乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する

乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する【132話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する」を紹介させていただきます。

今回は132をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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132話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 最後の男主人公の登場③

その話を間いて、ダリアは思った。

(・・・もっと分からなくなった)

ルウェインの正体はますます混乱そのものだ。

当初、原作にはダリアという人自体がいない存在だった。

ところでルウェインはどうやって自分のことをよく知っているように言うのか?

「ルウェインは昔から変だった。あらゆる奇行という奇行はすべて犯して、先代のブルーポート公爵が苦労したはずだ」

セドリックが横から説明を加える。

ダリアは頭が複雑だった。

彼女が知っている限り、原作の主人公たちは皆原作に合わせて動く。

ところが、ルウェインだけは違った。

最初から原作の彼と今の彼は別人のように・・・。

「ダリア」

セドリックは静かに彼女を呼んだ。

ダリアはやっとびっくりして彼を見る。

ヒーカンもセドリックも心配そうに彼女を見ていた。

「考えが多そう。プレゼントが負担だからなの?」

「そうだね、ちょっと休んだほうがいい」

ダリアはうなずいた。

そして壁の椅子に座って、セドリックがくれたリンゴジュースを飲んだ。

ヒーカンはまたどこかに呼び出されて消えた。

「・・・ダリア」

セドリックは腕を組んで彼女のそばに立つ。

ダリアが顔を上げると、彼は静かに身をかがめてささやいた。

「ルウェインのことが気になるの?」

「・・・」

ダリアは小さくうなずいた。

するとセッドリックは浮かぬ顔をした。

「私よりもっと?」

「・・・はい?」

「悲しいよ。私たちが知っていた時間の方がずっと長いのに」

ダリアはびっくりして頭を上げる。

彼女が素早く首を横に振ると、セドリックは低く笑った。

「冗談だよ。でも、あなたがそうだなんて、気になるね」

 



 

セドリックは続けた。

「私は実は彼のことが気に入らない。しかし、あなたはなぜかは分からないが、彼のことがとても気になっているようだから」

「それでは?」

「今、彼はお父さんと面談中だと思うけど、何の話をしているのか聞きに行く?きっと君の話も出てくるよ。彼は以前からあなたに関心があったから」

「そうなんですか?」

セドリックはうなずく。

愉快な表情・・・ではなかった。

少し殺伐に見えたりもする。

彼は低い声でつぶやいた。

「しきりに変なことを言って・・・」

「どういうことですか?」

「・・・う一ん、どうだろう。とにかく、私も二人が何を話すかちょっと気になるんだ」

ダリアも気になった。

確かに皇帝とルウェインはダービー・ガトラン条約と神聖帝国の話をするだろう。

それはダリアも知っておくべき話だ。

セドリックは彼女の好奇心にすぐ気づき、笑顔で彼女を自分の方に引き寄せる。

「行ってみよう。二人がどこにいるかは私が一度探してみるよ」

ダリアは素直に彼の後を追う。

セドリックの体からずっと昔、彼を探しに出てきた皇帝から感じたのと似たような気がした。

他の超越者の魔力を見出しているようだ。

そのように舞踏会場の外に出て、ペステローズ邸の廊下を歩き回ったセドリックは、突然ある書斎の前で止まる。

そしてダリアの前を片腕で覆った。

彼はいたずらっぽく振り向きながら耳打ちした。

「この中にいるね。ヒーカンが鍵を貸してくれたみたい。入ってみようか?」

なんだか冒険の気がしてドキドキしてきた。

彼女はうなずく。

セドリックは魔法で施錠されたドアノブを開けた。

ドアはキーツと音を立てずに静かに開いた。

二人はこっそり書斎の中に入る。

書斎は図書館のように本棚が並んでいた。

本棚の一列の端に机と椅子が置かれている。

これはダリアのための配慮だ。

時々セドリックと読む本を選んだり、家庭教師が出してくれる課題をする時にここを書いた。

書斎はダリアが頻繁に出入りする場所だったので,彼女はその構造をよりよく知っていた。

ダリアはセドリックをリードする。

ルウェインの声はまだ聞こえていない。

多分奥にいるみたいだ。

そう思って思わず中にもっと入ろうとした時。

「それで・・・」

遠くないところから声が聞こえてきた。

セドリックは最初に反応してダリアを後ろに引く。

二人は本棚の狭い側面に並んで立ってお互いに向き合う姿勢になった。

セドリックは本棚の側面に背を向けていた。

目が合うとセドリックは笑う。

そしてダリアの前髪を額の後ろにめくりながら、肩を自分の方に引っ張ってばれないように付けた。

そのため、体がさらに近くなり、ダリアの手がセドリックの胸の上に上がる。

本当に、本当に偶然だった。

しかし、セドリックの固い胸が息を吸って吐き出すたびに、ゆっくりと上下するのが感じられる。

ダリアはこの予期せぬ状況に驚いてセドリックを見上げた。

彼も少し当惑した様子だ。

彼が困っているようにダリアを見て、そっと笑う。

「触りたいなら触ってもいいのに」

「そ、それが!」

「し一っ、ばれそう」

セドリックはダリアの口を塞ぎ、彼女は抗弁する機会を失った。

 



 

その時、ルウェインと皇帝の足音が聞こえた。

「そう、ここで探すべき本は何だって?」

「「予言の書」です。昔の本ではありますが、この周りにあるはずです」

二人はじっとせずに歩き回りながら話していた。

何かの本を探しているようだ。

二人がこちらに近づくと、セドリックはダリアを抱いたまま体をひねって向かいの本棚の間に隠れる。

すれすれに二人を気づかず、ルウェインと皇帝は二人のすぐそばを通り過ぎた。

「予言の書」

ダリアが聞いたことのある本だ。

以前、ヒーカンから逃げようと書斎で売っている本を探した時、リストにあった。

約2世紀前にブルーポート家の超越者が書いた本で、初版本や希少本ではなく、それほど高い本ではなかった。

それに予言の書ならともかく、もっともらしい予言をしなけれはならないが、著者は自分の世代に起きる今後30年間のことしか当てられなかった。

甚だしくは間違いも多かった。

当時はちょっとした反響があったが、今となってはあまり意味がない本。

ダリアはその本の場所を知っていた。

彼らがどうせそこに来るなら、そこで待った方がいいと思った。

ダリアはセドリックに熱心に目配せをして彼をその本のある本棚に連れて行った。

これからは、この周辺に隠れるところを探せばいい。

ダリアが周りを見回している時、思ったより早く2人の気配が近づいた。

ダリアが慌ててセドリックを見ると、彼は急いで彼女の膝の下に手を入れて抱き上げ、近くの机の下に身をかがめて忍び込んだ。

当然、2人が入る空間ではなかったが、セドリックが一度手を振ると、あっという間に2人が入るのにちょうど良い空間に変わる。

セドリックは姿勢を整え、胸の前ポケットからハンカチを取り出し、彼女を降ろすところに置いた。

彼がダリアを抱きかかえて入ったおかげで、ダリアの後ろに彼女を包み込んで座ることに。

セドリックはダリアの足が机の外に出ているのに気づいたが、彼の足を引き寄せて机の内側に集めた。

完全に彼に閉じ込められてしまったようで変な感じだ。

 



 

原作のルウェインとは別人のようですね。

もしかして、彼も何か事情がある?

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