こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
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350話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 結婚式④
質素なローブを身にまとったレイヴンは、軽く手を上げて挨拶していたが、その時、どこかから鐘の音が響いてきた。
「いよいよ式が始まるようですね。」
セイブリアンが席を立つと、私もそれに続いて歩き出した。
私たちはウェディングロードの前へ向かいます。
そこには、小さな妖精たちが集まり、年老いた妖精王の姿も見えた。
正確には前妖精王ですが、ベリテが帰還した後、彼の健康はかなり回復したという。
現在は王位を譲り、静かに療養生活を送っているそうだ。
彼は感慨深げな表情で、自分の息子を見つめていた。
ベリテは緊張して背筋を伸ばして座っていた。
幼い花婿はとても愛らしく、可愛らしく見える。
ベリテがそわそわしながら服の裾をいじっていると、どこかを見つめた視線が銀色の目を揺らしました。
その瞬間、人々の口から小さな感嘆の声が漏れた。
私も振り返って見たとき、その場で息を呑む。
ブランシュがウェディングベールを長く引きずりながら歩いてきていた。
私が一年間かけて心血を注いで作ったドレスを着た姿で。
目を凝らして絞り込んだような純白の衣装。
人魚たちが送った真珠と妖精たちが持ってきた透明なレースで縁取られたドレス。
フリルが重なり合い、まるで小さな花束のように飾られていた。
世界中の白いものをすべて集めたような衣装。
それでもどれひとつとしてブランシュの美しさには及ばない。
美しいと思ってはいたが、これほどまでにとは目が眩むかと思った。
ブランシュが明るく笑いながら私の方に歩いてきた。
「お母さん。」
「お母さん」という言葉がこれほど温かいものだとは思わなかった。
青い宝石のように輝く目をしながら、ブランシュが続けて言った。
「私のお母さんになってくださり、育ててくださってありがとうございます。お母さんと出会えたことが私の人生で一番の幸運でした。」
熱い涙が一瞬で目に溢れた。
泣かないと決めていたのに、どうすることもできなかった。
「あなたが私の子どもであることが私の人生で一番の祝福だった。あなたは私の人生の光であり、最も鮮やかな色でした。」
ブランシュは笑いながら私の涙を拭ってくれた。
そしてセイブルを見つめながら言った。
「お父さん、ありがとうございます。いつも私の夢を応援してくれて。いつも私を信じてくれて。」
冷たく閉ざされていた心は、今ではこの世界で暖かい場所になった。
最も慈しむ娘と父親になった。
それは誰にも否定できないほどだ。
ブランシュが私たちの方に近づき、その小さくも大きな腕で私たちを強く抱きしめた。
「お母さん、お父さん。愛しています。」
愛する我が子。
愛する我が娘。
何千回もの口づけと何百万回もの祝福を与えたい気持ちでいっぱいだった。
気づけばセイブルはまた涙を流していた。
彼はその唇をきつく噛みしめ、涙を堪えていた。
このままだとブランシュが私たちのせいで結婚式を夜に延期してしまいそうだった。
私はやっとの思いでブランシュの手を放した。
「ブランシュ。お母さんはあなたをとても愛しています。」
「いつでもあなたを愛しているわ、ブランシュ。」
そして私たちだけではなく、ブランシュを愛するもう一人の人がいた。
青い髪をした少年がウェディングロードの前で、待ち望むような瞳でブランシュを待っていた。
ブランシュが手を差し出すと、ベリテが慎重にその手を取る。
二人は一緒にウェディングロードを歩き出した。
まるで双子のように息がぴったりでよく似合っていた。
そして、ウェディングロードの終わり。
主礼席には大きな岩のように堂々とした人物が立っていた。
彼女は少し緊張した面持ちだ。
話を聞くと、主礼を務めるのは初めてだという。
小さな二人の子供の前に立つと、その大きな威厳がさらに強く感じられた。
彼女は喉を一つ鳴らし、落ち着いた声で話し始めた。
「夏の建国記念の日、ネレゲンの次期継承者であるブランシュ・プリードキン殿下が、要塞王の子孫であるオベロン・リベレゲンと反例による結びつきをここに迎えることを宣言します。」
彼女は主礼というよりも、頼れる近衛兵のように見えた。
グンヒルドがしっかりとした声で言葉を続けた。
「人間の王セイブリアン、人魚の王ナディア、妖精の王ゼルダがこの結婚を祝福します。
すべての大地と空と海が二人を守り、いつまでも幸せに暮らすことを願っています。そして、この結婚に反対する者は……いますか?」
彼女は周囲を睨みつけるように客席を見渡した。
誰かが反対すれば、即座にその腰を二つに叩き折る気概が感じられた。
その視線に全員が息を飲み、誰一人声を上げなかった。
無言のまま、グンヒルドは微笑みながら言った。
「それならいいわ。指輪を持ってきなさい。」
妖精たちが急いで指輪が入った箱を運んできた。
輝く青い光を放つその指輪は、ブランシュの瞳のように神秘的で澄んだサファイアだ。
ブランシュがその指輪を手に取り、ベリテに向けて手を差し出した。
ベリテは慎重にその上に手を重ねる。
「ブランシュ殿下、永遠に殿下を支えながら殿下の夢と共に生きていきます。」
「あなたを必ず幸せにしますよ、オベロン。」
二人の子どもは微笑み合いながらお互いを見つめ、誓いの言葉を交わした。
そして指輪を交換した後、ブランシュがベリテの頬にそっと口づけをした。
拍手の音が天空に響き渡った。
セイブルは泣くまいと必死に耐えていたが、ミルデスは肩を震わせて涙を流していた。
「さあ、それではブーケを投げますよ!」
ブランシュが観客に向けて宣言した。
このような儀式は王族にとっては珍しいことだったが、ブランシュはどうしてもブーケを投げたいと言っていた。
おそらく、異なる種族が多く集まるこの場で、人間の文化を紹介したいという気持ちだったのだろう。
ブーケを受け取ろうとする女性たちが群れをなして集まってきた。
その中には、ノマ、クララ、グンヒルド、ダリア、カリン、ナディア、ゼルダ、そしてユンディナもいた。
本当にさまざまな人々が集まった。
いったい誰が受け取るのだろうか。
グンヒルドのような背の高い人が有利だろうな、と思っていた。
「それじゃあ投げますよ! いち、に……さん!」
ブランシュが後ろを向いて、力強くブーケを投げた。
……ん? でもセイブルがなぜあそこにいるの?
その瞬間、私は彼を見つけた。
ブーケを受け取ろうと群がっていた人々が後ろにどっと押し返され、ナディアがセイブルを前にぐっと押した。
見事な弧を描いて飛んでいったブーケは、ぽつんと取り残されたセイブルの腕の中にしっかり収まった。
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