継母だけど娘が可愛すぎる

継母だけど娘が可愛すぎる【367話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【継母だけど娘が可愛すぎる】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介とな...

 




 

367話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 久しぶりのデート④

熱気、愛情、そして微妙な緊張感が漂う中、私たちはしばらくの間、互いを見つめ合っていた。

セイブルはそっと私の手首を握った。

速くなる私の鼓動が彼に伝わるのではないかと思うほどだ。

セイブルは相変わらず私を見つめたまま、静かに言葉を紡いだ。

「キスしたいです、リリー。」

その声は、耳をくすぐるように優しく、しかし決定的な響きを持っていた。

本当に、一瞬たりとも気を抜くことができない。

「してもいいですか?」

見なくても、自分の顔が真っ赤になっているのが分かる。

私は彼の襟を素早く掴んだ。

彼が望むことは、私も望むことだったから。

私たちは光の中でそっと唇を重ねた。

さっき食べた飴のせいか、甘くて心地よいキスだった。

彼はしばらくの間、私の息を奪った後、目をそらして小さく息を吐き、私をしっかりと抱きしめた。

「……うん。三人目は作らないつもりだったんですが。」

三人目?少し驚いたが、そのおかげで緊張が解けた。

私はクスクス笑いながら言った。

「どうして?兄弟が増えたらきっといいじゃない。」

「リリーの体に負担がかからない妊娠方法を見つけるまでは駄目です。」

「ふむ。でも……弟や妹を作らなくてもいいんじゃないですか?」

さっきから私は何を言っているんだろう?

雰囲気に流されて、つい変なことを口にしてしまった。

冗談として受け取ってもらえたのか、セイブルは微笑みながら流そうとしたが、私の手をしっかりと握り直した。

「宮殿に戻りましょう。」

「え、え?試着はどうしますか?」

「明日また来ましょう。」

彼の目は真剣だった。

ごほん、まあ少し予定より早いけれど戻るのも悪くない。

そろそろ日が沈むころだし。

そんなことを考えていると、近くから騒々しい声が聞こえてきた。

えっ、私たちだけじゃなかったの?

キスしている姿を見られたわけじゃないよね?

でも、その声をよく聞いてみると、何か緊迫した様子で、少し危険な状況のように感じられた。

「セイブル、聞こえましたか?今、誰かが泣いているような声がした気がします。」

「はい、私も聞こえました。」

何が起こったのだろう?

もしかしてまた竜が現れたのか?

声の聞こえた方へ向かうと、そこには一人の子どもが座り込んでいた。

近づいてみると、どうやら何か問題が起きたようだった。

子どもの目には涙が浮かび、そのまま足元を見つめていた。

足を見ると、毒にやられたかのように腫れ上がっていた。

驚いてその子に駆け寄った。

「どうしたの?」

「クラゲに刺されて……。」

ああ、ひどく痛そうだ。

このままではまずい。

とにかく医者のところへ連れて行った方が良さそうだ。

そう思い、子どもを立たせようとしたが……。

その子は立ち上がるだけでもつらそうだった。

セイブルが抱き上げようとしたが、それすらも苦しそうだった。

うう、傷がかなりひどいみたいだ。

私はしばし考え込んだ。

私はセイブルを見て頼んだ。

「あなた、ちょっと医者を連れてきてもらえますか?その間、私がこの子を見ておきます。」

「わかりました。すぐ戻ります。」

街は遠くないので、30分もあれば戻れるだろう。

セイブルが去った後、私は子どもの隣に座り、傷を確認した。

わぁ、足がいろんな色に変色している。

まるで絵具を混ぜたようなパレットみたいだ。

子どもは痛みに耐えながら息を詰めていた。

震える姿を見ると心が痛んだ。

何か手助けができないだろうか。

私はしばらく考えた後、魔力に集中してみた。

痛みを和らげる呪文をかけようと思ったのだが、傷の部位を見ると、毒に侵された部分が黒く光を放っていた。

幸いにも、初めて見る毒ではあったが、解毒は難しくなさそうだった。

これなら私でも中和できるかもしれない……。

黒い魔力が渦巻いているせいで、王妃らしい威厳など感じる余裕もない。

私はしばし考えた後、口を開いた。

「ねえ、ちょっとだけ目をつぶってみてくれる?」

「どうして?」

「治療するんだけど、見たらもっと痛くなりそうだから。」

そう言うと、子どもはぎこちなく目を閉じた。

私は近くにあった薬草を慎重に摘み取り、それを使って傷口に触れた。

そして静かに解毒の呪文を唱えた。

黒い魔力がインクのように傷を包み込みながら、徐々に毒が消えていくのがわかった。

「もう目を開けてもいいよ。」

子どもは驚いた顔で足を見下ろし、すぐに立ち上がった。

どうやら完全に治ったようだ。

「え、どうやって治したんですか?」

「たまたま近くに薬草があってね。試しに使ってみたらうまくいったんだ。」

「ありがとうございます!もう全然痛くないです!」

子どもは涙を拭き取り、乾いた顔に明るい笑顔を浮かべた。

すぐに回復して本当に良かった。

お辞儀をして感謝の言葉を述べた後、子どもは海辺を離れていった。

子どもの治療がうまくいったのは良かったが、セイブルがなかなか戻ってこないのが気になる。

街の方へ向かうべきか、それともここで待つべきか考えあぐねているうちに、私は大きな岩に腰を下ろしていた。

道が入り組んでいる上に、景色も素晴らしかったので、しばらく周りを眺めることにした。

波の音や静かな水のせせらぎの音が、まるで優雅な音楽のように耳に心地よかった。

その時、何かが近づいてくる音がした。

それはまるで魚が寄ってくるような、静かで優しい音だった。

「あなたも東方のご出身ですか?」

柔らかいが、どこか威厳を感じさせる声。

目を開けると、見知らぬ男性が目の前に立っていた。

彼は白い頭巾をかぶっていた。

服だけでなく、白髪も目を引いた。

足元まで長い白い布が垂れ、その一部は腰に巻き付けられていた。

その目は驚くほど真っ赤で、私は少し不思議な気持ちで彼を見つめていた。

「東方から来たのですか?」

彼が再び問いかけてきたとき、私はまだ答えていなかったことに気づいた。

そして慌てて口を開いた。

「ああ、少し違うけれど似たようなところです。」

「なるほど、私もその出身です。」

彼はどうやら私を東方の人間と勘違いしたらしい。

服装や顔立ちからそう思ったのだろう。

正直、彼が私に話しかける理由が東方のつながりにあるようには思えなかったが、彼は薄い笑みを浮かべながら言った。

「どちらにせよ、その黒い魔力を持っているようだね。」

 



 

 

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