こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
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348話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 結婚式②
な、何これ?
一体何が起きているの?
私は混乱しながらも、その場の雰囲気に飲まれていた。
隣にいたベリテがくすくす笑いながら私を横目で見ていた。
「ちょっと、贈り物は後で渡すように言っておきなさい。私たちの義母はお忙しいの。」
「わ、わかりました、オベロン王子。ええと、えっと……王妃様、どうぞご無事で……!」
妖精たちはあわただしく姿を消し、使節たちも視線を泳がせながら静かに後退していった。
去っていく彼らから聞こえた声が耳に入った。
「王妃様が私の贈り物を受け取ってくださった!」
「私を見つめて微笑んでくださったんだ!」
「違うよ、私に微笑みをくださったんだよ!」
私は横に積まれた贈り物をじっと見つめた。
いつの間にか小さな岩ほどの箱が山のように積み上がっていた。
誰が見ても、まるで私の結婚式のようだ。
理由もわからない贈り物の山を前に、私は思わず独り言を漏らした。
「なぜ私に贈り物を……?」
私の言葉を聞いたベリテはくすくすと笑い、その笑みを浮かべたまま当然だというように言った。
「それは義母様が好きだからだよ。あの人たちはみんな義母様のファンなんだ。」
ファン?
いや、まさか。あの人たちが私のファンクラブだったなんて話?
ベリテの言葉を聞いて、さらに理解が追いつかなかった。
「私を好きだって?なぜ?」
「まあ、いろいろ理由はあるだろうけど、義母様が自信に満ちた装いで有名だからとか、魔力に惹きつけられるからとかね。異種族もまるで魔道具のような強い魔力を持つ人に本能的に惹かれるものだよ。」
「ああ、そういうことだったのか。でも……。」
自分の外見を見て好きになるわけがないと分かっていたので、少し呆れたようにため息をついた。
紫の魔力が現れてから魔力の量も随分と増えたからだ。
ベリテはそんな私をじっと見つめたあと、少し笑って言った。
「「外見のせいで好きになるなんてことはないと思うけど」、そう思ってるんじゃない?」
「どうしてわかったの?」
魔法で私の心の中まで読んだの?
そんな混乱の中、ベリテが巾着袋から何かを取り出した。
「義母様の気持ちを知りたければ、これを使ってみてください。さあ、これを見て。」
ベリテが差し出したのは、小さな懐中時計のようなものだったが、蓋を開けると中には鏡があった。
その鏡を覗き込むと、映った景色が変わり始めた。
おそらく宮殿内の風景だろう。
人々が楽しげに笑いさざめく声が聞こえてきた。
[最近、王妃様、本当に綺麗になられましたね!]
[顔が変わったという話なの?]
[いや、そうじゃなくて……なんだか洗練されていて、魅力的で、優雅で、知的で……!]
侍女たちは笑いながらおしゃべりを続けていた。ある侍女が微笑みながら言った。
[そうそう、特に王女様の前で笑う時なんて本当に素敵なんです。]
[本当に美しいですから。]
[笑っている姿を見るだけでも気分が良くなります。]
[過去にいつも親切に声をかけてくださったんですが、こんな方は初めて見ました。]
話を交わしている人たちは皆、一様に微笑んでいた。
すると画面が変わり、貴族たちの姿が現れる。
[本当に奇妙なことです。王妃様に自然と目が行ってしまい、会話をするのが楽しいと感じるんです。]
[私も理由はわかりません。美しいとしか言えないけれど、美しいと感じるのです。]
私が宮殿に戻った時、私をぎこちない視線で見ていた人たちがいた。
彼らは微笑みながら次のように言葉を続けた。
[実は異種族との交流を始めた頃は、どうなることかと不安でしたが、今では本当に良いことだったと思います。この3年間でこうして国が……]
[それもすべて王妃様のおかげです。立派な王妃様をお仕えできて光栄です。]
[王妃様が作られた衣装が海外でも流行しているそうです。本当に優れたセンスをお持ちですね。]
私にとってはすべてが過剰なお世辞のように聞こえた。
この人たちの話を聞いていると、自分が誇らしくなるほどに。
ベリテが再び鏡を下げてくれて、やっと落ち着きを取り戻した。
彼が静かに言いった。
「この人たちはみんな人間なんだ。魔力を感じることもできない。それでも張本人様が好きだと言うんだ。」
「そういえば、宮殿に入ってきたばかりの頃は、明確な敵意の視線を感じることもあったけど……」
「張本人様はどんな姿になろうと太陽のような人なんだ。だからあまり気にしないで。張本人様が笑えば世界が輝くんだから。」
銀色に光る瞳が楽しげに輝く。
その時、遠くで妖精たちが何か叫んでいるのが聞こえてきた。
おそらくベリテを探しているのだろう。
ベリテもその声を聞いて足を動かした。
「じゃあ、私は結婚式の準備に行ってきますね。それじゃあ、義母様!」
「ええ、行ってらっしゃい。」
慌ただしく去っていくベリテの背中をぼんやりと見送った。
まだ鏡の中で聞こえてきた言葉のせいで混乱していた。
「魅力的だなんて、この顔が褒められる日が来るとは思わなかった……。」
少し動揺しながら、私は鏡をもう一度覗き込んだ。
「魅力的……なのか……?うん、こうやって見ると少し可愛らしくも見えるかも……。」
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