できるメイド様

できるメイド様【114話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「できるメイド様」を紹介させていただきます。

今回は114をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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特技が一つもない冴えない侍女マリ。

いつもいじめられるばかりだった彼女に、ある日信じられないことが起きた。

「君のために最後にお祈りをしてあげよう、君の願いは何だい?」

死んでいった囚人を看病していたマリに訪れた奇跡。

「万能な人になりたいです」

その日からとても神秘的な夢を見始めることに。

完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!

夢を通して夢の中の人物の能力を得て、何でも完璧な侍女マリの物語がいま始まる!

マリ:本作の主人公。クローヤン王国の元王女。身分を隠して侍女として働いている。本名は、モリナ・ド・ブランデン・ラ・クローヤン。

ラエル:皇太子。血の皇太子と呼ばれ恐れられている。

キエル:皇室親衛隊団長。キエルハーン・ド・セイトン。

オルン:公爵で宰相。ラエルとは昔からの親友。

ヨハネフ三世:西帝国の皇帝。

オスカー:第十皇子殿下。

アリエル:皇太子妃候補。シュレーアン家。

レイチェル:皇太子妃候補。イーストバーン家。

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114話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • これからのこと

(疑わしい)

オルンは密かに眉をひそめた。

マリの意見を認めなかったからではない。

彼も優れた見識を持っているだけに、マリが考案したものがパラダイムを超える大変なことであることは知っている。

しかし、だからこそ疑ったのだ。

彼女を知った最初から今までずっと離れない疑い。

(本当に単純な侍女出身なのか?これほど見識のある少女が?)

オルンはクローヤン王国の『マリ』に関する人的事項を思い出した。

平凡な、何の特異事項もない下級侍女。

注目すべき点は、モリナ王女が滞在していた宮の近くで働いていたこと以外は全くない。

(その他の点はどれだけ調べても出てこない。まるで誰かがわざと消したかのように)

それも疑わしい点だ。

どうしてどれだけ調べても出てこない?

どうしてそんなことができる?

(モリナ王女と同じだ。単純に見過ごすことはできない。殿下は、あの侍女を自分の妃にしようとしているのだから)

オルンは帝国と皇太子のために、この問題を再び取り下げることにした。

今度こそ必ずあの侍女の本当の正体を明らかにする。

そのようにオルンが誓った時、皇太子が結論を下した。

「立派な考えだ。ヒルデルン、君が話したとおりに進めるようにしよう」

彼は彼女の提案を讃える。

「今回の偽造貨幣事件を解決できたのは全て君の功績だ。君がいなかったら、帝国の商取引に大きな混乱が生じるところだった」

「いいえ、殿下」

「この前の麻薬事件から今回のことまで。君が立てた功績は全て忘れずに、必ず賞を下すようにする」

その言葉にマリは首を横に振った。

「いいえ、殿下。お役に立てただけでも嬉しいです」

彼女の言葉は本気だった。

彼の役に立てて嬉しかったのだ。

 



 

そのようにしてヨハネフ三世が画策した偽造貨幣事件が終わった。

皇太子はルイナ領地で発給された偽造貨幣の取引を禁止し、すべて還収した。

代わりに皇室が保証した特殊貨幣を支給することに。

「皇帝陛下が保証した貨幣だって?」

「他の金銀貨と同じように使えるし、必要な時は他の金貨といつでも交換できるそうだ」

「それなら」

金銀が混ざっていない貨幣に対して拒否感がないわけではなかったが、皇帝陛下が直接公証したものだという話に皆何も言わずに納得した。

人々は今回のことを解決した人物について話をする。

「今回のこともヒルデルン卿が解決したそうだけど?」

「本当に?」

「ああ、偽造貨幣を発見したことから後続対策を用意したことまで全てヒルデルン卿の功績だそうだ」

「はあ、すごいね」

短い期間の間に立てた数多くの功績のおかげで、マリの名前は首都全体に広まった。

もう誰も彼女の名前を知らない人がいないほどに。

「皇太子殿下も独居なのに、ヒルデルン卿のような立派な方と結ばれるといいな」

その言葉にみんなが頷く。

平民がむやみに話すには非常に慎重なテーマだったが、彼らは躊躇なく話を切り出す。

全ての民が、帝国のために多くの功績を立てたマリに対する好感度が高かった。

そのように民の間でマリと皇太子の結婚を望む声が広がり始めていく。

 



 

一方、マリは皇居郊外に位置する庭園の湖の近くに座り、物思いに耽っていた。

春が深まり、のどかな日が続くと皇居の庭では多くの男女が散歩を楽しんでいる。

愛が芽生えやすい季節なので、お互いの愛情を表す男女も多かった。

もちろんマリには遠い話のことだ

彼女は茂みに座って膝の間に顔を埋める。

悩み事は一つや二つではない。

(偽造貨幣の件は幸いにも上手くやり過ごすことができたけど、次の災いは何だろうか?)

当時、ヨハネフ三世はいくつかの災いが来るだろうと話した。

彼が今回の事件だけで陰謀を終わらせることはなさそうだ。

(きっと他の陰謀が迫ってくるだろう。それも近いうちに。そして、その陰謀は今回の事件よりも致命的かもしれない)

マリは深いため息をつく。

「私・・・、これからどうしたらいいのかな・・・」

ヨハネフ三世の陰謀は当然防がなければならない。

自分のためにも、皇太子のためにも、ここ帝国民のためにも。

「はぁ」

なぜか全てが霧に包まれたように漠然と感じられ、再びため息をついた時。

彼女の耳元のすぐそばから低い声が聞こえてきた。

「どうしてため息をついているんだ?」

「・・・!」

あまりにも深い考えに陥っていたせいか、マリはすぐそばから聞こえてきた声にビックリする。

「だ、誰?」

慌てて首を傾げた瞬間、声の持ち主が彼女の肩をしっかりとした腕で抱きしめた。

「・・・!」

突然の抱擁に戸惑ったマリがもがくと、男は柔らかい声で話しかけてくる。

「私だ」

金髪に青い目、そして絵画のような顔。

皇太子ラエルだった。

 



 

オルンがマリの正体に気づくのも時間の問題ではないでしょうか?

ヨハンの次の計画が不穏ですね・・・。

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