こんにちは、ちゃむです。
「家族ごっこはもうやめます」を紹介させていただきます。
今回は134話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

134話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 白月の力
ラルクが眠っていた日から、ナビアの右手首には黒月と白月が半々に絡み合ったような形で合わさっていた。
それがますます白く広がり、白月が完全に占めた。
全身に充満した生命力が感じられる。
あらゆる不正なそれをなくし、神聖な気運に浸り、非常に神聖な力が。
(そうだよ。この感覚だった)
ナビアは何をすべきか本能的に悟った。
(ここを浄化するんだ)
ナビアが白月の力を最大値に引き上げると、白い霧が底から咲き始める。
それは何重にも包まれた花びらのように、ナビアを中心にうねった。
いや、これぞ花火だった。
ナビアはそれ自体が白い炎となり、周囲の邪悪なエネルギーを白く燃やした。
その間、アレスをびくともせずに死ぬほど殴ったクリードが階段で降りてくる途中で立ち止まる。
ナビアが見えた。
彼女は決然とした表情で片膝をついて両腕を伸ばしている。
ふぅ~!
すると、底から細いつるが伸びていくように、白い気運が四方を占領した。
銀で作られた巨大な鳥かごのように、それらは建物全体を覆い、美しい絵を描き出した。
「美しい・・・」
クリードは思わずつぶやきながら、ナビアがいるところに近づいた。
白い光がまるで風になびく小さな花びらのようにナビアの髪の毛をさぐりながら四方に広がっていく。
直接春を咲かせるような神聖な光景だった。
そばで彼女を見守っていたエルキンは、全身に鳥肌が立つのか、しびれた頬をこする。
「なんと、これがナビアの本当の能力なんだ」
これが真の化身の力だった。
空中をとぼとぼ歩きながら周囲を見回したニックスも、感嘆したようにその場でぐるぐる回っている。
「やっばりうちの子は尋常じゃないんだって」
「なるほど、お父さんからがあまりにも尋常じゃないからか・・・」
ニックスは感心しない目でラルクを見た。
ラルクは周りをうろうろするニックスの片方の耳をつかんで不快感をいっぱい込めて言った。
「私の赤ちゃんだと言っただろう?」
「これは神聖冒涜だ!」
「冒涜のようなことを言うね。おい、俺も神様同然だよ」
「神聖を代価として捧げたなら人間だ!そして、あなたのような奴が神になれば神界が罪を犯す天罰で壊れるって!」
いずれにせよ、ナビアが力を尽くしたおかげで、ニアラトテップに汚染された一帯が早く浄化された。
人々も一人二人と気がつく気配が見える時、いつのまにかクリードが彼らのそばに合流し、ナビアを護衛するようにまっすぐ立った。
「お・・・」
ニックスは突然現れたクリードに注目する。
ラルクと同じくらいハンサムだったが、印象はやつよりずっと綺麗だ。
まだ青臭いにおいがぷんぷんするのが、ぱっと見ても幼くて純真に感じられた。
「あなたがクリードだね」
クリードは、チェサレにニックスが降臨したという事実を一目で知った。
ニックスはにやりと笑う。
「とりあえず私を抱いて聞いてみて」
「・・・あ、はい」
ナビアの神だからクリードは従順にふるまった。
そのような従順な態度にニックスはさらに加算点を与える。
ハンサムで、若くて、ナビアを見る視線には愛情を隠そうとする気配一つなく熱かった。
うん。とても気に入った。
「あなた・・・あなたなら私は許す」
「・・・?」
クリードは首をかしげた。
傍にいたラルクは呆然としていたが、反論してはいない。
ばっと見たところ、ナビアとクリードの2人の関係は尋常ではなかった。
(結婚すると言うのも近いうちだね)
やっと再会することになった娘をすぐに懐を離れるつもりはなかったが、クリードと結婚することに反対するつもりはない。
最初からそうだろうと予想したりもしたし。
(だから結婚はナビアが30頃にするのが適当だね)
ラルクは自分の素晴らしい計画に感心して首を横に振った。
その間、黒く濁った気運は灰色から白く、そして蒸発して消える水滴のように粒子が小さな光になって上に噴き上がった。
「くぅ・・・ここは・・・?」
まるで雨が地から空に舞い上がるかのような光景に、人々がズキズキとした頭をつかみ、戸惑った表情を浮かべる。
ここが皇居宴会場だという事実をすぐには知ることができないほど、周辺で繰り広げられる光景があまりにも非現実的だった。
「もしかしてここは天国なのか?」
そんな気がするほどだ。
人々は床に横たわっていたが、上半身を動かした。
瞳には次第にはっきりとした焦点が生まれる。
アレスの精神支配から完全に目覚めていたのだ。
そうしながら、次第に倒れる前にあったことが脳裏に浮かび始めた。
ここで猫も杓子も皇帝の消息を待ちながらざわついている時、突然アレスが現れた。
『これからは私が愚昧な人間である君たちを皆スリルがあるだろう』
みんな、「それはどういうことか」と疑問を示す前に、何かに押さえつけられた。
息が止まり、全身にべたべたする嫌な空気が吸い付いた。
そして、何かが頭の中を占領しているようだった。
「あれは・・・!」
誰かが宴会場の真ん中を指差しながら両目を大きく開ける。
人々の視線が一つ二つとそこに向かう。
黒いジャケットを着た女性が長い銀色の髪をなびかせながら床についていた。
人々はすぐにその少女の正体を把握する。
「あれ?エセルレッド公女・・・?」
混乱はますます大きくなっていった。
それもそのはず、周辺は楽園にでも落ちたように生まれて初めて見る悦惚とした光景が広がっていて、この状況を作り出した人がナビアのようだった。
いや、ナビアが確かだった。
「でも、公女は魔法使いじゃないって聞いたけど?」
人々の混乱は当然のことだ。
魔法使いは国に登録されなけれはならないので、正体を隠すことができなかったからだ。
「たとえ彼女が魔法使いだとしても、これが魔法なの?」
「そんなはずないじゃん」
「そもそも人ができることなのか?」
「これが人の力というにはあまりにも・・・」
全身からまるで新しい生命でも宿ったように柔らかい力があふれた。
アレスにやられて倒れる前よりずっと調子が良かった。
誰かは古い傷跡が消えたことを発見し、また誰かはうんざりする頭痛が消えたことに気づいた。
「まさか・・・」
人々は息の音さえ殺した。
自分たちを思い出したある種の考えに心臓が手の施しようもなく激しく動く。
「癒されている」
公女がこの一帯をそのようにしていた。
人々はくらくらとため息をつきながら、畏敬の念に満ちた目で周囲を振り返る。
真っ暗な夜だというが、宴会場の内部は多くの光を灯して明るかった。
そうだとしても、昼のように明るいわけにはいかなかった。
今はどうかな?
まるで、新しい日が大地を光で濡らす朝のようだった。
それだけナビアが全方位に力をまき散らしてこの一帯を浄化しているという意味だ。
ここ全体が癒されていた。
人々はすぐにこの神聖な光景に完全に圧倒され、ゾッとした。
誰かは神にするように両手を合わせて祈った。
今、彼女はまさに「神」そのものだった。
ついに白月の力が覚醒。
全てを浄化する力は凄まじいですね。
ラルクも二人の関係を認めているようですが、30歳頃に結婚させようとしているとは・・・。








