夫の言うとおりに愛人を作った

夫の言うとおりに愛人を作った【51話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「夫の言うとおりに愛人を作った」を紹介させていただきます。

今回は51をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【夫の言うとおりに愛人を作った】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「夫の言うとおりに愛人を作った」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

51話 ネタバレ

夫の言うとおりに愛人を作った【50話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「夫の言うとおりに愛人を作った」を紹介させていただきます。 今回は50話をまとめま...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 呪い

森の空に青い光が薄暗く舞い降りる頃になると、団員たちが一人二人と目を覚ます。

ルイーゼはむくんだ顔で目を開けた。

前日、歩哨に立っていつもより遅く寝た上、夜遅くまでマシュマロにヘンドリック式ノンアルコール類似の黒ビールを飲んだためだ。

彼女が兵舎を出るやいなや、ちょうど近くにいたエドワードが目が覚めたという信じられないような素敵な顔で彼女に挨拶をする。

「ルイーゼさん、おはようございます」

「ああ、はい。エドワードも」

「どうしてそんなに顔を隠しているのですか?」

エドワードは不思議そうに尋ねた。

顔を覆った指をV字型に、むしろ片目でエドワードの状態を確認したルイーゼがため息をつく。

あくびをしながら彼らのそばに近づいてきたヘンドリックが代わりに答えた。

「殿下のような人間味のない絶世の美男は、どんな気持ちなのか理解できないでしょう。あはは!」

「まあ、美しいものにすると、ルイーゼさんのほうがいいんじゃないか」

気持ちよく曲がった赤い目が再びルイーゼに向かった。

彼女はいつの間にか顔を覆った手の甲まで赤く熱くなっていた。

「ははは!それもそうですね」

「2人ともからかうならやめてください」

手のひらの間から不満な声が漏れる。

「冗談じゃないんですけど」

エドワードが優しく微笑んで答えた時だった。

「大変、大変です!」

ロビンが大騒ぎしながら彼らの方へ走ってきた。

「どうしたの?」

エドワードの質問に彼は泣きべそをかいて口を開いた。

「副団長が目を覚ましません!」

「大したことじゃないよ。久しぶりのキャンプで疲れたようだね」

ヘンドリックが不機嫌そうな顔で話すと、ロビンは息を切らして叫んだ。

「私がセラピストなのに、ただ眠っていることも見分けがつきませんか?」

「できないこともある」

その後、無表情な顔のエイブンが彼らに向かって歩いてきた。

「目が覚めないのが正しいです。黒魔法が原因のようですね」

その時になってようやくみんなの表情が固まった。

エドワードは口を開いた。

「夜の間に他の気配はなかったが」

「私たちが魔法の領域に入ってきたことで起こったことだと思います。近くで魔法の増幅に使われたとみられる魔法石を発見しました」

エイヴンはエドワードに黒い魔法の石を渡す。

隣でその姿を見守っていたヘンドリックが舌打ちをした。

「ひどいね。本来の色が何だったのか分からないくらいここまで黒く染まったのは初めて見ます!」

「もともと黒なんじゃないんですか?」

ルイーゼが不思議そうな顔で尋ねると、エドワードが答えた。

「魔法石はもともと作り手本来のマナの色を帯びています。自然のマナは絶対に黒にはなれません。黒魔法で無理矢理活性化した場合のみ、このように黒に染まります」

「じゃあ、これを全部見つけてなくしたら魔法が解除されるんですか?」

「魔法は解除されますが、すでに魔法にかかった人は条件が崩れるまでは抜け出せません。黒魔法は呪いと似ているからです。電子のマナを必要としない代わりに、それに相応する対価と条件を必要とします。使用者が死んでも、彼のマナで行ったことではないので、魔法は解けません」

