こんにちは、ちゃむです。
「継母だけど娘が可愛すぎる」を紹介させていただきます。
今回は247話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
<鏡よ 鏡 この世で一番美しいのは誰?>
子供服のデザイナーとして生きていた私は過労死ししてしまい、気がつくと童話に入り込んでしまった。
しかも、美しい連れ子に嫉妬し、毒殺して夫に処刑される残忍な悪女になっていた!
可愛くて愛らしい我が娘ブランシュと仲良くなって愛情を注ぎたいのに…。
「君がブランシュの心配をするとは面白いな」
クズみたいな夫がいつも私の邪魔をしてくる!
「私もブランシュの親です。私を疑ったことを謝ってください」
「謝らなかったら?」
「今夜、殿下の寝所へ伺います」
アビゲール・プリドキン:本作の主人公。白雪姫ブランシュの継母。転生前はデザイナーで、ブランシュのことを気に入っている。
ブランシュ・プリドキン:アビゲールの義理の娘。自分を虐げてきたアビゲールの突然の変貌に困惑している。
セイブリアン・プリドキン:ネルゲン王国の国王。ブランシュの父で、アビゲールの夫。
クララ:新人侍女。
ミラード:セイブリアンの側近。
ジェレミー夫人:ブランシュの家庭教師でありシッター。
ストーク:公爵。セイブリアンに側室を迎えるように何度も勧めてくる。
ヴェリテ:真実を告げる鏡。
ミリアム:前王妃。ブランシュを産んで間もなくこの世を去った。
247話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 決戦の日②
無礼な態度に大臣たちがざわめく中、ナディアの声が聞こえてくる。
「あ!ヒルド姉さんじゃない?姉さんが来るとは思わなかったけど」
その声にグンヒルドは慌てて振り返った。
「ナディア、遅くなったね」
ナディアを見るやいなや、固まっていたグンヒルドの顔が海に落ちた角砂糖のように一瞬で解ける。
「ナディア?」
彼女は嬉しさと同時に、かなり当惑している様子だった。
グンヒルドはナディアをしっかり掴んであちこち調べる。
「お前、呪いは解けたのか?どうやって?」
「ネルゲンの方が手伝ってくれたの。正確に言えば、あちらにいる銀髪の綺麗な人が」
その言葉にグンヒルドも、他の人魚たちも慌てた気配が歴然としている。
まるで、こんな状況を予測できなかったかのように。
ナディアは私の手を握りしめながら、ゆっくりと歩み寄ってきた。
そして、この雰囲気とは似合わない愉快な口調で話し始める。
「こちらはアビゲール王妃様です。私の呪いを解いてくれた恩人よ。アビゲールじゃなかったら奴隷商人に売られて死んでいたかもしれないわ」
冗談にするには、あまりにも殺伐とした話だ。
グンヒルドは頭痛がするようで、しばらく鼻を撫でて頭を下げた。
「ありがとう。おかげさまでナディアの命を救えたのだから、これで家に連れて帰る」
「え?」
「行こう、ナディア」
グンヒルドはナディアの腰をサッと上げて自分の肩に担いだ。
まるで軽い袋を背負うように。
「嫌だ!私は戻らない!放して、ヒルド姉さん!」
「静かにしろ。気絶させて連れて行く前に」
いや、来た途端に帰るの?
皆が慌ててグンヒルドを眺めていた。
慌てた宮の人々とは違って、使節団は平然としている。
特に止める気がなさそうなのを見ると、ナディアの予想通りに彼女を連れて帰るのが目的のようだった。
これをどうすればいいんだろうか?
このまま行かせるわけにはいかない。
私は慌てて壇上から降りてグンヒルドの前を塞いだ。
うわぁ、近くで見ると本当に大きい。
グンヒルドは冷たい視線で私を見下ろしていた。
私に対する敵意が如実に感じられる。
人魚が人間を嫌うと聞いたが、直接、向き合うと鳥肌が立つ。
だけど、退くことはできない。
「遠いところまでお越しになったのですから、ちょっと休憩でも取られてはいかがですか?」
怖い、怖い!
それでも送ったらダメだよ!
私が精一杯微笑んで見せると、グンヒルドがビクッとするのが見えた。
「顔が・・・」
「え?」
「いや、違う。私たちの目的は休息ではなくナディアを連れて行くことだから、これで失礼する」
彼女の威圧感から逃げ出したかった。
「あ、はい!気楽に連れて行ってください!」と言いたいけれど・・・。
この状況も予想しておいた。
私がセーブルを見ると、彼は頷いて私のそばに並んだ。
「ナディア王女は連れて行けません」
ナディアは意外な顔でセーブルを眺めていた。
そうだろうね、セーブルはナディアが嫌いだから。
それでもセーブルはグンヒルドの前を塞いだ。
「彼女は我が王国の客です。このように拉致するように王女を連れて行くことは容認できません」
「拉致?」
グンヒルドの両目が溶岩が沸くように揺れるのが見えた。
その勢いにもセーブルは気にしていない。
「私はナディアの姉だ。それなのに拉致だと?」
「ナディア王女は我が王国に亡命を申請し、私たちはその要請を受け入れました」
「・・・!」
「客を保護することは私たちの義務です。ナディア王女が自ら行くと言うまで、私たちは出すことができません」
セーブルの口から真っ赤な嘘が流れ出た。
もちろんナディアは亡命を申請していない。
しかし、その嘘をグンヒルドが見抜くことはできなかった。
ナディアが大声で叫んだから。
「そうよ!私は亡命者なの。だから帰らないわ!」
グンヒルドの苛立ちが込み上げてくるのが見えた。
使節団も少し戸惑っている様子だ。
その時、こっそり小さな人影が近づいてくる。
「あの、こんにちは」
ブランシュだった。
ただでさえ小さな子供なのに、グンヒルドの前に立つとさらに小さく見えた。
懐には籠を持ったままだ。
意気揚々としていたグンヒルドがブランシュを見て勢いが少し和らぐ。
彼女は少ししかめっ面をする。
「お前は誰だ?」
「あの、私はブランシュ・フリードキンと申します。ネルゲンの王女です。こんにちは」
そう言った後、ブランシュは礼儀正しく挨拶した。
グンヒルドは、まだ不満そうな顔でその子を見下ろしている。
「あの、使節団の方々のためにプレゼント準備しました。ぜひ受け取っていただきたくて・・・」
ブランシュが籠の中から何かを取り出す。
すると花の香りがほのかに押し寄せてきて、そこには花冠が入っていた。
危うく強制的に連れ去られるところでしたが、何とか連携プレーで時間稼ぎはできましたね。
後はブランシュが何とかしてくれるはず!