こんにちは、ちゃむです。
「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。
今回は108話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
108話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 変化した関係
その時刻、エセルレッド3階の執務室は祭りの雰囲気である外部とは異なり、かけ離れた世の中にいるように激しい会議が繰り広げられていた。
「必要な敷地の商店街をすべて買い入れ、これから『デパート』建築を始めれば良いと思います、当主様」
シュレーマンの報告に、ナビアが一番上の席に座って小さな体で書類を確認しながらうなずいた。
「その時までにファミリーに工房とハートブティックを合併しなければなりませんね。ハートブティックの新商品事業はどうなっていますか?」
すると、ミネルバが豪華に洋装したカタログブックを皆に配った。
「今回のテーマは『自然』です」
ナビアはミネルバの説明を聞きながらカタログを開く。
「・・・ミネ、自然って言ってなかった?」
ミネルバは自信に満ちた表情で大きくうなずいた。
ナビアは呆然とした表情でカタログをもう一度見る。
それは確かにナビアが以前履いたことがあったウサギのスリッパだ。
(これをまた見ることになるとは・・・)
マーガレットはスリッパを見て、純粋に感嘆した。
「確かによちょち歩きを始めたばかりの子供を持つ親なら、このピギピギの靴が大きな助けになるでしょう」
「推進してください」
「はい!」
以後、タイタン騎士団の魔法使いたちが魔力石工場で働くことになる技術者をdpれほと養成したのか、次の戦争への備えはどれほど進展したのかが主題に上がった。
コンコン。
「当主様、エドワードウェイン伯爵にお会いしたいと」
ナビアは書類を下ろしながら言った。
「それでは会議もここで終わりにします。みんなお疲れ様でした」
エドワードはすぐに会議参加者全員が去り、ナビアだけが残された執務室に入った。
「ご主人様」
いつの間にか彼がナビアに使う呼称は「ご主人様」に固まっていた。
彼女の犬になることにした日、ラルクが徹底的に服従しろと言って、ナビアを主人として呼べと言ったためだ。
「こちらへどうぞ」
エドワードはナビアが近づくことを許すと、そばに丁寧に近づき、片膝をついて彼女を見上げる。
主人を下に見下ろすことはできないのではないか?
「おっしゃるとおり、ニカンにアレス皇子とビビアン公女の婚姻を強行するようにそそのかしておきました。間もなく魔力石の供給をやめるというふうに皇后に圧力をかけるつもりです」
ナビアは満足そうに微笑んだ。
(魔力石の充電技術はいつ公開してもすごいことに違いないが、それでももっと有利に使えばいいじゃない?)
アグニスと皇室、ルチアまで同時に仲違いさせることができれば、申し分ないだろう。
「お疲れ様でした」
ナビアの治下でエドワードはまっすぐに頭を下げる。
「もうそろそろアカデミーに行かなければなりませんね」
「はい、明日出発の予定です」
エドワードはニカンと話して稼いだ猶予期間1年を使い果たし、今やアカデミー教授として復職しなければならなかった。
彼はこの1年間クリードを丹念に教えてきた。
「これからはアカデミーでクリードさんの数学を手伝うことになりますね」
「クリードの実力ならいつ頃卒業することになるでしょうか?」
アカデミーには早期卒業という制度がある。
ナビアも早くからクリードが早期卒業することになるだろうという話は聞いていた。
ただ、正確にどれだけ早く卒業するかは知らない。
エドワードは断言した。
「4年。クリード様は14歳で卒業します」
他の人たちは8年通って普通に卒業するアカデミーをたった4年で卒業できるなんて。
ナビアは思ったよりクリードがもっとすごいという言葉に感嘆を禁じえなかった。
(さすがクリード。知性と美貌、何一つ抜けめないね)
ナビアは奇妙な点でラルクにそっくりだった。
ラルクの記憶通りなら、次の戦争は3年後に勃発するだろうし、その戦争は1年を引きずって結局敗れる。
エデン帝国は莫大な賠償金とともに領土の一部まで魔導王国カラディスに渡さなければならなかった。
「気をつけて行ってください。定期的に手紙を送りますので」
エドワードはナビアの言葉に驚いた。
「・・・私に、ですか?」
彼は自分が聞いた言葉が信じられないという表情をしていた。
ナビアは彼の反応にかえって首をかしげて平然と尋ねる。
「もちろんです。先生は私のものじゃないですか?」
「・・・」
ナビアは自分の主人を名乗ることをあまり口にしなかった。
その代わり、このように一度ずつ明確に私の人ではない「もの」と呼ばれる時には。どうしても隠すことのできない悦惚感に包まれた。
「それでは、4年後にまたお伺いします、ご主人様」
エドワードは日に日に日に自発的に自分を低くしてナビアの手足を自任した。
エドワードが手厚い礼を述べた後、執務室を出ると、ネロが沈んだ表情を浮かべている。
(私だけ当主様に特別ではない人だと思う)
いや、邪魔物の方が正確じゃないかな?
