継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【364話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

364話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 久しぶりのデート

通りにはたくさんの店が整然と並び、両側にある店の上にはカラフルな布が天幕のように空を覆っていた。

中立地帯は広大な無人島を都市化した場所だ。

そこには多くの船が停泊していた。

そして、その船で運ばれてきたさまざまな品物や人々が市場に溢れていた。

商品はもちろん、種族も多様だ。

妖精の顧客や人間の商人が賑やかに取引をする一方で、別の場所では人魚が広げた網に新鮮な魚を並べて売っていた。

「わあ、本当にみんな一緒に暮らしているんだね……。」

ナディアはいつか人魚たちにもっと広い世界を見せたいと思っていた。

この光景を見て、彼女はなぜそんな未来を夢見たのか理解できた。

驚きのあまり立ち止まっていた彼女のそばを、人間たちがすり抜けて行く。

その瞬間、隣にいる誰かが急に叫んだ。

「おい、近い!俺が船王だって気づいたのか!」

自分でも知らぬ間に肩をすくめてしまったが、幸いなことに身元がバレることはなかった。

人々が通り過ぎた後、私はセイブルに小さな声で囁いた。

「私たちのこと、気づかれていないみたいですね。」

「そのようですね。」

セイブルと私は簡素で品の良い服を着た準貴族の姿だった。

控えめだが上品な装い。

しかし、そんな服装でもセイブルの放つオーラを隠すことはできなかった!

誰が見ても王族だとわかるような威厳をまとっていて、少し不安になった。

やはり魔法を使って姿を変えたほうがいいのだろうか。

セイブルは私を安心させるように言った。

「王族の顔を知っている人なんて少ないですよ。リリーが行方不明になった時、この姿で戻ってきても誰も彼女を認識できなかったんですから。」

「そうね。私が働いていた診療所に来た時も、店の人たちは彼女のことをまったく気づかなかったわ。」

私を探しに来てくれたセイブルを思い出すと、自然と胸がいっぱいになる。

こうして彼と再会し、デートまでできることになるなんて。

彼の再会が私の人生にどれだけの喜びを与えてくれたことか。

「分かりました。それでは心置きなく楽しんで来ます。こうしてセイブルと外に出るのは初めてですし、いい経験になりそうです。」

「そうですね。本当に出かけられて良かった。ネレゲンに戻ったら、ぜひまた『市街巡り』をしましょう。」

彼は柔らかな笑みを浮かべてそう言った。

初めての秘密のデートに、自然と微笑み合う私たち。

私たちはしっかりと手を握り合ったまま、人混みの中を歩き始めた。

視線を巡らせるたび、色とりどりの商品が目に飛び込んでくる。

「見てください。あそこでは装飾品や衣服が売られていますね。まず衣服を見るのはいかがでしょうか?」

彼が路地の一角を指差しながら言った。その先には様々な服が店先に並んでいた。

私の夫、センスも素晴らしい。

私が好きなものを本当によく理解しているなんて!

私は微笑みながら彼の手を引いて路地に入った。

店を見て回るたびに胸が高鳴る。

「わあ、これ何?初めて見る服や衣装がたくさんある……!」

妖精の衣服を売る店や、人魚の衣服を扱う店もあった。

どこから見て回ればいいのか、あまりの選択肢の多さに迷っていたその時、朗らかな声が聞こえてきた。

「美しいお嬢さん!東方から届いた珍しいビロードや織物をご覧になりませんか?」

東方?

東方の衣装という言葉に一瞬足を止めたが、セイブルが私よりも先にその商人の方へ視線を向けていた。

「その商人、リリーを呼んでいるみたいですね。」

「え?その商人は美しいお嬢さんを探していたんですよ。」

彼の言葉に、セイブルが何か困惑した表情を浮かべた。

どうやら商人が「リリ0が一番美しい」と言った意味が理解できないようだ。

「ええ、美しいお嬢さん。ここで一番美しいお嬢さんはリリー様に間違いありません。」

ぎくっ!心臓が跳ねるような衝撃を感じた。

私は周囲を見回し、誰かがその発言を聞いているのではと心配になった。

宮殿内であればその言葉も問題なかっただろうが、ここは人が行き交う街中。

幸いにも、他の人々はこの話に耳を傾ける様子はないようだ。

本当に、この商人の目に「美しいお嬢さん」と映るのがリリーだとは!

「えっと、他にもっと美しい人はいませんか?」

「いいえ、リリー様が一番美しいです。」

セイブルのまなざしに、まるで日差しが注ぐような熱い輝きが加わり、それが私を溶かしてしまいそうだった。

恥ずかしいけれど、ちょっと心地よくもあった。

どうすればいいかわからず戸惑っているとき、突然、別の商人がにこやかな笑顔を浮かべながら私たちに手を振って近づいてきた。

「そうです、その短髪の美しいお嬢さん!どうぞこちらに来て服を見てください。」

セイブルとのやり取りを聞いていたのだろうか?

急に恥ずかしくなり、私は顔を真っ赤にしてしまう。

するとセイブルが私の手を引いて、その店へと向かった。

少し興味も湧いていたので、私は商人と視線を合わせないようにしながら、店内を見回した。

店内はどこか懐かしい雰囲気が漂っていた。

商人が着ている服もまた、どこか韓国の伝統的な服装である「韓服」に似たデザイン。

店内に並ぶ商品も同じような趣のものが多かった。

なんとなく故郷に帰ってきたような気分になる。

もちろん、私の故郷がその時代のものではないが。

「東方の服はなかなか手に入りませんよ。今回は特別に持ち込んだ品物です。」

その言葉通り、並べられた服はどれも目を引くもので、非常に高価そうなものばかり。

私の目が2つしかないのが惜しいくらい、目移りする品揃えだ。

青い布のマフラーを1枚手に取り、セイブルに合わせてみた。

うーん、セイブルならどんなものでも似合いそうだけど。

見た目だけではイメージがつかなかったので、いくつか服を手に取り店主に尋ねてみた。

「こちらで試着することはできますか?」

「もちろんです。」

とりあえずマフラーを試着してみることにした。

セイブルに服を作ってあげたのは何度もあったけれど、こうして一緒にショッピングに出るのはとても新鮮な体験だ。

「あなた、一度これを巻いてみてくれる?私が手伝いますから。」

「はい、リリー。」

彼は穏やかに私の手を取り、マフラーを首に巻いてくれた。

数歩下がって全体を眺めてみると……

うわぁ、なんて似合うの!

思った通り似合うとは思っていたけれど、予想以上に完璧だった。

大きな背の高さのおかげで、ツルマキのメッシは映えた。

彼の黒髪は東方の異国風の服装によく似合っていた。

端正ながらも気品があり、そのうなじにわずかに見える首筋が……!

いや、韓服ってこんなにセクシーな服だっただろうか?

私は自分でも気づかないうちに、別の服を手に取っていた。

「これも着てみてください!店長さん、ここで服を試着できるところはありますか?」

「え?ええ、はい!あそこのカーテンの後ろにあります。」

私はセイブルに服を抱えさせ、カーテンの中に押し込んだ。

彼は戸惑いながらも素直に私の指示に従った。

 



 

 

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