継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【376話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

376話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 記憶の色②

私がまるで名画の一場面を眺めるように感動していると、イベールがブランシュのそばに行き、頭をブランシュに寄せながらブランシュの手を見つめた。

ブランシュはまだシャツドレスを手に持っている。

イベールはじっとブランシュを見上げて言った。

「きれい。」

「服がきれい?」

淡い色合いが確かに美しい。

でもイベールは少し口をとがらせた後、また服を見つめてこう言った。

「……お姉ちゃんがきれい。」

神様、ここに天使がいます。

私が良い行いをしてきたから、こんなに愛おしい天使を私に送ってくださったんですね。

ブランシュがくすくす笑いながら、イベールの頭を優しく撫でて言った。

「ありがとう、イベール。イベールも可愛いよ。」

「イベールはお姉ちゃんが好き。」

そう言って、イベールは今度はブランシュに抱きついた。

本当に、甘えん坊ばかりのこの家の中で、とても賑やかだ。

そしてまた別の甘えん坊である、可愛らしいセイブルチがその様子を見守りながら口を開いた。

「お昼寝の時間なのに、お姉ちゃんとママが見たくて我慢できなくて来ました。」

よく見ると、顔に少し汗が浮かんでいた。

抱っこしたとき、体温も少し高いようだったので、私はそっとイベールの肩を撫でた。

「イベール、寝ましょう。眠いでしょう?」

「やだ!イベールは寝ないよ。服を探したいの。ここにはきれいなものがたくさんあるよ!」

イベールは駄々をこねたかと思うと、さっと逃げ出して部屋の中を探し始めた。

そして部屋のあちこちを物色し、目を輝かせている。

華やかなものが多いせいで、目を引くものがたくさんあるのだろう。

まあ、少しくらい起きていてもいいだろう、楽しんでいるようだし。

私はそんな姿を微笑ましく見守っていたが、イベールが何かを手に取りながら私に尋ねた。

「ママ、これは何ですか?」

イベールはピンク色のボネットを手に持っていた。

白いリボンと花飾りがあしらわれたそのボネットは、イベールの興味を引いたようだ。

「これはボネットよ。頭に帽子のようにかぶるものよ。」

すると、イベールはそのボネットを触りながら、自分の頭にそっとかぶせた。

そしてセイブルそっくりの笑顔を浮かべてにっこり笑った。

「イベール、可愛い?」

なんと!ボネットがこんなに似合うなんて、ブランシュ以来初めてだわ!

私はいつの間にか拍手をしながら喜びを爆発させていた。

「ええ、可愛いわ!とても似合っているわよ。イベールは誰に似てこんなに可愛いのかしら。」

イベールは満足げで、少し恥ずかしそうな表情を浮かべながらクスクスと笑う。

そしてまた別の服を探し始め、何かを手に取った。

「ママ、これは何ですか?」

「ああ、それは……」

それはクラララが作ってくれたキャミソールだ。

私は穏やかにイベールの手からキャミソールを取り上げた。

「これは可愛くないのよ。」

いや、クララ。本当は違うの。

実際にはこれが可愛いと思っているんだ!

「それよりもイベール、お昼寝しなくちゃ。」

「イベールは寝たくないもん……。」

イベールは、ボネットをかぶったまましょんぼりした顔をしている。

こんな姿を見たら、ママの心が揺らいでしまうじゃない!

