継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【320話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

今回は320をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

320話 ネタバレ

継母だけど娘が可愛すぎる【319話】ネタバレ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 今回は319話をまとめまし...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 白い春

ベリテは姿勢を正した後、騎士のように片方の膝をひざまずいた。

ブランシュは困惑した顔でベリテを見る。

しばらくして、ベリテの真剣な声が聞こえてきた。.

「ブランシュ、話したいことがあるんだ」

「私に?」

ベリテはかろうじてうなずく。

前々から話したいことがあった。

あまりにも大事で、どうしても表に出せなかった気持ち。

ベリテは手に持っていた小さな花の指輪を差し出す。

そして大きく深呼吸した後、ブランシュの目を見つめながら言った。

「ブランシュお姫様。ずっと前からお姫様が好きでした。どうか私と結婚していただけますか?」

震えに周囲の風景まで揮発するほど。

目の前にはただ驚いた表情のブランシュだけが映っていた。

青い二つの瞳に数多くの感情が映って消えるのを、ベリテは焦りながら眺めていた。

ブランシュとの関係がベリテにはとても大切だった。

生まれたばかりの新芽のように愛らしく、暖かく、柔らかかったし、もし下手をすると小さな傷でもつくのではないかと怖かった。

しかし、もう隠すことができなかった。

ベリテは来年も、再来年も、死ぬ日までブランシュと一緒にすべての季節を共にしたかったから。

静寂の間に風が静まる。

白い花びらが足元にぽろぽろと落ちてきた。

長い静けさだった。

ベリテにとってはなおさらだ。

緊張に息さえまともにできずにいたその時、

ブランシュの声が聞こえてきた。

「・・・ごめんね」

瞬間、世の中が土色になるようだった。

立っていたら、すぐに足に力が抜けてひざまずいたはずだ。

「ベリテ、ごめんね。私は・・・」

その声に深い痛みがにじみ出ていた。

こんなに苦しんでいるブランシュは初めて見たような気がする。

違う、違う。

私はあなたのこういう表情を見たかったわけじゃない。

苦しむブランシュを見ると、ベリテは失恋の苦痛さえ忘れるほどだった。

そんなブランシュを見たくない、ベリテは笑う。

何事もないかのように。

あなたが私の告白を断っても、笑顔を見ることさえできれば。

胸が焦がれるように痛くても笑うことができた。

 



 

ベリテはブランシュをなだめるように言った。

「ブランシュ。すまないと思わなくてもいい。私たちはそれでも友逹じゃないか。ブランシュが私のことを好きじゃなくても大丈夫。私は・・・」

「いいえ!私もベリテが好きだよ」

ブランシュは緊迫した声で言った。

二人の瞳が悲しい青色に揺れている。

その反応にベリテはいぶかしくなってしまった。

ブランシュが私のことが好きだって?

