプレゼントしたルビ一色の魔法石のペンダントが彼女の手のひらに置かれる。
「これみたいですね」
「はい」
「いいですよ。やります。ところで、私があまりにも遠くに逃げてエドワードが見つけられなかったらどうしましょう?」
「ルイーゼさんが帝国内にいるなら、見つけることができるでしょう。それでは100秒後に探すので隠れてください」
「はい」
ルイーゼが答えた後、森の中に向かう。
森で生まれ育った人らしく、彼女はすぐに彼の視界から外れた。
エドワードは腕の中から時計を取り出して笑う。
彼女とこのように鬼ごっこをしていると、この瞬間だけは出征がいたずらのように感じられた。
「平凡な森のようだね」
ペリルスのように古い森はマナを抱いていたものだった。
そのような森に入ると、いくら彼が作った魔法石だとしても、他のマナの影響を受けてまともに作動できないはずだ。
ここはペリルス森よりはるかにマナの量が少なくて位匿を把握しやすかった。
エドワードは100秒後にかすかに笑った。
ルイーゼは本当に彼を完全に信じることにしたのか、その間に遠くへ行った。
彼はわざともう少し時間が経ってからやっと指を弾く。
彼の立っていた席はあっという間に空になった。
エドワードが再び現れたのは、背の高い針葉樹が生い茂った森の片隅。
彼は大きな木の胴体の横に頭をもたげた。
彼の黒髪は上半身に沿って斜めに垂れ下がっていた。
「ルイーゼさん」
木の根元に腰かけて息を整えていたルイーゼが、ぎょっとして音が間こえた方向を見上げる。
「なんてことだ」
「ここにいましたね」
「もう見つけたんですか?気配を全く感じませんでした。本当に魔法のようですね」
「よく言われます」
「今度はもっとよく隠れてみます」
「いいですね」
かくれんぼは続いた。
エドワードは、ルイーゼが適当に彼の能力が魔法だと確信することが曖昧なほどの時間間隔でルイーゼを探し回る。
どんなに一生懸命隠れてもあっという間に彼女を見つける彼の実力にルイーゼは安心する一方、腹が立った。
5番目に隠れた時だ。
彼がルイーゼを上手に捜し出したように、ルイーゼも彼が現れる場所をすぐに把握できるようになった。
「エドワードが現れる直前にバラの香りが先にする」
ということは、香りがする方向に彼がいるという意味だ。
6回目に気づいたことを確認し、ついに7回目の鬼ごっこが始まる。
ルイーゼは木に背を向け、息を殺してバラの香りが漂うのを待った。
どれくらい経っただろうか。
ルイーゼは素早く右に向きを変え、香りのよい方向にぴょんと走った。
「驚いた・・・!」
エドワードの目は彼女の意図通りに驚いたように大きく開いた。
問題があるとすれば、2人が近すぎるということだ。
ルイーゼがエドワードの上に抱かれるように飛び上がった状況だった。
エドワードがそのままルイーゼを抱きしめたまま後ろに倒れる。
幸い彼のすぐ後ろに大きな木があって床に横になることは免れた。
パッ。
彼の体は木に激しくぶつかった。
エドワードは右手で彼女の肩を包み、左手で木の根っこをつかんだ。
彼は木の柱にもたれかかり、驚いた顔でルイーゼを見る。
「大丈夫ですか?」
「あ、はい。大丈夫です。エドワードは?」
「いろんな意味で後頭部がひりひりしますね」
「あらまあ、頭にこぶができたんじゃないですか? .音が尋常ではありませんでした。ごめんなさい」
「それほど強くは打たなかったんです」
「一度見せてください」
ルイーゼは太ももに座り込んで手を伸ばして後頭部をたとった。
彼女の指が綺麗な髪の間を素早く動かす。
「大丈夫そうだけど・・・」
「あの、ルイーゼさん」
「え?」
彼の後頭部を確認していた彼女は視線をそらしてエドワードを見つめた。
2組の瞳が近くで合う。
ルイーゼが唯一作れる料理が気になります。
唐突に始まった鬼ごっこ。
流石に魔法は反則ですね。