捨てたゴミは二度と拾いません

捨てたゴミは二度と拾いません【101話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「捨てたゴミは二度と拾いません」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【捨てたゴミは二度と拾いません】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「捨てたゴミは二度と拾いません」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

101話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 新年祭

新年祭がもうすぐ迫っていた。

再び日程が確認され、問題がないかチェックしているところへ、使用人たちが大きな箱を抱えてやってきた。

「アステル卿、陛下からの贈り物です。」

以前話していた返礼の品らしい。

しかし、箱の数が妙に多い。

ざっと見ただけでも二十箱はありそうだ。

ドレスに合うアクセサリーを見たが、あまりにも多かった。

あっけに取られて見つめていると、使用人が尋ねた。

「馬車に積んでおきましょうか?」

「あ、うん。そうしてくれる?でも、それ全部本当に陛下からの贈り物なの?」

「はい、そうです。」

「本当に?」

何かの間違いではないかと思って尋ねたが、使用人は「違います」とはっきり答えた。

こんなに大量に贈られるなんて、一体どういうことだろう?

気になって仕方なく、私は仕事を終えて家に戻るなり、服を着替える間もなく箱を開けて中身を確認した。

「まあ、全部陛下からの贈り物なのですか?」

サラは箱を見つめながら目を輝かせた。

一方で、ネスは驚くことなく箱をじっと見つめていた。

「単に服を選んで贈るだけにしては、少し過剰ですね。」

私はネスの言葉に黙って同意しながら、一番近くにある箱を開けた。

中には靴が入っていた。

白いフラットシューズのつま先部分には、細かくちりばめられた真珠が光を反射して、キラキラと輝いていた。

疑わしそうにしていたネスでさえ、思わず感嘆するほど美しい靴だった。

「わあ、本当に素敵な靴ですね。」

「本当に綺麗! こんなに美しい靴、初めて見た!」

サラは当然のように喜び、胸をときめかせた。

私は同じ大きさの箱を開けてみた。

今回も靴だ。

このサイズの箱はすべて靴なのだろう。

では、他の箱も開けてみよう。

私は少し大きめの箱を開けた。

その中には帽子が入っていた。

そして、一番大きな箱にはやはりドレスが入っていて、なんとドレスだけで4着もあった。

『どうしてこんなにたくさん送られたのだろう?』

新年祭のためのドレスが送られると聞いていたけれど……。

……なるほど、1着だけではなかったのか。

ドレスだけでなく、それに合うショールや帽子、靴などの小物も送られていた。

「本当にたくさんありますね。これ、いつ整理するんですか?」

不満そうな声とは裏腹に、サラは満面の笑みを浮かべていた。

気づけばネスまで微笑みながら贈り物を眺めていた。

「皇帝陛下は男爵様を本当に大事にされているようですね。」

「これは単なる気遣いではないよ。もっと深い想いがあるんだ。」

「やっぱりそうなんですか?」

「そういうこと。」

「くだらないことを言わないの。」

私は余計な話をしているサラとネスに向かってきっぱりと言い放ち、そのまま席を立つ。

「箱は全部閉じて、また馬車に載せて。」

「え? ドレスルームに片付けるのではないんですか?」

「多すぎるわ。」

それで、またカリアンに返すことを考えた。

「ダメだ。」

しかし、カリアンはきっぱりと拒絶した。

「すでに君に贈った服だから、返されるわけにはいかない。気にいらないなら、捨ててもいい。」

皇帝から賜った品を簡単に捨てることはできない。

彼もそれを知らないはずはないのに、あえてそんなことを言うのが気に障り、私は彼をじっと見つめた。

すると、カリアンが笑いながら尋ねた。

「どうした?」

「いえ、何でもありません。」

「何でもない?でも目がめちゃくちゃ悪口言ってるけど?」

……聞こえてたのか。

「贈り物をしても悪口を言われるなんて初めてだよ。」

「……申し訳ありません。」

「じゃあ、新年祭の時に全部着ること。そうじゃないなら、私を無視したと考えればいい。好きにしなさい。」

納得できない理不尽な状況だったが、私にできる返答は「分かりました」だけだった。

「では、私は行きます。」

私はカリアンの執務室を出て、自分の執務室に戻った。

過剰な贈り物に対する負担感をしばし忘れ、仕事に集中しようとしたが、使用人が訪ねてきた。

「アステル男爵様。男爵様に会いたいという方がいらっしゃいます。」

「私に?どなたですか?」

「ダイアン・アンドリアンという方です。」

ダイアン・アンドリアンだって……!

私はすぐに体を動かした。

席からぱっと立ち上がり、急いで中庭の外へ向かった。

宮殿を出た瞬間、遠くに見慣れたシルエットが目に入った。

「ダイアン!」

「レイラ!」

やはりダイアンだった。

私は体面も忘れ、駆け寄って彼女の手をぎゅっと握った。

ダイアンは特有の明るい笑い声をあげながら、私の手をしっかり握り返してくれた。

「こうして迎えてもらえるなんて、すごく嬉しい!」

「もちろん、迎えなきゃ!」

彼女は、数少ない私の親友の一人だったのだから。

「ここにはどうやって来たの?」

「使節団の資格で来ました。レイラに会いたくて来たんですが、私が勝手に来たのが迷惑でしたか?」

「そんなことないですよ。よく来てくれました、ダイアン。」

ダイアンともっと話したかったが、残念ながらやらなければならないことが山積みだ。

だから帰らなければならないと分かっていても、惜しさのあまり簡単に足が動かなかった。

そんな私の気持ちを察したように、ダイアンは微笑みながら私の肩を軽く叩いてくれた。

「早く行ってください。話はまた後でできますから。」

「本当にそうしてもいいですか?」

「もちろんです。首都を案内してくれるという約束もありますし。約束は守らなきゃね?」

「必ず守ります!」

「また約束したね。今度こそちゃんと守らなきゃいけないこと、分かってる?」

「もちろん!絶対に守るよ。楽しみにしてて、ダイアン。」

 



 

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