しかし、喜ぶにはブランシュの表情が暗かった。

ブランシュは針を飲み込むように、かろうじて話を続ける。

「ベリテがいない間、とても寂しかった。ベリテにとても会いたかった」

その声には多くの感情が込められていた。

懐かしさ、愛、後悔、ためらい。

それらすべてが混ざり合って震える。

「ずっと一緒にいたいし、家族になりたい。全ての季節をあなたと一緒に過ごしたい。でも・・・」

「でも」という言葉とともに声がかすんできた。

ブランシュはうつむいたまま、視線を合わせずに口を開く。

「私がベリテと結婚したら、王ではなく王妃にならなければならないわ」

ベリテが王位継承者でなかったら、ブランシュは目の前にある花の指輪を喜んで受け取って笑ったはずだ。

しかし、そうすることはできなかった。

あの花の指輪を本当にもらいたいんだけど、あの指輪をもらって頬にキスしてあげたいんだけと。

ブランシュは泣きたかった。

ベリテが自分を好きで、自分もベリテが好きだという事実にただ喜ぶことができない。

自分は少女であり、王位継承者であった。

どちらか一方で生きなけれはならないのなら、ブランシュは後者を選ぶだろう。

「私は王妃になりたくない、ベリテ。私は王になりたい。だから・・・」

利己的な言葉であることを知りながらも、ブランシュは言葉を止めなかった。

ベリテが傷つくことを知っていながらもそうだった。

愛する人を諦めてでも叶えたい夢。

愛する人たちのために叶えたい夢だった。

ベリテの恨みが飛んでくると思った。

叱責されて当然だから。

沈黙がしばらく続いた末、ベリテが口を開いた。

「うん。そう言うと思った」

怒りも諦めもない声。

むしろ嬉しいようにさえ聞こえた。

ブランシュは当惑して顔を上げる。

目の前にあるベリテはただただ笑顔だった。

あんなに明るい笑顔だなんて。

あんなに幸せで、嬉しくてどうしていいかわからない顔だなんて。

その微笑みの意味がわからず、ブランシュはただベリテを見ていた。

ベリテは恥ずかしそうに言った。

「ブランシュも私のことをす、好きなんだよね?」

「うん、大好き」

「私と結婚してもブランシュが王になれたら、私と結婚してくれる?」

ブランシュは躊躇うことなくうなずいた。

そのような方法があるなら、あえて悩む必要もないだろう。

「でもどうやって?」

「私が婿に来ればいい」

涼しい返事が風と共に飛んできた。

ベリテの水色の髪が光を受けて水晶のように輝く。

その瞳も同じだった。

幸せと喜びが込められたその瞳にブランシュが映っていた。

「私、最初からブランシュをスレビエンに連れて行くつもりはなかった」

ゼルダの話を聞いてしばらく悩んだことはあった。

王冠をかぶった自分とその隣に立っている妖精王妃ブランシュを想像したりもした。

しかし、想像の中のブランシュは笑っていなかった。

王妃になったからといって、ブランシュが幸せになるはずがないということを知っていたのだ。

「ブランシュが王になるために努力してきた長い時間を知っているのに、私がどうしてそんなことができるの」

たかが自分のそばに置くためにブランシュの夢を水の泡にすることは想像すらできなかった。

その話を聞いて、ブランシュの固い顔が少し緩んだ。

しかし、依然として心配そうな目つきだった。

「でもベリテ、王になりたくないの?私のために君が夢をあきらめるのは嫌だ」

王の座をそんなに簡単に放棄できる人がいるはずがない。

にもかかわらず、ベリテは微笑んでいた。

「私の夢はブランシュ、あなただよ。君が王になって、そのそばで君を助けることができれば、私はそれで幸せだ」

ベリテにとって王座よりも価値のある場所はブランシュの隣だ。

あなたの夢に私が参加できるなら、あなたが疲れる度に私があなたの慰めになるなら。

ブランシュの瞳が震えてきた。

それを見ていたベリテがもう一度花の指輪を差し出す。

しかし、今回は指にはめてあげる代わりに、ブランシュの手に握らせた。

それからつんとした顔で左手を突き出した。

「指輪、はめてくれる?」

ブランシュはぼうっとしていて泣きそうな顔から、すぐに「どうしようもない」という顔で笑う。

花の香りが婿に充満した。

ブランシュは慎重に花の指輪をベリテの指にはめた。

小さな花の指輪が左から4番目の指にびったりと収まるように。

どんな宝石よりも輝いているように見えた。

そしてブランシュはベリテの目をのぞき込み、世界で一番愛らしく頼もしい声で話した。

「ベリテ王子、私の伴侶になってください」

王になる子供のプロポーズ。

私の夢を一緒にしてほしいというお願いだった。

ベリテはブランシュの手をぎゅっと握って幸せそうな顔で答えた。

「はい、殿下。喜んで」

風と共に花びらが雪のように降る。

花の雨を浴びながら二人の子供はただお互いだけを見つめて笑っていた。

この春を過ぎ、雪の降る白い冬がやってくるまで。

この季節の始まりから終わりまで、何十回もの春が訪れるその時まで。

永遠にあなたのそばにいることを誓って、ベリテはブランシュの頬にキスをした。

白い春だった。

 



 