「呪い・・・」

ルイーゼが真剣な顔で口ずさんでると、エイヴンが口を開いた。

「・・・その代わり条件が狂うとすぐに解けるので心配しなくてもいいです」

「お前がどうして優しくするの?」

「・・・」

エイヴンはヘンドリックの質問に耳を貸さないふりをした。

「エイブンの言葉通り、黒魔法は原因さえ分かれば条件を把握しやすく、解決策もまたすぐに見つけられる方です。森にある魔法石は私が見つけて破壊するから、エイヴン、君は原因について調べてみなさい。ヘンドリックは他の団員たちの朝の訓練を手伝ってくれ」

「はい」

「はい!」

「ルイーゼさんはロビンと一緒にマキシオンを見てくれますか?」

「はい、そうします」

彼女は心配そうな顔でうなずいた。

 



 

マクシオンはいくらゆすっても目を覚まさなかった。

すぐに作業を終えたエドワードがマクシオンの兵舎に戻る時まで、彼の状態は変わっていなかった。

「ずっとここに放置することはできないから、私の兵舎に移す。そこにはベッドでもあるから」

「ベッドは私の兵舎にもあります。そういえば、みんなにあるわけではないようですね」

ロビンはルイーゼがいらいらするとぶつぶつとつぶやいた。

「大丈夫です。ルイーゼさんが床で寝ると、それがもっと気になるので、満場一致で追加購入したものですから。そもそもお二人がどうして同じ兵舎を使わないのか気にはなるんですけれども」

「うん」

「え?」

エドワードとルイーゼは同時に反応した。

「確かに。同じ兵舎を使うのはそれなりに気になりますね。私たちが」

「ロビン」

「はい。私がまた失言を犯しました。でも、別のベッドをお使いになっても、兵舎は一つにまとめたほうがいいと思います。もともと2人1組で使っていたところで、ルイーゼちゃんは殿下の恋人でもありますからね。元々二人が一緒に兵舎を使うのも事故を未然に防ぐためではないですか。セラピストは皆の安全を優先しなければならないですから」

「まあ、それはそうだが」

エドワードの視線はルイーゼに向けられた。

彼女は困った顔で彼と向き合う。

「副団長も私と同じ兵舎を使わなかったら、ずっと後に気が付いたはずです。早く発見したからといって解決できる問題でもなかったですが」

「わかった。君の意見は考えてみることにしよう」

「ありがとうございます」

「・・・はい?」

ルイーゼは信じられない顔でエドワードに抗議の目を向ける。

彼の口元が柔らかな互選を描いた。

「もちろん兵隊一つが駄目になるという、万一の事態が起きたらね。わざわざ兵舎をもう一つ準備したが、あえて合わせる必要はないのではないか」

「聞かないということですね」

「ルイーゼ嬢の兵舎は私が毎朝確認するから、あまり心配しないで。私は君たちが目を光らせて守ろうとしているから大丈夫だろう」

「いくら私たちが守っても、この前の出征の最後の日には、どうしても逃げられて、怪我をされたような気が・・・!」

声を荒げようとしたロビンはエドワードと目を合わせた。

暗く沈んだ赤い目にいつの間にか笑いが消えていた。

ロビンはあっという間に話し続ける。

「・・・でもまあ、それは昔のことで主君がですから。心配になるのは当然です」

「その気持ちはいつもありがたく思っている」

エドワードの顔はいつものように戻ってきた。

ロビンはため息をついて、マクシオンの方に視線を移す。

「ところで、副団長を起こす方法がですね。黒魔法の原因を見つけるまで、あれこれ試してみようと思うのですが、振るだけでは弱いようで、一度強い物理的衝撃を与えてみたいのですが。たとえば頬を叩いてみたり」

