偽の聖女なのに神々が執着してきます

偽の聖女なのに神々が執着してきます【94話】ネタバレ




 

こんにちは、ちゃむです。

「偽の聖女なのに神々が執着してきます」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【偽の聖女なのに神々が執着してきます】まとめ こんにちは、ちゃむです。 「偽の聖女なのに神々が執着してきます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載...

 




 

94話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 死の神の宮殿「サレリウム」②

一方、目の前に立っていた「ラビ」と呼ばれる少年は、微笑みながら自己紹介をした。

「サレリウムへようこそ。私はサレリウム第72区域の中間管理者、ラビと申します。カイロス様から、あなたがいらした理由を伺っています。」

72区域なら、確かに目的地に到着したようだ。

ドレイブの記録によると、彼女が話していた自分の区画も72区域だった。

「あ、私はアリエルといいます。カイロス様からお聞きになっているかもしれませんが、探さなければならない人がいて、ここに来ました。」

子どもが何かを知っているかのように顎を引き、再び口を開いた。

「まずは宮殿へご案内いたします。」

私はラビについていき、壮麗な神殿の間を歩いた。

「とても広くて大きいですね。」

「この世界のすべての死者を受け入れるには、莫大な空間が必要です。工事も絶え間なく続けられています。」

「その工事に罪人を利用しているのですか?」

「そうです。罪の程度に応じて軽い雑用をさせられる者もいれば、このように過酷な労働を課せられる者もいます。」

生前の罪がしっかり裁かれているとはいえ、思ったよりも合理的なシステムのように感じられた。

罪を犯しても処罰は公平に下されているのだ。

「では、あの方々も罪人なのですか?」

私は裾まで届く青いワンピースを着た女性たちを見ながら尋ねた。

彼女たちは清掃道具を手にしていた。

「ああ、いいえ。必ずしも罪人だけが働いているわけではありません。この場所にも生態系があり、商店があり、職業があるのです。都市や村も存在しますしね。流民の中にはサレリウムで雇われることを名誉だと考える者もいます。ここは気候が快適ですから。」

「では、先ほどの奴隷監督官も雇われた方なのですね。」

「はい、そうです。罪人監視官は、お嬢様がかつてオーマン様から贈り物として受け取った方々の一部ですよ。特別な基準で資格を判断します。生前に善良な生活を送りながらも、他者に冷たく接していた者など、素質のある者を選抜するのです。」

何となくオーマンが気に入りそうな景色だ。

「何と言えばいいか……」

死者の世界というと、ただ暗く陰気な冥界のようなものを想像していたこともあった。

「サレリウムの姿……思ったよりも違う感じですね。意外と明るいというべきか。」

「初めて来られた方は皆さんそうおっしゃいます。サレリウムの繁栄はすべてカイロス様のおかげなのです。」

現世と大きく変わらない風景だった。

ただ、明け方のように少し落ち着いた静けさがあるだけ。

おそらく、神殿の外に行けばもう少し殺風景になるのかもしれない。

本当に人が住んでいる場所のようだった。

少し歩くと、壮大な門の前にたどり着いた。

ラビが手をかざすと、扉が静かに開き、神殿の内部が露わになった。

「ここは坊ちゃんが主に滞在されていた72区域の邸宅です。最近は重要なお仕事で忙しく、長い間戻っておられませんが。」

その重要な仕事とは……私の信託の間を守ることだと、ラビは知っているのだろうか。

そして、毎日椅子に刻まれた自分の名前を見ながら、淡々と時間を過ごしていることも。

「ところで、区域とは具体的に何なのですか?」

「亡者の数が数え切れないほど多いため、198の区域に分けて管理されています。区域ごとにも神殿があるのに、最近は主に72区域で過ごしておられました。この72区域が『末席』に近く、『神託の間』を遠くからでも眺められる名所だとおっしゃっていましたが、私にはその意味がよくわかりませんでした。」

『知っているが、カイロスの威厳のために余計な説明は控えよう。』

私はラビを追い、螺旋階段を上っていく。

階段の壁には本がぎっしりと並んでいるのが見えた。

『死の書』のようなものがびっしりと収められていたが、その中にどんな内容が書かれているのか、少し気になった。

しかし、今はそんな分厚い本を読んでいる暇はなかった。

「ラビ、3年前に4神宮の衣服管理課で働いていた女性たちを全員に会わせてください。一人も漏れなく。」

ドレイブがカミーラと交わした会話の記録によると、カミーラはサレリウムで働いていた際、自分の所属部署を明かしていた。

72区域・四神宮の衣服管理課だったらしい。

ただし、「カミーラ」という名前は使われず、別の名を与えられているようだった。

先ほど読んだ本によれば、人が死んでサレリウムに入ると、生前の名前を捨て、新しい名前を与えられるという。

「わかりました。しばらく執務室でお待ちいただければ、必要な準備を整えます。」

私はラビに従い、坊ちゃんの執務室に到着した。

そして、目の前の光景に驚き、思わず目を見開いた。

そのまま出ていこうとするラビを、言葉で引き留めた。

「……ラビ、これは……?」

驚くべき光景だった。

天井や壁にポスターがびっしり貼られていたからだ。

問題は、そのポスターに描かれた人物が見覚えのある人々だったことだ。

カイル、カッシュ、レイハス……。

絵のクオリティを見る限り、熟練した専門家の筆跡だった。

問題は、彼らがかなり露出度の高い服を着ながらも、奇妙なポーズを取っていることだった。

そして、なぜ服をすべて脱いでいるのだろう?