楽団の流麗な演奏が劇場の天井を鳴らしていた。

劇場は珍しく満員の状態。

辺境までやってきた楽団にしては、かなり腕が良かったおかげだ。

その噂を聞いて訪ねてきた準貴族と富裕な商人たちが二等席を埋めている。

人でいっぱいの下の階と違って、2階の上座はひんやりとしていた。

そこには一人の女性が2階を貸し切ったように一人で座っている。

悪い演奏ではなかったが、女性の顔にただ苛立ちだけが充満していた。

大妃は不愉快な顔で楽団を見下ろした。

それもそのはず、辺境の劇場がどれほど優雅であっても、楽団の腕が良くても王宮ほどではないだろう。

高価な装飾が施された劇場も、大妃の目にはただのみすぼらしい姿に見えた。

それでも久しぶりにここまで来たのは、退屈を紛らすため。

しかし、依然として倦怠感があった。

首都で過ごした日々がただ懐かしかった。

どうすればまた本宮に戻れるだろうか

彼女は辺境に戻った後、ひたすらそれだけを考えた。

しかし、答えはなかった。

セイブリアンに手紙を送ったのが数十回だったが、返事は返ってこなお。

かつては礼儀上でも返事をしていた息子がだ。

「やっぱりあの女に取り憑かれたに違いない」

アビゲイルが魔女裁判を受けるという話を聞いて、うまくいけば帰れるという希望を抱いていた大妃だった。

しかし、アビゲイルは解放され、かえってストーク公爵が敗退してしまった。

「しかも、モルカが大敗だなんて」

大妃は、モルカがネルゲンに対して戦争を宣言しようとしていることを以前から知っていた。

東部の弱点を知らせたのもやはり彼女だ。

もしモルカがネルゲンを征服したら、彼女の地位を取り戻すことができるだろうから。

しかし、大妃に飛んできたのは敗戦の知らせ。

それもあっけないほとの一網打尽だったという。

「憫抜けな奴等。たかが人魚の端くれに押されたと降伏したって?」

まだクローネンバーグとレッタの連合軍は摂抗をしている状態だと言った。

三国が挟み撃ちをすれば勝つこともできるが、モルカが降伏宣言をするなんて。

「しかし、まだあきらめるのは早い。宮にはまだ私を支持する人がいる」

セイブリアンの政策に不満を抱いた一部の貴族たちが、大妃に密かに連絡を取ることもあった。

しかし、それだけでは物足りなかった。

セイブリアンがみんなの信頼を失わない以上、前に出てみても逆になるのが目に見えていた。

もどかしさに大妃は唇をかんだ。

いつの間にか演奏は終わっていた。

大きな拍手の声が飛び交う中、大妃はため息をつく。

「帰り支度をしなさい。そしてバイオリンとピアノ演奏者は別々に歌うようにして」

「はい、殿下」

楽団の中で顔がきれいな者を何人か選んだが、依然として心が暗かった。

遊戯と享楽、男たちの媚びにも飽きて久しい。

惰性のように流れる日々。

こんなに隅っこに閉じこめられて意味のないハーレムを送って虚しく生を終えるだろうか。

必ず宮殿に戻らなければならなかった。

彼女はいらいらして外に出る。

馬車に乗って帰る準備をしている途中、ある男が顔をのぞかせた。

「楽しい観覧になりましたか?」

白っぽい口調で話しかけた者は、ついさっきピアノを弾いていた男だ。

何度も見たように、しわのない態度に大妃は眉間にしわを寄せた。

こんなやつにまで易しく見えるとは。

どん底に落ちたという事実を改めて悟る。

「無礼者!この方が誰だか知っているの!」

隣に立っていた侍女が代わりに腹を立てた。

それにもかかわらず、男はにこにこ笑っている。

「もちろんよく知っています。大妃様の前ではありませんか」

その言葉に大妃は侍女を眺めた。

ひょっとしてこの人を呼ぶ時、自分の身分を明らかにすることをしたのかと思った。

しかし、当惑した姿を見ると、そうではないようだ。

男は平然と語り継いだ。

「侍女に聞いたわけではありません。ただずっと前から、大妃殿下の目に入るのを待っていただけです」

大妃は黙々とその言葉を聞いていた。

男のとぼけた態度が最初は気に入らなかったが、そろそろ嬉しそうになるところだった。

「こちらへ」

大妃の言葉に男は謙譲一度もなく馬車に乗り込んだ。

大妃は片手であごを支えたまま、興味津々そうに尋ねた。

「それで、あなたの名前は?」

男はその質問を待っていたかのように笑った。

彼の2つの瞳は葬送曲のように陰険に輝いた。

「ギデオン・マクラウドと申します、大妃殿下」

 



 

ヴェリテのプロポーズが成功しました!

最高のプロポーズでしたね。

そして大妃の前にギデオンの姿が。

また一波乱ありそうです。

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