最初は彼女との摩擦もあったし、最近は自分を捨てた家門で突然接触し、エセルレッドに足を踏み入れたいと思った。
『奥様もあなたを自分の子として入籍することを望んでいるそうだ』
父親は突然、ネロを私生児ではなく、夫人の子にすると宣言してきた。
理由は明らかだ。
『お前はあの家の家臣ではなかったのか?それなら、エセルレッド公女と結婚も可能ではないか?』
ネロは耳が腐りそうだった。
自分とナビアは10歳も離れている。
もちろん貴族社会でそれほど年の差が何の意味があるだろうが、ネロは気まずかった。
(嫌な人間たちめ)
彼は沸騰を抑えながら時間を確認して言った。
「業務を終える時間です。もう寝室に行って休んでください」
「じゃあ、会議の内容を一度だけ確認して・・・」
「もう夕方です。今日は仕事をしすぎました」
ネロはナビアの世話をすることに慣れた態度で彼女の仕事を中断させ、周りを素早く整理する。
「過保護がひどすぎる、ネロは」
「こうしないと、当主様はまったく休まないですからね」
「そこまでじゃないんだけど・・・」
「今日は休憩時間を一度抜きましたよね?」
「・・・うん、整理を続けて」
ナビアはネロのこのような世話に慣れ、いつの間にか言葉も楽にした。
(実の兄ができた気分だよ)
それも過保護なお説教師として。
「もう行こう、ネロ」
ナビアはネロに手を差し出す。
「・・・」
その当たり前のように手を出すことにネロは暗く沈んでいても、すぐに浮き浮きするようになった。
「はい」
彼は自分を頼りにしたこの小さな手にすぐに幸せになる。
3年前、ナビアが階段で倒れそうになった後、ネロはナビアと一緒に歩く時はいつも手を取り合った。
ナビアは子供扱いされるのが少し呆れていたが、ラルクと通う時もいつも手をつないでいたので、気まずくはなかった。
いや、このように誰かの手を握って歩くこと自体から妙な慰めを受けたりもする。
ネロはナビアを寝室に入れる前に最後に小言を言った。
「寝室でまた働いてはいけませんよ」
あっ、実はこっそり残業をしようとしたんだけど・・・。
ナビアはドキッとしたが、そんなことを考えたこともないふりをして、図々しく答えた。
「もちろん」
その答えにネロの目が細くなる。
彼は小指を伸ばして前に出した。
「約束してください」
「・・・」
ナビアは負けたかのように指をさして言った。
「分かった。本当にやらないよ」
ネロは思わず笑ってナビアの頭を撫で、びっくりして手を引いた。
「すみません」
いくらナビアが可愛いと言っても相手は自分の主人だったので、彼の行動は線を越えたものだった。
しかし、ナビアは気にしていない。
むしろナビアは彼の手を握りしめ、再び自分の頭に乗せた。
「大丈夫。まあ・・・ネロはお兄さんのように思っているから」
いや、実は弟なのかな?
ナビアはネロを兄と見なすべきか弟と考えるべきか迷っていた。
(とにかく何て言うか、本当にお兄さんがいたらこうじゃないかなって思うから・・・)
ナビアが考えを整理している間、ネロはぼんやりとした表情をしていた。
「・・・それでも大丈夫なんでしょうか?」
自分がこんなに愛らしい子供のお兄さんになっても大丈夫なのか?
ネロの慎重な質問にナビアは、「できないことがあるのか」というような表情で話した。
「すでに私はネロを私の家族と思っているんだから」
ナビアが躊躇うことなく自分との関係をあんなに愛しい言語で定義してくれると、ネロの頬が薄く上気した。
「・・・はい」
本当の家族には予備殺人者扱いされたりして気をつけるところがなかった。
そんな彼にとって、ナビアは事実上初めての家族だ。
「じゃ、また明日ね」
ナビアはネロに手を振って部屋に入っていく。
ナビアの方も順調なようです。
ネロとの関係も良好なようで安心しました。