「壁のことをおっしゃっているのですか?」

ラビは周囲をぐるりと見渡し、微笑みながら言った。

「カイロス様のご趣味です。サレリウム最高の画家たちが描いた作品ですよ。」

「趣味、ですか……。」

私はそれらを見つめながら、なんとなく疑問が浮かんだ。

「坊ちゃん……私の信託に入ろうとして、あれほど執着していた理由が……まさか……?」

その瞬間、執務室の本棚に並んでいる本が目に入った。

私はその本のタイトルをざっと目で追い始めた。

『皇太子、大臣官を称賛する』

『上級貴族は今日も大臣官を買う』

『皇太子と魔王の密かな取引』

『偽の大臣官なのに皇太子と側近が執着する』

「これだったのか……。」

つまり、カイロスは男性たちのこういうことに興味があったようだ。

好きな男性たちを近くで見るために、信託房に入ったということか。

「カイロス……。信託房では真面目に働いていたのに、こんな趣味があったの?」

本を取り出して表紙を見ると、作者の名前は見当たらず、【サレリウム出版】という文字が書かれていた。

「190歳未満観覧不可。」

ゼロを誤って一つ多くつけたのではないか?

本を開くと、甘美で官能的な文章が目に飛び込んできた。

普段BL小説を読む習慣はなかったが、どんな内容なのか気になり、とりあえず読んでみることにした。

しかし、しばらく経たないうちに私は作家の豪華な筆力に本の中へと引き込まれていった。

「すごい……レイハス、さすがにこれはやりすぎじゃない?」

そもそも、劇的なものほど美味しいものだ。

「え、嘘でしょ。これ、茶化してるだけじゃないの!?」

私は、全く冗談のない展開に少し落胆した。

「アリエル様、中へ入ります。」

それからしばらくして、ラビが戻ってきた。

私は夢中で読んでいた小説を慌てて本棚に戻した。

「後でこのことについて坊ちゃんに聞いてみようか……? いや、今はそんな場合じゃない。しっかりしよう。」

「準備ができました、アリエル様。」

ラビの言葉に、私はラビについて再び宮殿の外へと向かった。

「はい、私も準備ができました。」

さっき見たものは、頭の中から追い出すことにした。

たくましく美しい男たちがうろついていたが、それでも今は重要なことが他にあるのだ。

私は生と死の境界にいる不安定な状態であり、時間がどれくらい残されているのか分からなかった。

できるだけ早く、目的のものを見つけなければならない。

長い階段を降りて、さらに降りると、広場のような大きな空間が現れた。

神殿は壮大で複雑な構造をしており、どこがどこなのか把握するのが容易ではなかった。

この広場には500人ほどの女性たちが列を作って並んでいるのを見て驚いた私は、ラビに尋ねた。

「衣服管理課の職員はこんなに多いのですか?」

「4神宮は職員が少ない方です。2神宮の衣服管理課には千人を超える職員がいます。」

次々と新入りが押し寄せる死の世界では、やはり職員の規模も大規模なものになるようだ。

官員の制服のようなワンピースを着た数多くの女性たちが前に並び、私は口を開いた。

「カイロス様の配慮により、ここに来ることになった私の名前はアリエルといいます。皆さんを集めた理由は、ある方を探すためです。」

ほとんどが若い女性で、10代前半の少女もいたし、年配の女性もちらほらと見受けられた。

サレリウムでは、亡者が最も望む年齢の姿で生きることができるという話があったので、おそらく見た目と実際の年齢には違いがあるのだろう。

『この中で“本物のカミーラ”の魂はどこにいるのだろう?』

私は女性たちを見て口を開いた。

「私は3年前、『ドレイブ教授』の強制移送によって連れて行かれた官吏を探すためにここに来ました。」

その言葉に人々がざわめいた。

「私はどうしてもその方の助けが必要です。ただ助けと言っても大げさなことではなく、ただ私と少し話をしてくださればいいのです。それで、『ドレイブ教授』の強制術で現世に召喚されたことのある方は手を挙げてください。」

しかし、ざわめくだけで誰も手を挙げなかった。

それを見ていたラビが彼らに言った。

「カイロス様の客人を助けてくださる方には、特別報酬として千セイントを差し上げます。」

その言葉に、人々のざわめきは大きくなった。

「セイント」というのは、おそらくサレリウムの主な通貨のようだ。

以前読んだ死の神とサレリウムに関する本では、サレリウムで得られるものを集めることで、新たな人生として転生することができると書かれていた。

すべての人間に「生存本能」があるように、すべての死者には「転生本能」があり、死者たちは転生を望んでいるのだ。

「千セイントあれば、『一級転生券』を買える額じゃないか。」

「おや、誰かは分からないが、運がいいね。」

おそらくラビが提示した補償が、有利な条件の転生権を得ることができるほどの価値があるようだった。

「官吏たちの給料はどれくらいですか?」

「平均で年50セイントほどです。」

「それなら、私の考えには及ばないということですね。」

ここまで破格の条件を提示したのに、まったく揺るがないとは驚きだ。

これからは、私自身が直接彼女が誰なのかを見極める番だった。

私は視野に集中した。

私は正義の神ヘトゥスの感応バフも受けた状態だ。

だから、嘘をつく者や何かを隠している者を見つけ出すことができた。

「……3年前、ドレイブ教授の強制連行に巻き込まれた方は本当にいませんか?」

その時、私の目に一人の女性が映った。

ヘトゥスの直感に引き寄せられるように、まるで磁石のように目を奪われた。

長い緑色の髪をした20代の女性は、不安そうな表情で自分の手を擦っていた。

顔は美しく、瞳は輝く琥珀色だった。

「この女性なのか?」

彼女は周囲を見回し、そっと身を引いて立ち去る場所を探しているようだった。

「ちょっと待ってください。」

私はすぐに彼女に向かって歩き出した。

彼女こそが「本物のカミーラ」だという確信が湧いた。

 



 

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