「お前、今俺に部下の頬を叩けというのか?」

「だからといって、私が下克上をするわけにはいかないじゃないですか。ヘンドリックぐらいだったら打ってみたと思うけど」

「それもそうだね」

エドワードとロビンの視線が自然にその野原の真ん中に立っているルイーゼに向かう。

「私はルイーゼさんがこの仕事の最高の適任者だと思います。そうですよね、殿下?」

「ルイーゼ嬢の意思を第一に考えるだろうが、同感だ」

両目を丸くしていたルイーゼは、マクシオンと彼らを交互に見た。

さすがに彼女なら気軽にマクシオンの頬を打てそうだ。

「それでは私が一度やってみます」

ルイーゼは決然とした顔でうなずいて袖をまくり上げた。

 



 

びしゃり。

「マクシオン、起きて」

胸ぐらを掴んで振って、また。

パチン、パチン、パチン!

「はあ、はあ・・・。簡単じゃないですね」

ルイーゼは額にできた汗を手の甲で拭いながらつぶやいた。

マクシオンの頬の状態を確認したロビンの顔から血の気が引いている。

「これくらいでいいと思います。もっとしたら他の治療を兼ねなければならないようですから。刺激は解決策ではないようですが。持続的な剌激が必要かもしれないので、時々打ってみるのは大丈夫ですが、あまり強く叩かないでください」

「はい、そうします」

「ルイーゼちゃんに間違ってもビンタさななかったことをありがたく思わなければなりませんね」

腫れぼったいマクシオンの頬を見て、エドワードは困った顔でつぶやいた。

起きないマクシオンをめぐって団員たちは悩んだ末、荷車に空間を作って彼を押し込むようにして移動することを選んだ。

彼は翌日も死んだように眠ったまま目を覚まさなかった。

「マクシオン、しっかりして」

移動を止めてキャンプ場の準備をしている間、ルイーゼは慎重に荷車に乗り込み、彼の頬をぴちゃぴちゃと叩いた。

「反応はありますか?」

「ありません」

「大変ですね」

「もう少し強く叩いてみましょうか?」

「そしたらロビンを呼ぶことになると思います」

「確かに。今もちょっと赤いですね。それにしても昨日と今日、マキシオンでもバラの香りがするようです。私以外、みんな香水を使っているんじゃないですよね?」

ルイーゼはふにゃふにゃと荷車から降りてきた。

エドワードは穏やかに微笑み、平然とした声で答える。

「まさか。それより、ルイーゼさん、ご覧のとおりマクシオンがあんな状態で森を抜け次第、セルベニアの領地アイレンに立ち寄ることになりそうです。マキシオンの状態を好転させる方案を見つけるまで、数日はそこで過ごすことになるのではないかと思います。ちょうど私たちが向かうところがセルベニアの城がある場所とも近いので、セルベニア側に助けを求めるつもりです」

「ということは・・・」

「そこの領主と会えるでしょう。懐抱を解くようにしましょう」

「ありがとう」

ルイーゼはにこっと笑って話し続けた。

「今のところは、マキシオンの方が心配ではありますが。あんなにぐっすり眠っている姿は久しぶりに見ますね。何か面白い夢でも見ているのでしょうか?」

「そうですね。せっかく寝たついでに、いい夢を見ていてほしいです」

エドワードは心の知れない顔でマキシオンを見つめる。

ルイーゼは静かにうなずいた。

「今日がキャンプ最終日だから、明日には領地に到着しますね」

「はい」

「ところでエドワードは最近よく寝るんですか?どんなに早起きしてもエドワードより早く起きることはできないようです」

「ルイーゼさんによく見せるために、きちんとした姿を維持しようと努力する方です」

「エドワードは十分に私によく見せています。もうマクシオンに劣らず楽で良い友逹だと思っていますよ。ハンサムな顔は適応がよくできないですが・・・」

「・・・もっと努力しなければならないのに」

ぎこちなく視線を下げようとするルイーゼを見て、エドワードが低い声で詠んだ。

 



 

マクシオンの呪いは解けるのでしょうか?

雰囲気は悪くありませんが、早く解決方法が見つかるといいですね。

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