どうしたらいいのか悩んでいると、ブランシュがそっとやってきて、イベールの手を握りながら優しい声で言った。

「イベール、お姉ちゃんが本を読んであげるよ。だから一緒にお昼寝しようね。」

「本当?お姉ちゃん忙しくないの?」

「うん、大丈夫だよ。どんな本がいい?」

その言葉を聞いて、イベールの目がキラキラと輝いた。

そして、つい先ほどまで駄々をこねていた姿はどこへやら、ブランシュの手を握り、ドレスルームの外へと引っ張っていった。

「お母さま、お父さま。それじゃあ、私がイベールを寝かしつけてきますね!」

「大丈夫?私がやってもいいけれど……。」

そう言いつつも、皇帝の時間をこんなことに使っていいのだろうか、と少し悩んだ。

そんな私の考えをよそに、ブランシュはイベールをぎゅっと抱きしめた。

まるで、自分の弟を渡したくないような気持ちで。

「最近、イベールとあまり遊べていないので。じゃあ、イベール、お母さんとお父さんにバイバイしようか。」

「ママ、パパ、バイバイ!」

イベールは手を振りながら、ブランシュと一緒に部屋を出て行った。

二人が去っていく間、ブランシュとイベールの足音が軽やかに響いていた。

ああ、うちの子たち。本当に大きくなったわ。

気づかないうちに涙があふれてしまった。

心の中では、馬車にブランシュとイベールを乗せて、うちの子たちを見せびらかして自慢したい気持ちだった。

いずれイベールが大きくなれば、このクローゼットも徐々にイベールの服で埋め尽くされるのだろう。

それもまた、幸せなことだ。

セイブルもまた、どこか穏やかな表情を浮かべながら私を見つめ、少し心配そうな声で話しかけてきた。

「もしかしてリリィ、私が邪魔をしているのではないですか?何かされていたようですが。」

「ああ、少し昔の服を見ていただけですよ。この服、覚えていますか?」

私はクローゼットからトレンチコートを取り出して彼に見せた。

彼の瞳に懐かしさの色が宿った。

「ええ、覚えています。リリィが初めて私のために作ってくれた服と同じデザインですよね。とても大事に着ていたのに、最後には服が傷んでしまって残念でした。」

そうね、あの時本当に一生懸命着ていたわ。

服が傷むまで着続けて、ヴィンテージ風のルックが流行したように思えた記憶がある。

セイブルもそれを覚えているなんて、なんだかとても嬉しいわ。

今回も同じデザインでカップルルックを作ってみようかしら?

セイブルは私を見て静かに微笑むと、クローゼットを開けて服を一着取り出した。

それはエンパイアドレスだ。

「この服も懐かしいですね。昨年の初夏に、ソフォンへ行くときに着たものですよね。」

「え?セイブル、そんなことまで覚えているの?」

「はい、もちろんです。」

昨年ソフォンで着た服がどんなものだったかなんて、私はまったく思い出せなかった。

そんな自分に感心しつつ、他の服を手に取ってみた。

「これは覚えていますか?」

「ええ、数年前の夕食会の時にリリィが着ていた服ですね。その時、リリィがとても美しく見えたことを覚えています。」

「わあ、セイブル、記憶力が本当にすごいですね。」

私が彼の記憶力に感心していると、彼は穏やかに微笑みながら、私の額に軽く唇を当てて言った。

「リリィに関することをどうやって忘れることができるでしょうか。」

ああ、セイブリアン。

そんなふうに気を抜いて入ってくるのももう8年目になるのね。

私もすっかり慣れてしまったわ……。

……いえ、慣れなんてしない!

セイブルは本当に一貫している。

どうしてこんなふうに毎日欠かさず接することができるの?

私は少し恥ずかしくなり、彼の背に顔を埋めた。

するとセイブルは私の手を取り、自分の腰にそっと回させた。

「このトレンチコート、とても気に入っていました。リリィと同じデザインだから余計に好きだったんですよ。」

私は思わず軽く息を飲んだ。

彼の穏やかな声を聞くと、なんとなく驚かせてやりたい気持ちになった。

「まあ、そうだったんですか?あの時、私たちの関係はあまり良くなかったのに?」

そう言うと、彼は振り返った。

まるで何かを期待しているような、切なげな瞳。

その目が可愛らしくて、私は思わず微笑んでしまった。

彼は特に話題を変えようとするかのようにクローゼットを探り始めた。

「うーん。ところで、さっきイベールが見つけたランジェリーって何でしょう?初めて見るもののようですが。」

彼がキャミソールを手に取った。

それは昔、クララが贈ってくれたものだったが、ずっとしまい込んでいたものだ。

「ああ、これですね。以前、私が“過去と向き合わなければ落ち着けない”って思ったときに着る予定だった下着風のデザインです……でもサイズが合わなくなってしまったので、クララが新しく作り直してくれました。」

その頃は私たちの関係が最悪だったわね。

セイブルにトラウマがあるなんて気づかず、無理強いしていたあの頃のことを思い出した。

セイブルもまた、当時の記憶が蘇ったのか、どこか複雑そうな表情を浮かべていた。

あの時、彼はどれほど怖かったのだろう。

彼は唇をきゅっと引き結び、もごもごと話し始めた。

「……謝らない方が良かったでしょうか。」

「え?」

「謝るべきだったのに……。」

いや、この未練たっぷりの表情は何?

笑ってはいけないのに、そのいじらしさが愛おしくて、私はつい口元が緩んでしまった。

セイブルは私の方に体を向け、相変わらず切なげな目で私を見つめながら言った。

「リリィ、今日、私に何か不満はありませんか?」

「不満?」

「ええ。私が謝るべき何かがあれば、そのことです。もし謝らなければ……。」

彼は言葉を濁したが、言わんとすることはわかった。

このささやかな脅しのような雰囲気はなんだろう。

「そういえば、今日は少しキスを多めにもらった気がしますね。謝ってください。」

「謝らなければ?」

「抱きしめますよ。」

私は腕を組んで、少し意地悪く言った。

「ガウンも脱いで、しっかり準備してね。その下には思い切りセクシーな下着を着てるつもりで。」

結局、セイブルは吹き出してしまった。

彼は小さく声を立てて笑いながら、私の唇に軽くキスをする。

そして何度か優しく触れるようにキスを続けた。

「分かりました。それでは、謝罪はその後にしましょう。」

今日の思い出もまた、服という形で残るのだろう。

今年の誕生日パーティーでも新しい服が増え、新しい思い出が積み重なっていく。

……そして、今夜もまた。

 



 

 

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